新NISAを待つべき?それとも待たずに現行NISAを始めたほうがいい?
NISAやつみたてNISAを始めようか迷っている人は、結論として、新NISAを待つべきではありません。2024年の新制度スタートは待たずに、2023年のうちから2023年から現行の一般NISAやつみたてNISAを始めましょう。「2023年に始める」ことでメリットがあります。
新NISAは待たずに現行NISAを利用したほうがお得
新NISAを待たずに、今すぐ、2023年から現行の一般NISAやつみたてNISAを始めるべきです。
その理由は次の3つです。
待つべきでない理由① NISAは投資期間が長ければ長いほど運用益は大きくなるから
新NISAが始まるまで投資を待つべきではない第一の理由は、できるだけ早く始めた方が大きな利益を得られる可能性があるためです。利回りが同じなら、当然ですが運用期間が長くなるほどリターンは大きくなります。
どれくらい利益に差が出るのか、人気銘柄の1つ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の実践利回りを使って確認してみましょう。
シミュレーションの結果、2042年には以下のような利益の差が生じました。
・2023年から一般NISAを始めた場合……1億885万円
・2023年からつみたてNISAを始めた場合……1億299万円
・2024年から新NISAのみを始めた場合……9,684万円
あくまでシミュレーションではありますが、2023年からNISAを始めた方が、より大きな利益を得られるということがわかるのではないでしょうか。
シミュレーションの詳細を見てみましょう。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、過去3年間で52.2%のリターンを稼ぎました(2023年1月末時点)。これは1年あたり約15%の利益を得たことになります。
【eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の推移】
利回り15%で2042年まで投資すると仮定し試算すると、2024年まで待って新NISAを始めるよりも、2023年から一般NISAを利用した方が1200万円以上、つみたてNISAの場合は600万円以上利益が大きくなりました。
【2042年時点の利益の比較】
【一般NISAを利用する場合としない場合の利益の比較(利回り:15%)】
2023年:一般NISA 2024年~:新NISA (つみたて投資枠) |
2023年:利用なし 2024年~:新NISA (つみたて投資枠) |
|||||
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投資額 | 評価額 | 利益 | 投資額 | 評価額 | 利益 | |
2023年 | 120万円 | 138万円 | 18万円 | 0万円 | 0万円 | 0万円 |
2028年 | 720万円 | 1,201万円 | 481万円 | 600万円 | 930万円 | 330万円 |
2036年 | 1,680万円 | 5,410万円 | 3,730万円 | 1,560万円 | 4,741万円 | 3,181万円 |
2042年 | 1,920万円 | 1億2,805万円 | 1億885万円 | 1,800万円 | 1億1,484万円 | 9,684万円 |
【つみたてNISAを利用する場合としない場合の利益の比較(利回り:15%)】
2023年:一般NISA 2024年~:新NISA (つみたて投資枠) |
2023年:利用なし 2024年~:新NISA (つみたて投資枠) |
|||||
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投資額 | 評価額 | 利益 | 投資額 | 評価額 | 利益 | |
2023年 | 40万円 | 46万円 | 6万円 | 0万円 | 0万円 | 0万円 |
2028年 | 640万円 | 1,023万円 | 383万円 | 600万円 | 930万円 | 330万円 |
2036年 | 1,600万円 | 5,024万円 | 3,424万円 | 1,560万円 | 4,741万円 | 3,181万円 |
2042年 | 1,840万円 | 1億2,139万円 | 1億299万円 | 1,800万円 | 1億1,484万円 | 9,684万円 |
待つべきでない理由② 今NISAを始めると非課税投資額が増えるから
非課税投資額が増えることも、2023年に現行NISAを始めておく理由の1つです。
新NISAは累計で1,800万円の投資枠がありますが、これは現行の制度とは別枠で割り当てられます。現行NISAの利用の有無が1,800万円の枠に影響を与えることはありません。
つまり、現行NISAを利用したからといって、新NISAで枠が減少するといったことは発生しないのです。
2024年まで待って新NISAしか利用しない人は1,800万円までしか使えませんが、2023年に一般NISAを利用していれば1,920万円まで、つみたてNISAなら1,840万円まで非課税で投資可能です。
つまり、一般NISAを始めていた場合は120万円、つみたてNISAなら40万円、年間の非課税枠がプラスになるのです。
【非課税投資可能額の比較】
また、現行のNISAですでに購入した商品は、2024年以降も非課税期間が続きます。
例えば一般NISAで2023年に購入した商品は2027年まで、つみたてNISAで2023年に購入した商品は2042年まで税金がかかりません。
待つべきでない理由③ 人生の投資できる期間は有限なので早く始めた方がいいから
年齢などを考えると、投資できる期間には限界があることも、新NISAまで待つべきでない理由です。
新NISAは非課税期間が撤廃されるため、理屈の上では無期限に運用することができます。しかし、現実的にはいつまでも投資に資金を回すことはできません。一般に定年を迎えれば収入が減少し、むしろ資産を取り崩す期間が到来します。
自分がどのくらいの期間投資できるのかを知るには、まず定年が何歳なのか確認しましょう。
勤め先へ聞くのが確実ですが、法令からある程度推測することもできます。「高年齢者雇用安定法」の定めから、企業は原則として従業員が65歳まで働けるよう環境を整備する義務があります。
また厚生労働省によれば、2021年6月時点では従業員21人以上の企業の99.7%がこれに対応しています(※出典: 厚生労働省 高年齢者雇用状況等報告)。
65歳までの雇用確保措置 (高年齢者雇用安定法第9条)
定年を65歳未満に定めている事業主は、以下のいずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を講じなければなりません。
① 65歳までの定年引き上げ
② 定年制の廃止
③ 65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入
出典:厚生労働省 高年齢者雇用安定法改正の概要
これらのことから、多くの人は65歳で定年を迎えるでしょう。
そこで定年を65歳と仮定し、投資できる期間を年齢別にまとめると以下のようになります。
「縦軸の年代」と「横軸の年齢」をクロスさせた箇所が可能期間です。
例えば現在50歳の人は、「縦軸50代」と「横軸0歳」を見ると、2023年から定年までに15年間投資が可能です。
【年齢別、投資できる期間(65歳までの期間)】
0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20代 | 45年 | 44年 | 43年 | 42年 | 41年 | 40年 | 39年 | 38年 | 37年 | 36年 |
30代 | 35年 | 34年 | 33年 | 32年 | 31年 | 30年 | 29年 | 28年 | 27年 | 26年 |
40代 | 25年 | 24年 | 23年 | 22年 | 21年 | 20年 | 19年 | 18年 | 17年 | 16年 |
50代 | 15年 | 14年 | 13年 | 12年 | 11年 | 10年 | 9年 | 8年 | 7年 | 6年 |
60代 | 5年 | 4年 | 3年 | 2年 | 1年 | 0年 | ─ | ─ | ─ | ─ |
投資において1年の差は小さくありません。上のシミュレーションと同じように年率15%で計算すると、100万円を運用した際の利益は15年目の1年間で100万円以上増えるのです。
【利回り15%で100万円を運用したときの利益】
これらから、やはり2023年のうちから現行NISAに取り組んでおくことをおすすめします。
(公式サイト)
2023年に始めるならどのNISAがいい?
2024年を待たずに始めると決めたら、次はどのNISAを選ぶか決めましょう。2023年に開始できるものには以下3つの種類があります。
(公式サイト)
待たずに一般NISAを始める
一般NISAは年間120万円まで投資でき、最長5年間の非課税期間があります。つまり2023年の分は2027年まで税金がかかりません。
幅広い商品を選べることが強みで、国内株式や海外株式のほか、投資信託もチョイスできます。
好きなタイミングで投資する「スポット投資」と定期的に買い付ける「積立投資」の両方を自由に選べます。
【一般NISAの概要】
利用できる人 | 18歳以上(※) |
---|---|
投資できる金額 | 年間120万円 |
非課税期間 | 2027年まで |
投資できる商品 | 株式、投資信託 |
選べる投資方法 | スポット、積立投資 |
一般NISAは、銘柄や投資タイミングを自分で判断できる人に向いています。
自由度が比較的高く、「つみたてNISA」のような商品や投資方法の制限は基本的にありません。「商品は幅広い選択肢から選びたい」、「タイミングは自分で図りたい」というような考えを持つ人は、一般NISAを選ぶとよいでしょう。
特に個別の株式に投資したい18歳以上の人は、一般NISAを選ぶようにしてください。つみたてNISAは個別の株式を選べません。
(公式サイト)
待たずに積立NISAを始める
つみたてNISAは投資初心者でも気軽に始められるよう、長期・積立・分散投資に適した投資信託のみを対象としています。
(つみたてNISAの)創設に当たっては、投資初心者でも理解できるよう、複数の銘柄の有価証券等に対して分散投資を行うなどの要件を満たし、特定の銘柄等によるリスクの集中の回避が図られた投資信託に商品を限定する…
出典:金融庁 平成29年度税制改正について
- 販売手数料が無料
- 信託報酬が一定以下(国内型は1.1%、海外型と内外型は1.65%が上限)
- 過去1年間に負担した信託報酬の概算金額が一人ひとりに通知される
- 信託期間が無期限または20年以上
- 分配頻度が毎月ではない
- デリバティブ取引を行わない(ヘッジ目的を除く)
また積立投資に限定されていることも、つみたてNISAの大きな特徴です。ルールを最初に設定すれば自動的に積立投資が実施されるため、毎回タイミングを図る必要がありません。
【つみたてNISAの概要】
利用できる人 | 18歳以上(※1) |
---|---|
投資できる金額 | 年間40万円 |
非課税期間 | 2042年まで |
投資できる商品 | 投資信託(※2) |
選べる投資方法 | 積立投資 |
投資信託協会によれば、投資信託の数はおよそ5,800本もあります(2023年1月末時点)。この中から初心者が自分に適した商品を選ぶことは簡単ではないでしょう。
中にはリスクやコストが高い銘柄も含まれているため、誤って購入し思わぬ損失が生じてしまうかもしれません。しかしつみたてNISAなら、そもそも対象が初心者向きの銘柄に限られているため、高リスク商品や高コスト商品は除外されています。
「どの商品を選べばよいかわからない」、「平均的な商品で運用したい」という人は、つみたてNISAを検討してください。
(公式サイト)
待たずにジュニアNISAを始める
選択肢がないとはいえ、やはり非課税で運用できる期間を長くできること、非課税投資額を増やせることに変わりはないため、未成年者が2023年のうちにジュニアNISAに取り組むことはおすすめです。
むしろ、2024年以降に未成年者が始められるNISAはなくなる予定のため、未成年者が非課税で投資できるチャンスは2023年が最後ともいえます。
ジュニアNISAは、未成年向けです。未成年者の名義で口座を開設し、運用はその親権者などが本人に代わって行います。18歳以上の人が自身の名義でジュニアNISAを利用することはできません。
る商品や投資方法は一般NISAと同様です。非課税期間も原則として同じ5年間ですが、非課税期間の終了が2024年以降かつ口座名義人の年齢が18歳未満の場合、18歳まで非課税で運用を続けることができます。
【ジュニアNISAの概要】
利用できる人 | 17歳以下(※1) |
---|---|
投資できる金額 | 年間80万円 |
非課税期間 | 2027年まで(※2) |
投資できる商品 | 株式、投資信託 |
選べる投資方法 | スポット投資、積立投資 |
ジュニアNISAは、特別な事情を除き、口座名義人が18歳に到達するまでは出金できません。しかし2024年以降はこの払い出し制限が撤廃されるため、特別な事情によらなくても自由に出金できるようになります。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
ボーナス設定ができる証券会社
年の途中からつみたてNISAを始めると、通常の積立投資だけでは年間40万円の枠を使い切れないためです。
このため、2月以降につみたてNISAを始めると、上限である3万3,333円を毎回積み立てても年間投資額は40万円に届きません。
ボーナス設定は全ての金融機関で選べるわけではありません。参考に、ボーナス設定などつみたてNISAの枠を使い切れるような設定が選べる金融機関を以下にまとめました。
【ボーナス設定などができる金融機関】
ボーナス設定 | その他の設定 | |
---|---|---|
〇 | 【増額設定】 設定した年に限り通常の積立設定に 上乗せして積み立てられる |
|
〇 | 【NISA枠ぎりぎり注文】 積立金額が枠を上回る場合、 自動的に積立金額を枠に収まる金額に調整する |
|
〇 | 【NISA非課税投資枠使い切り設定】 積立金額が枠を上回る場合、 自動的に積立金額を枠に収まる金額に調整する |
|
〇 | ─ | |
ゆうちょ銀行 | 〇 | ─ |
ボーナス設定のできる証券会社:楽天証券
楽天証券のボーナス設定は、通常の積立設定(12ヵ月分)と合わせて年間40万円を超える金額は設定できません。通常の積立設定を大きくするほどボーナス設定で上乗せできる金額が小さくなります。
楽天証券で年の途中から40万円の枠を使い切りたい場合、「増額設定」の方が便利かもしれません。楽天証券独自の設定で、増額設定した年に限り毎月(または毎日)の積立金額を増額できます。増額設定の金額は翌年以降に引き継がれないため、設定し直す必要もありません。
【例.2022年6月からつみたてNISAを始める場合】
2022年(6~12月) | 2023年(1~12月) | |
---|---|---|
通常の積立設定(毎月) | 3万3,333円 | 3万3,333円 |
増額設定(毎月) | 2万3,809円 | 0 |
年間の積立金額 | 39万9,994円 | 39万9,996円 |
楽天証券も多くのつみたてNISA対象銘柄を取り扱う証券会社です。また楽天カードで決済すれば楽天ポイントを受け取ることもできます。楽天ポイントを利用している人は、楽天証券で始めてみてはいかがでしょうか。
- 取扱銘柄が181本と豊富(2022年5月6日時点)
- 楽天カードで決済すると1.0%分のポイントを受け取れる(※)
- 楽天ポイントを積立金額に充てられる
※2022年9月より1.0%または0.2%
楽天証券の積立NISAに関するいい口コミ
- 楽天カードを使って満足度アップ
-
楽天カードを使うとポイントが発生するので、とても助かっています。取扱銘柄が多いのもメリットです。選べない銘柄も中にはありますが、それでも現状で満足できています。
30代・男性
- 楽天ポイントの有効活用ができる
-
楽天ポイントを貯められます。貯まったポイントを毎月の積み立てにあてられ、有効活用できます。少額から積み立てられる点も魅力。私も最初は少額から挑戦しました。初心者でも100円からなら安心して利用できるので良いなと思いました。
20代・女性
- 取り扱い銘柄が豊富です
-
銘柄のラインアップが豊富で、かなり選びやすいと思います。楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジ設定すると優遇金利を受けられ、とてもお得です。自動入金機能を利用できるので、一度設定すると楽に買い付けできます。
40代・女性
楽天証券の積立NISAに関するよくない口コミ
- アプリがつみたてNISAには向いていない
-
楽天証券のiSPEEDというアプリがあるのですが、つみたてNISAの確認には向いてないと思います。個別株など専用に作られているようで、確認できるのは、投資金額とか変動利率、買付可能額ぐらいです。詳細を確認したい場合は、パソコンサイトに飛んで確認するので手間です。
40代・女性
- つみたてNISA専用アプリがないので不便
-
何かを確認したいときに、都度ブラウザを開いて利用しないといけない点が不満です。楽天は、楽天市場のアプリや楽天銀行のアプリなど、数多くのアプリを提供していますが、つみたてNISAには専用アプリがありません。そのせいで確認する手間がかかり不便を感じます。
20代・女性
- 楽天ポイントの改悪が残念
-
楽天ポイントの改悪が続くので、すべてもとに戻してほしいです。楽天市場、楽天証券、楽天銀行、楽天カードと、すべてをまとめて連携することでお得になっているから楽天を選んでいるので、改悪はやめてほしいと切に思います。
30代・男性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
ボーナス設定のできる証券会社:SBI証券
SBI証券のボーナス設定は年間40万円の上限とは別に設定できます。金額を比較的自由に設定できるため、年の途中から始めても40万円の枠を使い切りやすいでしょう。
ただし積み立て時に40万円の枠を超えてしまう場合、そのままでは40万円の枠を超えない部分も含めて積み立てが実行されません。
「NISA枠ぎりぎり注文」を設定しておくと、積立金額が自動的に40万円を超えないよう調整されるため便利です。忘れずに設定しておきましょう。
SBI証券は、取扱銘柄や積立頻度の選択肢が豊富な点が特長です。
- 取扱銘柄が179本と豊富(2022年5月6日時点)
- 積立頻度を「毎月」のほか「毎週」「毎日」から選べる
- 三井住友カードで決済すると0.5%分のポイントを受け取れる(※)
※一部のクレジットカードでは1.0%または2.0%
SBI証券の積立NISAに関するいい口コミ
- SBIでまとめて管理できるのが楽です
-
SBI証券でつみたてNISA、FX、iDeCo、個別株とまとめて運用できるのが楽。手数料が安く、銘柄の選択肢も多いので安心感があります。PCの画面で簡単に専用のページに移動できるのもいいです。クレカ積立サービスもとても便利です。
20代・男性
- すべてがハイレベルで満足!
-
SBI証券は、取扱銘柄がとても多いので、つみたてNISAはもちろんのこと、その他の取引でも国内で一番といっていい優良証券会社だと思います。アプリの使いやすさもいいです。クレカでの積み立てもでき、PontaポイントやTポイントと連携しているなど、付随するサービスがどれも秀逸で素晴らしいです。
30代・男性
- 取扱銘柄が豊富
-
SBI証券のつみたてNISAは、取扱銘柄が豊富な点が一番のメリットだと思います。私は購入資金の残高不足を防ぐため銀行から自動で振替するようにしているのですが、その振替時の手数料をSBI証券が負担してくれるのもお得です。毎日積み立てができるのも、リスクを減らせる点からおすすめです。
40代・男性
SBI証券の積立NISAに関するよくない口コミ
- アプリが使いにくい
-
積み立てアプリがWealthNaviに比べて使いにくいです。つみたてNISA専用のアプリが別なら、長期積立用として銀行代わりに使えるのでいいのではと思います。
- 問合せ対応がいまいち
-
SBI証券のホームページがわかりにくい点がデメリットです。どこでつみたてNISAの銘柄を購入すればいいのかが非常にわかりづらく、苦労しました。購入資金の自動振り替えを利用していますが、手続きが面倒でした。進め方が理解できずSBI証券に質問しましたが、いろいろな部門や他の会社に電話するように言われ、たらいまわしにされました。
40代・男性
- ポイントを貯められるカードが少ない
-
三井住友カードナンバーレスのポイント還元率がもっと高いとうれしいです。また、つみたてNISAでポイントを貯められるのは三井住友カードのみなので、ポイントが貯まるカードの種類が増えてほしいです。
30代・女性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
ボーナス設定のできる証券会社:マネックス証券
マネックス証券のボーナス設定も楽天証券と同じく、通常の積立設定(12ヵ月分)と合わせて40万円を超える金額を設定できません。
年の途中から40万円の枠を使い切りたい場合、通常の積立設定を小さくしボーナス設定を大きくすると使い切りやすくなります。
【例.11月からつみたてNISAを始めた場合】
ケース1 通常の積立設定:3万円 ボーナス設定:2万円 |
ケース2 通常の積立設定:100円 ボーナス設定:19万9,400円 |
|
---|---|---|
通常の積立設定による積み立て (11月・12月の合計) |
6万円 | 200円 |
ボーナス設定による積み立て (11月・12月の合計) |
4万円 | 39万8,800円 |
合計 | 10万円 | 39万9,000円 |
マネックス証券には「NISA非課税投資枠使い切り設定」という独自の設定もあります。SBI証券の「NISA枠ぎりぎり注文」と同じく、 40万円の枠を超える積み立てが発生した場合に積立金額を自動的に調整する設定です。
マネックス証券はポイント還元重視の人におすすめです。マネックスカード(クレジットカード)で決済すると1.1%分のポイントが付与され、その後も投資信託を持っているだけでポイントを受け取れます。
2022年2月に発表したマネックスカードでの投信積立サービスでは、ポイント還元率を主要ネット証券(※2)のクレジットカード投信積立サービスの中では最大の1.1%といたしました。これらの取組みをお客様から評価いただき、その結果としてこの度2022年3月末で投資信託の残高1兆円を突破いたしました。
(引用元:PR TIMES|マネックス証券株式会社|投資信託残高1兆円突破のお知らせ)
- マネックスカードで決済すると1.1%分のポイントが付与される
- 投資信託を持っているだけで年率0.08%または0.03%のポイントを受け取れる(※)
※一部銘柄は対象外
マネックス証券の積立NISAに関するいい口コミ
- 初心者向き
-
投資信託の取り扱い本数が多く、自分のニーズにあった商品を選べます。説明も丁寧なのでどんな商品かも理解しやすいです。引落手数料が無料なので入金額に悩むこともありません。また使用しているとマネックスポイントが貯まってAmazonギフト券などに交換できるのもメリットです。非常にわかりやすく初心者の方にも向いています。
50代・男性
- ポイント制度が素晴らしい
-
マネックス証券では独自のポイントである「マネックスポイント」を貯めることができます。ポイントが貯まればamazonギフト券・dポイント・Tポイント・JALやANAのマイルなどと交換、あるいは日本赤十字社やREADYFORへの寄付もできます。株式売買手数料に充当したり仮想通貨と交換したりもでき、非常に多くの使い方ができるので便利で嬉しいです。
20代・女性
- 少額からでも始めやすい
-
マネックス証券なら100円からでもつみたてNISAを始められます。積立金額が小さいことがメリットです。投資信託の購入手数料も全銘柄無料なので手軽にスタートできるのが良い面だと思います。
30代・男性
マネックス証券の積立NISAに関するよくない口コミ
- NISAの切り替えが難しかった
-
一般NISAとの切り替えがちょっとむずかしいところがデメリットです。WEBで切り替えができませんでした。それ以外は特にデメリットはありません。
30代・男性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
ボーナス設定のできる証券会社:auカブコム証券
auカブコム証券のボーナス設定は、「通常の積立設定でその年に積み立てる予定金額」を40万円から差し引いた金額まで設定できます。
仮に通常の積立設定を3万円とした場合、6月から始めるならボーナス設定は年に19万円(40万円-3万円×7ヵ月)、11月から始めるなら年に34万円(40万円-3万円×2ヵ月)まで可能です。
楽天証券やマネックス証券のように、通常の積立設定を小さくしなくても40万円を使い切りやすいでしょう。
2022年6月に始めるケースで考えましょう。通常の積立設定で月3万円、ボーナス設定で月9万5,000円とした場合、2022年はちょうど40万円を使い切れます。しかしこの設定のままだと2023年は15万円超過するため、いずれかの積み立ては実行されません。このため未使用分が出る可能性があります。
【例.2022年6月につみたてNISAを始める場合】
2022年(6~12月) | 2023年(1~12月) | |
---|---|---|
通常の積立設定 (毎月3万円) |
21万円 | 36万円 |
ボーナス設定 (9万5,000円×2ヵ月) |
19万円 | 19万円 |
合計 | 40万円 | 55万円 ※15万円オーバー |
auカブコム証券でボーナス設定を利用した場合、年が変わるタイミングで積み立ての設定を見直すようおすすめします。
auカブコム証券はauユーザーにおすすめの証券会社です。au PAYカードによる決済で1.0%のPontaポイントが付与され、さらに指定のau回線を契約している人なら4.0%分のポイントを受け取れます。
- au PAYカードで決済すると1.0%分のポイントを受け取れる
- 指定のau回線契約者はさらに4.0%分のポイントが上乗せ(※)
※指定のUQ mobile回線契約者は2.0%
auカブコム証券の積立NISAに関するいい口コミ
- 優遇金利やクレジットカード払いが魅力的です
-
auじぶん銀行と連携すると、金利が優遇されます。さらにつみたてNISAをau PAYカード(クレジットカード)支払いにするとPontaポイントが付与される点もうれしいです。特にauやUQモバイルの携帯を契約している人には、魅力的な証券会社だと思います。
30代・女性
- auユーザーにおすすめです
-
「株取引もしたい」という人には、手数料が割引される「NISA割」があります。他社にはないサービスなので、大きなメリットだと思います。シミュレーション機能も利用できます。積み立てたい金額、期間を入れれば簡単に計算してくれ、わかりやすく便利でした。
40代・男性
- 100円から気軽に始められる
-
auカブコム証券のつみたてNISAのメリットは、月100円から積み立てられる点です。投資初心者でも無理のない金額で始められるので気軽です。
40代・男性
auカブコム証券の積立NISAに関するよくない口コミ
- つみたてNISA専用のアプリがない
-
専用のアプリがないので、毎回設定などはパソコンやスマホのブラウザを経由する必要があるのが面倒です。
30代・女性
- 銘柄数がやや不満
-
選べる銘柄は、トップクラスのネット証券と比べるとやや少ないです。投資中級者や上級者は豊富な銘柄から選べないので、少し不満なのではないでしょうか。また、つみたてNISAではポイントで銘柄購入できない点も不満です。
40代・男性
- ポイント制度に特色がない
-
クレジットカード投資の支払日が翌月10日なのですが、自由に変更できるようにしてほしいです。獲得可能ポイントはマネックス証券に負けていて、保有ポイントの獲得は銘柄によってはSBI証券に負けています。これだとつみたてNISA口座でわざわざauカブコム証券を選ぶ意味がないので、独自の色を出してほしいです。
40代・男性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
ボーナス設定のできる証券会社:ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行のボーナス設定は、楽天証券やマネックス証券と同じく通常の積立設定(12ヵ月分)と合計し40万円までの範囲で設定します。年の途中から40万円を使い切るには通常の積立設定の金額を小さくするとよいでしょう。
ただし、ゆうちょ銀行のつみたてNISAは1,000円以上1,000円単位で積立金額を調整します。100円以上1円単位で調整できる楽天証券やマネックス証券より、やや使いにくいかもしれません。
ゆうちょ銀行の魅力は相談できることでしょう。対面型の金融機関は窓口で相談できます。その分インターネット専業の金融機関より手数料が高い傾向にありますが、つみたてNISAなら対面型金融機関でも販売手数料は無料です。もちろんゆうちょ銀行でも販売手数料はかかりません。
- 窓口で相談しながら始められる
- ラインナップが9本とシンプルなため選びやすい
ゆうちょ銀行の積立NISAに関するいい口コミ
- 窓口で色々と聞ける
-
ゆうちょ銀行では、窓口で口座開設ができます。銘柄を選ぶ際に、その場で色々と質問できるところがいいです。銘柄の種類も、かなり安心できる安定したものが多い印象です。
30代・男性
- 手軽さと身近さはピカイチ
-
窓口で手続きや購入ができるのは大きなメリットです。分からないことがあれば、その場で確認したり聞いたりしながら進めてもらえるので、安心感があります。ゆうちょは全国どこにでもあるので、運用が気になったタイミングですぐに相談できます。「窓口に人がいてくれる=サポート体制が整っている」という意味で、他の人にもすすめやすいと思います。
30代・男性
- つみたてNISA初心者におすすめ!
-
ゆうちょ銀行で取り扱っているファンドは国内のみで、9種類に絞られているので、悩みやすい初心者にとっては選びやすいです。郵便局の窓口で受付を行っているため、オンラインのみの申し込みでは心配な人は、分からないことがあれば直接聞けるので安心ですね。
20代・男性
ゆうちょ銀行の積立NISAに関するよくない口コミ
- 銘柄数が圧倒的に少ない
-
ネットでの口座開設に比べると、窓口まで行かないといけないので面倒な面もあります。銘柄も他の証券会社に比べて圧倒的に取り扱っている数が少ないです。ネットに進出して、もっと気軽に契約できるといいと思います。
30代・男性
- ポイント制度がない
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銘柄数の少なさは、ある程度投資を勉強している方にとっては物足りないのではと思います。また他の証券会社では利用でポイントが貯まるなどのお得さがありますが、ポイント制度などがない点は改善してほしいです。
20代・女性
- 窓口担当に投資の知識がないことがある
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担当者の中には知識が不足している人もいます。逆にこちらが教えるような状態になってしまうのは、ぜひ改善してほしいです。相談したいと訪ねても、詳しく説明できる人がいないと帰されてしまうこともあるのが残念です。つみたてNISAに勧誘するなら、担当者がしっかり説明できるようにしてほしいです。
30代・男性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
※「積立NISAは年の途中から始められる? 40万円使い切って損しない方法」よりfuelle編集部にて引用
2023年に現行NISAを始めるデメリットはある?
2023年に始めるデメリットは基本的にありません。投資した商品は2024年以降も現行のルールが適用されるほか、新NISAに影響を与えることもないためです。
強いて言えば、「現行NISAを使い切る」と焦るあまり、資金的に無理な投資を誘引しかねないという点はデメリットといえるかもしれません。
現行NISAは2023年が利用できる最後のチャンスです。これを逃せばもう使えないため、余剰資金を超えて投資するケースが想定されます。
確かに、新NISAを待って投資を控えるよりも現行NISAを利用した方が望ましいということは、これまで述べた通りです。
しかし、それはあくまで「余裕資金で行う」という大原則を前提にしています。元本割れの可能性が否定できない以上、使い道の決まった資金を使った投資は行うべきではありません。
毎月数万円の積み立てが厳しい場合は、少額で始めるのも一つの手です。ネット証券の中でもSBI証券や楽天証券、au株コム証券は、最低100円からつみたてNISAを開始できます。
小額からスタートしたい場合は、これらのネット証券を利用するといいでしょう。
【つみたてNISA最低積立金額の例】
新NISAに関するQ&A
なお、2023年までにすでに購入した商品は、新NISAの開始後も非課税期間が続きます。例えば一般NISAで2023年に購入した商品は2027年まで、つみたてNISAで2023年に購入した商品は2042年まで非課税です。
現行NISAの口座開設期間は2023年までで、非課税期間は一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間です。しかし、2024年以降は新NISAのみ口座開設が可能となり、非課税期間が撤廃されます。
また金額も大きく拡充されることになりました。さらに現行では認められない「枠の再利用」が可能となるため、一度買った商品を売却すればまた改めて投資できるようになります。
新NISAでは、これまで認められなかった「枠の再利用」ができることとなりました。これは、非課税投資枠を消費したあとでも、その商品を売却すれば再び枠が復活する仕組みを指します。
ただし、売却で復活する枠は、その投資金額(=簿価残高)までです。売却金額の分だけ復活するわけではないため注意しましょう。
例えば120万円で購入した商品を200万円で売却した場合、復活する枠は120万円です。残りの80万円は枠が復活しないため、改めて新NISAに投資できません。
反対に、値下がりした商品を売却した場合、売却金額より大きな枠が復活することになります。
例えば120万円で購入した商品を50万円で売却した場合、120万円の枠が復活します。復活した枠を全て埋めるには、新たに70万円追加して投資しなければいけません。
なお、現行制度の口座を持っている人は、2024年に自動的に新NISAの枠が開設されるとみられています。
また、非課税期間の終了が2024年以降で、かつジュニアNISA口座の名義人が18歳未満の場合、18歳になるまで非課税運用を続けることができます。
なお、2024年以降は払い出し制限が撤廃されます。本来は災害などやむを得ない場合を除き18歳になるまでは出金できないこととなっていましたが、2024年以降は自由に資金を引き出すことができます。
一般に「長期投資」、「積立投資」、「分散投資」でリスクが下がるといわれています。
元本割れの可能性を完全になくすことはできませんが、損失を避けたい人は長期・積立・分散を心がけてみてください。
なお、NISAで発生しうる損失は投資金額までです。個別の株式か投資信託を選べますが、いずれも価値がゼロになることはあっても、投じた金額以上の損失が発生することはありません。
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
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