つみたてNISAを12月から始めると非課税枠が余ってしまって損なのでやめたほうがいいと思っていませんか?その年の非課税枠は40万円で、毎年リセットされるため、余らせても残りを翌年に繰り越せません。

しかしボーナス設定を使えば40万円を使い切れるため損ではありません。ただし使い切るデメリットも存在します。この記事では12月開始のメリットや注意点を確認しながら、40万円を使い切ったほうがいいかについて解説します。

積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)
この記事で分かること
  • つみたてNISAは12月から始めることもできるが、非課税投資枠40万円の余りを翌年に繰り越せない
  • 12月から始めてもボーナス設定を使えば40万円を使い切れる
  • 12月に40万円を使い切るデメリットは、高値つかみのリスクと損失が大きくなる可能性があること
  • 使い切るメリットは、利益が大きくなる可能性があること
  • 早く始めて40万円を使い切ったほうが利益率が高い

楽天証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

積立NISAは12月から始めると損?やめたほうがいい?

2.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAは1年間の非課税投資枠が40万円と決まっています。余った分は翌年に繰り越せず、消失してしまいますが、12月から始める場合でも40万円を使い切ったほうがいいのでしょうか。

積立NISAは12月からでも始められる!

つみたてNISAはいつでも始められる制度です。年終わりの12月からでもスタートできます。投資した金融商品は最長20年間非課税で保有できます。

2022年12月から始めた場合の非課税投資枠と非課税期間が次です。

投資時期と非課税期間
投資時期 非課税投資枠
(年間)
非課税期間
(最長20年)
2022年12月 40万円 2041年まで
2023年 40万円 2042年まで
2024年 40万円 2043年まで
2025年 40万円 2044年まで
2026年 40万円 2045年まで
2027年 40万円 2046年まで
2028年 40万円 2047年まで
2029年 40万円 2048年まで
2030年 40万円 2049年まで
2031年 40万円 2050年まで
2032年 40万円 2051年まで
2033年 40万円 2052年まで
2034年 40万円 2053年まで
2035年 40万円 2054年まで
2036年 40万円 2055年まで
2037年 40万円 2056年まで
2038年 40万円 2057年まで
2039年 40万円 2058年まで
2040年 40万円 2059年まで
2041年 40万円 2060年まで
2042年 40万円 2061年まで
※出典:金融庁

つみたてNISAの投資可能期間は2042年までの予定です。

2022年に投資した商品は2041年まで、2042年に投資した商品は2061年まで非課税で保有できます。

各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません。
引用:金融庁『つみたてNISAの概要』

2022年から2042年までの21年間に毎年40万円の積み立てを続けると、合計840万円まで投資できます。
松本雄一(金融ライター)

積立NISAは12月から始めると損になる?

つみたてNISAの投資枠40万円を12ヵ月で割ると、月あたり3万3,333円まで投資できます。

12月から始める場合に毎月3万3,333円の積立設定をすると、その年は3万3,333円分しか枠を使えません。

12月につみたてNISAを開始して、40万円を使い切らないのは、枠の有効活用の点では損だといえます。

積立NISAには毎月の上限が設定される

つみたてNISAでは、金融機関によって積立の頻度と上限額が異なります。

つみたてNISAの積立頻度と上限額
金融機関 頻度 上限額
楽天証券 毎月 3万3,333円
毎日 投資枠40万円をその年の営業日数で割った金額
SBI証券 毎月 3万3,333円
毎週 7,692円(40万円÷52週)
毎日 1,619円(40万円÷247日)
マネックス証券 毎月 3万3,333円
毎日 月額指定で3万3,333円
野村證券 毎月 3万3,000円
SMBC日興証券 毎月 3万3,000円
三菱UFJ銀行 毎月 3万3,333円
三井住友銀行 毎月 3万円
みずほ銀行 毎月 3万3,000円
ゆうちょ銀行 毎月 3万3,000円
イオン銀行 毎月 3万3,000円

ネット証券は、毎月以外に毎日などの頻度を選べるところがあります。毎月の上限額は3万3,333円が一般的です。

銀行や野村證券などの対面証券は、頻度が毎月のみで上限3万3,000円のところが多数です。ただし、三井住友銀行のように月額3万円の銀行もあるので、金融機関によって多少の違いはあります。

今年の非課税投資枠40万円は今年中に使い切る必要がある

投資枠40万円は毎年リセットされるので、枠を余らせても残りを翌年に繰り越せません。

たとえば、今年12月から始めて月3万円を積み立てて37万円分が余っても、翌年の枠は今年と同じ40万円です。

その年の非課税投資枠の未使用分があっても、翌年以降に繰り越すことはできません。
引用:金融庁『つみたてNISAの概要』

非課税制度を最大限活用したいなら、その年のうちに使い切りましょう。
松本雄一(金融ライター)

積立NISAの非課税投資枠を12月だけで使い切る方法はある?

3.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAはボーナス設定を使えば12月だけで40万円を使い切ることができます。その方法を確認しましょう。

ボーナス設定を使えば非課税投資枠を使い切れる

12月中に使い切るには「ボーナス設定」を使います。ボーナス設定の詳細を確認しましょう。

ボーナス設定とは年2回の月の積立額を増やす機能

ボーナス設定とは?
ボーナス設定とは、毎回の積立額とは別に、年2回まで指定月の金額を増やす機能です。ボーナス支給月の6月と12月に増やす場合などに利用できます。

12月だけで投資枠40万円使い切る設定の例が次です。

投資枠を使い切る設定
積立月 積立額 ボーナス設定 投資額合計
12月 3万円 37万円 40万円

この例では、月の投資額3万円にボーナス設定として37万円を指定することで、12月だけで合計40万円を投資できます。

ボーナス設定の有無は金融機関ごとに違う

ボーナス設定の有無やサービス名称、対応する積立頻度は金融機関によって異なります。主な金融機関をピックアップしてボーナス設定を比較した表が次です。

ボーナス設定比較
金融機関 ボーナス設定
可(〇)/不可(-)
ボーナス設定
サービス名称
ボーナス設定
可能な積立頻度
ボーナス設定で
増額可能な金額
楽天証券 ボーナス設定 毎月 年間積立額合計が
40万円以内
SBI証券 ボーナス月設定 毎月、毎週、毎日
マネックス証券 ボーナス月設定 毎月、毎日
松井証券 増額月 毎月
auカブコム証券 増額指定 毎月
野村證券 増額月 毎月
ゆうちょ銀行 ボーナス月 毎月
イオン銀行 増額指定 毎月
SMBC日興証券 増額月
三菱UFJ銀行
ボーナス設定のサービス名称は、「ボーナス月設定」や「増額月」などが多いようです。
松本雄一(金融ライター)
ボーナス設定を利用できる金融機関が多いですが、なかには利用できないところもあります。SMBC日興証券には増額月という機能がありますが、つみたてNISAでは利用できません。また楽天証券では毎日積立でボーナス設定を利用できません。

下記の引落方法で積立する場合、ボーナス設定が利用できます。
・証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)
・その他金融機関
※楽天キャッシュ(電子マネー)、楽天カードクレジット決済や毎日積立では、ボーナス設定は利用できません。
引用:楽天証券『つみたてNISAでボーナス設定はできますか?』

ボーナス設定で指定できる金額には上限がないことがありますが、年間で投資枠40万円を超える買付はできません。ボーナス設定の増額によって投資枠を超えないように、自分で年間投資額を計算してボーナス設定を利用しましょう。

積立NISAの非課税投資枠40万円を12月に一括で使い切るデメリット

4.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAの投資枠を12月に使い切るデメリットは次の4つです。

デメリット
  • 資金面での無理
  • 高値つかみ
  • リスク分散の低下
  • ドル・コスト平均法の効果低下

デメリット1……非課税投資枠を使い切るために資金で無理をすることがある

投資枠40万円を12月だけで使うには、40万円を一度に用意する必要があります。資金に余裕があれば問題ありませんが、余裕がなければ無理をして用意することになってしまいます。

投資は余裕資金でおこなうものです。資金が足りなければ、40万円を使い切ることを考え直したほうがいいでしょう。
松本雄一(金融ライター)

デメリット2……高値つかみのリスクがある

12月に一括して投資すると高値つかみのリスクがあり、元本割れが続くことがあります。

高値つかみとは?
株価や基準価額が高値にあるときに購入し、その後下落が続く状態。

GPIF公式サイトより、2000年に国内株式や外国株式などの資産に投資した場合の2021年までのチャートを引用しました。

5.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=GPIFより引用)

それぞれの資産価値は長期的には上昇していますが、2008年から2012年あたりまではリーマンショックにより株価が低迷しています。

もし2007年頃に国内株式や外国株式に一括で投資したら、外国株式は2012年ころまで、国内株式は2014年ころまで元本割れの状態が続いています。

高値つかみのリスクを低減するには、時間分散できるように一定額を積立投資することが望まれます。

定期的に積立投資をすることで、安いときに買わなかったり、高いときにだけ買ってしまったりすることを避けられます。
引用:金融庁『つみたてNISA早わかりガイドブック』

デメリット3……投資金額が大きくなると利益も大きいが値下がりしたときは損失も大きくなる

一括での投資の場合、投資額が大きいとその分投資リスクが高まります。投資リスクが高いと、値上がりで利益が大きくなることや下落で損失が大きくなることがあります。

つみたてNISA対象の投資信託「ハッピーエイジング40」を、20年前に720万円で一括投資した場合と毎月3万円を20年間積立投資した場合のチャートが次です。

6.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=MORNINGSTARより引用し筆者作成)

一括投資した青のチャートは上下の変動が大きいですが、積立投資した緑のチャートは上下の変動が小さいです。特に2007年から2008年にかけての下落(赤矢印)の差が大きいです。

一括で投資せずに積立投資すれば、価格変動を抑える効果を期待できます。

デメリット4……ドル・コスト平均法を活用できない

ドル・コスト平均法とは?
ドル・コスト平均法とは、価格が変わる商品を「定額」・「定期的」に購入する方法です。定額で購入することによって、価格が高いときは少なく価格が低いときは多く買えるため、平均購入単価を抑える効果があります。

三井住友銀行のサイトからドル・コスト平均法の例を引用します。元の価格(基準価額)が1万円(1万口)の商品を4ヵ月積立投資します。

7.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=三井住友銀行

ドル・コスト平均法で毎月3万円の積立投資をした場合は、4ヵ月の合計12万円で次の口数(14万505口)を購入できます。

ドル・コスト平均法 毎月3万円積立
1ヵ月目 2ヵ月目 3ヵ月目 4ヵ月目 合計 平均購入単価
購入口数 3万口 5万口 1万7,648口 4万2,858口 14万505口 8,541円
購入金額 3万円 3万円 3万円 3万円 12万円

一方、一定口数で毎月3万口の積立購入をした場合は、4ヵ月で合計12万口を購入できて、この例の購入金額合計も12万円です。

一定口数 毎月3万口積立
1ヵ月目 2ヵ月目 3ヵ月目 4ヵ月目 合計 平均購入単価
購入口数 3万口 3万口 3万口 3万口 12万口 1万円
購入金額 3万円 1万8,000円 5万1,000円 2万1,000円 12万円

この例では、購入金額は12万円で同額でしたが、平均購入単価はドル・コスト平均法のほうが低いという結果になりました。

・平均購入単価
ドル・コスト平均法(毎月3万円):8,541円
一定口数(毎月3万口):1万円

積立投資では、一定数よりも一定額のドル・コスト平均法のほうが平均購入単価を下げる効果を期待できます。

定額の積立投資なら安いときに多く購入できます”
引用:金融庁『つみたてNISA早わかりガイドブック』

積立NISAの非課税投資枠40万円を12月に一括で使い切るメリット

8.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAの枠を12月に一括で使い切るメリットは次の3つです。

メリット
  • 枠を使い切れる
  • 利益が大きくなる
  • 複利効果も大きくなる

メリット1……その年の非課税投資枠を使い切れる

12月に40万円を使い切れば、その年の投資枠を余すことなくすべて使い切れます。

すべて使い切れば、利益を非課税で受け取れるメリットを最大限活用できます。
松本雄一(金融ライター)

メリット2……運用額が大きいと得られる利益も大きくなる

投資での利益や損失は運用額に比例します。運用がプラスなら運用額が大きいほうが大きな利益を得られます。

月3万円と月1万円の積み立てを利回り5%でシミュレーションします。

シミュレーション(利回り年5%)
積立額 5年後 10年後 15年後 20年後
月3万円 199万円 441万円 735万円 1,093万円
月1万円 66万円 147万円 245万円 364万円
しっかりシミュレーション結果|知るぽるとで20年の積立を計算、1万円未満切り捨て
9.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

このシミュレーションでは、積立額に3倍の違いがあって、運用額も3倍です。

運用額が大きければ、それに比例して大きな利益を得ることができます。

メリット3……積立額が多いほうが複利効果も大きくなる

金額が大きいと大きな複利効果を得ることができます。

複利効果とは?
投資から得た収益を投資することで、利益がさらに利益を出して、運用資産額がふくらんでいく効果です。

投資信託は、運用から得た収益を再投資するものや、分配金として支払うものがあります。収益が分配金として支払われても、分配金を再投資すれば複利効果を得られます。

分配金を受け取らずに運用を継続すると、運用で得られた利益が更に運用されることで、利益が増幅していく効果が期待できます。この複利効果は投資期間が長いほど大きくなります。
引用:金融庁『つみたてNISA早わかりガイドブック』

複利とは別のものに「単利」があります。

単利とは?
投資から得た収益を再投資しないで資金として保有することです。

つみたてNISA対象商品は、分配金の支払いが少ないものが多いため、投資をすれば通常は複利効果を得られます。

月3万円の複利と単利の積み立てを利回り5%でシミュレーションします。この2つのシミュレーション結果の差が複利効果です。

シミュレーション(利回り年5%)
積立方法 5年後 10年後 15年後 20年後
月3万円 複利 199万円 441万円 735万円 1,093万円
月3万円 単利 198万円 432万円 702万円 1,008万円
複利効果 1万円 9万円 33万円 85万円
しっかりシミュレーション結果|知るぽるとで20年の積立を計算、1万円未満切り捨て
10.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

5年後や10年後の差は小さいですが、15年後、20年後と長く運用することで、大きな複利効果を得られます。

複利効果は積立額に比例して大きくなり、累計金額が多くなるとさらに効果が増します。
松本雄一(金融ライター)

複利効果はメリット2の利益が大きくなる要因です。積立額が大きいと利益が大きく、利益が大きいと複利効果が大きくなり、利益を得ることができます。

積立NISAの40万円を2022年12月に使い切る場合と使い切らない場合で20年後をシミュレーション!2024年ならどうなる?2025年以降なら?

11.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部作成)

つみたてNISAを2022年12月に始めて40万円を使い切る場合と使い切らない場合について、20年後の利益をシミュレーションしてみます。

また、2024年以降の12月から始める場合にはどうなるのでしょうか。

ケース(2022-a):初年度(2022年)12月から一括で使い切るシミュレーション

2022年の12月に始めて、初年度から20年間、投資枠40万円を使い切るシミュレーションをケース(2022-a)とします。

積立設定は、毎月3万円とボーナス設定で40万円を毎年使い切ります。ボーナス設定は初回のみ37万円、2年目以降は6月・12月に2万円です。

投資の利回りは1%、3%、5%の3通りでシミュレーションしています。

ケース(2022-a)のシミュレーション結果
利回り 1% 3% 5%
運用益 85.5万円 295.4万円 572.1万円
元本 800万円 800万円 800万円
利益率(運用益÷元本) 10.7% 36.9% 71.5%
keisan|CASIOで元金35万円、毎月3万円、ボーナス2万円で19.1年間の積立を計算

シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

12.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

12月から始めて初年度から投資枠を使い切る場合は、利益率が利回り1%で11%ほど、利回り3%で37%ほど、利回り5%で72%ほどでした。利回り5%では運用益を572万円ほど得られます。

続いて他のケースのシミュレーション結果と比較してみましょう。

ケース(2022-b):初年度(2022年)12月に使い切らずに2年目以降は使い切るシミュレーション

2022年12月から始めて初年度は5万円(月3万円+ボーナス設定2万円)のみ枠を使って、2年目から19年間は枠40万円を使い切るシミュレーションをケース(2022-b)とします。

積立設定は、毎月3万円、ボーナス設定2万円(6月・12月)にします。

ケース(2022-b)のシミュレーション結果
利回り 1% 3% 5%
運用益 78.2万円 268.4万円 516.4万円
元本 765万円 765万円 765万円
利益率(運用益÷元本) 10.2% 35.1% 67.5%
keisan|CASIOで毎月3万円、ボーナス2万円で19.1年間の積立を計算

シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

13.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

ケース(2022-b)は、(2022-a)よりも初年度の投資額が35万円少ないため投資元本は765万円です。利益率は少し劣るようです。

2022年に始めるなら初年度に使い切ったほうが利益率は高くなりやすい

2022年12月から始める場合に、初年度から枠を使い切るケース(2022-a)と2年目から枠を使い切るケース(2022-b)の利益率を比較します。

利益率の比較
利回り 1% 3% 5%
ケース(2022-a)利益率 10.7% 36.9% 71.5%
(2022-b)利益率 10.2% 10.2% 10.2%
利益率(運用益÷元本) 0.5% 1.8% 4.0%

利益率の比較グラフが次です。

14.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)
12月から始める場合は、初年度から枠を使い切るケース(2022-a)のほうが高い利益率で、投資成果が高いといえます。2022年から始めるなら、初年度から枠を使い切ったほうが高いリターンを得やすいです。

ケース(2024-a):初年度(2024年)12月から一括で使い切るシミュレーション

つみたてNISAは2042年まで投資できる予定です。2022年や2023年に始めれば20年間投資できますが、2024年に始めると、投資できる期間は2042年までの最長19年です。

2024年12月に始めて12月に一括で枠を使い切り、2042年までの19年間、毎年40万円を使い切るシミュレーションをケース(2024-a)とします。

積立設定は、毎月3万円とボーナス設定で投資枠を毎年使い切ります。ボーナス設定は初回のみ37万円、2年目以降は6月・12月に2万円です。

ケース(2024-a)のシミュレーション結果
利回り 1% 3% 5%
運用益 76.9万円 263.7万円 506.3万円
元本 760万円 760万円 760万円
利益率(運用益÷元本) 10.1% 34.7% 66.6%
keisan|CASIOで元金35万円、毎月3万円、ボーナス2万円で18.1年間の積立を計算

シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

15.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

ケース(2024-a)は、投資期間が19年間で、投資元本は760万円です。

投資元本が少ないため、運用益が(2022-a)や(2022-b)よりも劣り、利益率も利回り1%・3%・5%すべてにおいて低い値です。

ケース(2024-b):初年度(2024年)12月は使い切らずに2年目以降に使い切るシミュレーション

2024年12月から始めて初年度は5万円(月3万円+ボーナス2万円)のみ枠を使って、2年目から2042年までの18年間は枠40万円を使い切るシミュレーションをケース(2024-b)とします。

設定は、毎月3万円、ボーナス設定2万円(6月・12月)にします。

ケース(2024-b)のシミュレーション結果
利回り 1% 3% 5%
運用益 70.0万円 238.5万円 455.0万円
元本 725万円 725万円 725万円
利益率(運用益÷元本) 9.7% 32.9% 62.8%
keisan|CASIOで毎月3万円、ボーナス2万円で18.1年間の積立を計算

シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

16.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

ケース(2024-b)は、初年度の投資が5万円で残り18年間は毎年40万円を使い切って、計725万円を投資します。

利回り1%・3%・5%のすべてで、投資元本、運用益、利益率がケース(2024-a)より劣ります。

2024年に始めるなら初年度に使い切ったほうが利回りは高くなりやすい

2024年12月から始める場合に、初年度から枠を使い切るケース(2024-a)と2年目から枠を使い切るケース(2024-b)の利益率を比較します。

利益率の比較
利回り 1% 3% 5%
(2024-a)利益率 10.1% 34.7% 66.6%
(2024-b)利益率 9.7% 32.9% 62.8%
利益率の差 0.4% 1.8% 3.8%

利益率の比較グラフが次です。参考として2022年から始めるケース(2022-a)と(2022-b)も追加しています。

17.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)

すべてのケースを比べると、(2022-a)が最も高く(2022-b)(2024-a)(2024-b)の順に低い傾向です。

2024年12月から始める場合の比較でも、初年度から枠を使い切るほうが高い利益率で、初年度は枠を使い切らないより投資成果が高いといえます。
2024年12月から始める場合も、初年度から枠を使い切ったほうが高いリターンを得やすいです。
松本雄一(金融ライター)

2025年以降のシミュレーションはどうか

つみたてNISAは2042年まで投資できる制度のため、始めるのが2025年だと最長18年、2026年だと最長17年と投資できる期間が短くなっていきます。

2025年12月に始める場合について、同じようにシミュレーションしてみましょう。
・2025年12月の初年度から枠を使い切るケース(2025-a)
・2025年12月には枠を使い切らずに翌年から枠を使い切るケース(2025-b)
の利益率をシミュレーションしてみます。

利益率の比較
利回り 1% 3% 5%
(2025-a)利益率 9.6% 32.5% 61.9%
(2025-b)利益率 9.1% 30.7% 58.2%
利益率の差 0.5% 1.8% 3.7%

ここでも、初年度から枠を使い切る(2025-a)のほうが高い利益率になるという結果です。これまで紹介した6つのケースの利益率を比較したグラフが次です。

18.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=筆者作成)
利回り1%・3%・5%のすべてで、始めるのが遅くなるほど利益率が下がります。同じ12月に始めても、初年度の枠40万円を使い切らないほうが低い利益率です。
シミュレーション結果から、つみたてNISAはなるべく早く始めて、初年度から投資枠40万円を使い切るほうが高い利益率を期待できるといえます。

積立NISAを12月から始めて40万円を使い切ったほうがいい?やめたほうがいい?

19.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAを12月から始めるなら、年内に40万円を使い切ったほうがいいのでしょうか。翌年1月から始めたほうがいいでしょうか。

資金に余裕がある・ボーナス設定があるなら使い切ることを検討

12月から始める場合には、初年度から40万円を使い切ったほうが高い利益率を期待できる結果をシミュレーションで確認しました。

資金に余裕があって、利用する金融機関でボーナス設定を利用できるなら、初年度から使い切るほうがいいでしょう。

資金に余裕がない場合には、初年度の40万円を無理して使い切る必要はありません。余裕をもって出せる資金の範囲内で枠を使うようにしましょう。
松本雄一(金融ライター)

リスクをとりたくない・ボーナス設定がないなら無理して使い切る必要はない

積立投資は一定額を継続して積み立てることで、買付時期を分散するリスク分散を期待できます。

12月に一括して40万円を使い切ると、リスクを分散できなくて、高値つかみになることがあります。

高値つかみのリスクをとりたくなければ、12月の一括投資をやめたほうがいいでしょう。

利用している金融機関でボーナス設定を利用できない場合でも、無理して金融機関を変更する必要はないでしょう。金融機関を変更すると、変更手続きのために始めるのが遅くなってしまいます。
松本雄一(金融ライター)

投資リスクとボーナス設定の有無から、枠を使い切るか考えましょう。

12月からではなく翌年から始めるという選択肢も

12月から始めずに、翌年1月から始めることもできます。

ただし、つみたてNISAで投資できるのは2042年までと決まっているため、始めるのが遅れると投資できる期間と金額が減ってしまいます。

2022年12月に始めれば計840万円投資できますが、2023年に始めた場合には2042年までの20年間に計800万円、2024年開始では19年間で計760万円と、投資できる期間と金額が減ります。

シミュレーション結果では、始めるのが遅れると利益率が下がる傾向がありました。将来にシミュレーション結果通りになるとは限りませんが、早く始めたほうが高い利益を期待できるといえます。

初年度に無理して使い切る必要はありませんが、余裕資金や投資リスクを考えて、少額からでも早めに投資を始めることをおすすめします。
松本雄一(金融ライター)

積立NISAの非課税投資枠40万円を12月に使い切る方法<楽天証券・SBI証券の場合>

20.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAの枠を12月に使い切る設定方法を楽天証券とSBI証券の場合で紹介します。

楽天証券で12月から非課税投資枠40万円を使い切る方法

21.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=『楽天証券』より引用)

楽天証券のつみたてNISAで初年度の12月から、投資枠40万円を使い切る手順を紹介します。

初年度の積立設定例
12月
積立額 3万円
ボーナス設定 2万円
増額設定 35万円
合計 40万円
2年目以降の積立設定例
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
積立額 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円
ボーナス設定 2万円 2万円
合計 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 5万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 5万円

初年度に枠を使い切るために、ボーナス設定とは別に増額設定を利用します。

増額設定とは?
その年の積立額を毎回増額する設定です。

増額設定は設定した年のみ有効なため、一度設定するだけで20年間枠を使い切れます。

2年目以降は積立額3万円が10ヵ月(6月・12月以外)、積立額5万円が2ヵ月(6月・12月)で合わせて枠40万円を使い切ります。

楽天証券で枠40万円を12月から使い切る設定手順が次です。

楽天証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

(1)「NISA・つみたてNISA」ページをひらく

22.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用しfuelle編集部作成)

楽天証券のサイトにログインして、「NISA・つみたてNISA」タブをクリックします。

(2)ファンドを探す

23.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用しfuelle編集部作成)

積み立てるファンド(投資信託)を探します。

(3)ファンドを選んで積立注文へ

24.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用しfuelle編集部作成)

積み立てるファンドの「カートに追加」を選択して、「一括積立注文へ」をクリックします。

(4)資金の引落方法と積立タイミングを設定

25.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用しfuelle編集部作成)

利用する資金の引落方法を選びます。ボーナス設定を利用するなら「証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)」がおすすめです。

楽天カードクレジット決済はボーナス設定を利用できないため注意してください。

ボーナス設定を利用するので、積立タイミングは「毎月」を選択します。

(5)積立金額の指定とボーナス設定

26.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用し筆者作成)

積立金額として、この例では「3万」円を入力します。ボーナス設定を利用するために「設定する」をクリックすると、ボーナス設定を指定する画面に切り替わります。

(6)ボーナス設定の指定月と金額を指定

27.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用し筆者作成)

ボーナス設定の指定月として、この例では「6」「12」月を選択します。ボーナス金額「2万」円を入力します。

(7)増額設定の指定

28.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用し筆者作成)

増額設定を利用するために「設定する」を選択して、毎月の増額金額に35万円を入力します。

(8)分配金コースの指定

29.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用しfuelle編集部作成)

枠をちょうど使い切るために、分配金コースは「受取型」を選びます。

再投資型を指定すると再投資で枠を使ってしまい、40万円を使い切れないことがあります。

(9)目論見書(投資信託説明書)の確認

30.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用)

積み立てるファンドの目論見書(投資信託説明書)を確認するために「未閲覧の書面を確認する」をクリックします。

(10)目論見書の確認(続き)

31.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用)

目論見書が表示されますので内容を確認します。確認したら「注文内容確認へ」をクリックします。

(11)取引暗証番号の入力と注文

32.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=楽天証券より引用)

表示された注文内容を確認して、問題なければ取引暗証番号を入力し「注文する」をクリックします。これで設定が完了です。

楽天証券で使い切る場合の注意点

楽天証券で投資枠40万円を使い切る場合には、口座開設・積立設定の時期と引落(決済)方法に注意しましょう。

口座開設と積立設定は前月の最終営業日までに済ましておく

楽天証券のつみたてNISAを12月から始める場合、引落(決済)方法として証券口座やその他金融機関を利用するなら、11月末までに楽天証券の証券口座とNISA(つみたてNISA)口座を開設しておきましょう。

積立日を毎月1日にするなら、11月の最終営業日までに口座開設と設定を済ましておきましょう。
松本雄一(金融ライター)

なお、楽天カードクレジット決済や楽天キャッシュ(電子マネー)決済を利用する場合は、12月から積み立てを開始するには11月12日までに口座開設と積立設定を終わらせておく必要があります。

楽天カードクレジット決済・楽天キャッシュ決済はボーナス設定を選択できない点に注意

楽天カードクレジット決済や楽天キャッシュ(電子マネー)決済を利用する場合は、ボーナス設定を利用できません。

つみたてNISAのカード決済や楽天キャッシュ決済の上限額は月3万3,333円です。増額設定を利用すると、増額分は証券口座から引き落とされます。

カード決済と楽天キャッシュ決済では、ボーナス設定と増額設定を利用できないので注意しましょう。
松本雄一(金融ライター)

楽天証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

SBI証券で12月から非課税投資枠40万円を使い切る方法

33.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=『SBI証券』より引用)

SBI証券のつみたてNISAで初年度から40万円を使い切る手順を紹介します。

初年度の設定例
12月
積立額 3万円
ボーナス設定 37万円
合計 40万円
2年目以降の設定例
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
積立額 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円
ボーナス設定 2万円 2万円
合計 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 5万円 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円 5万円

SBI証券は増額設定を利用できないので、初年度は積立額3万円+ボーナス設定37万円で枠を使い切ります。

初年度の積立が終わったら、2年目以降はボーナス設定を2万円(6月・12月)に設定変更します。

2年目以降は積立額3万円が10ヵ月(6月・12月以外)、5万円が2ヵ月(6月・12月)で合わせて枠40万円を使い切れます。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券で40万円を12月から使い切る設定手順が次です。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

(1)「投信」ページをひらいてファンドを検索

34.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

SBI証券のサイトにログインして、「投信」をクリックします。

35.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

画面下部のファンド検索で投資信託を選びましょう。

(2)ファンドのページから「つみたてNISA買付」へ

36.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

投資信託のページから「つみたてNISA買付」をクリックします。

(3)積立コースと積立額を設定

37.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

設定の画面で「積立コース」(頻度)を選んで、「設定金額」を入力しましょう。ボーナス月の積立設定の「追加」をクリックするとボーナス月の設定画面に移ります。

(4)ボーナス月の積立設定

38.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

ボーナス月の積立設定で設定金額「37万円」を入力して申込日を選びます。設定したら「適用する」をクリックしましょう。

(5)NISA枠ぎりぎり注文の設定

39.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

ボーナス月の設定が反映されたことを確認して、NISA枠ぎりぎり注文を「設定する」に変えましょう。

NISA枠ぎりぎり注文を設定しておけば、分配金再投資で枠が使われても、積立額を投資枠内に自動調整してくれます。
松本雄一(金融ライター)

NISA枠ぎりぎり注文
NISA投資可能枠が積立設定金額以下の場合、積立注文金額を引き下げて積立買付を行い、可能な限りNISA枠を使い切る注文
※NISA投資可能枠が10円未満の場合、NISAぎりぎり注文の発注はされません。
引用:SBI証券『「NISA枠ぎりぎり注文」、「課税枠シフト注文」とは何ですか?』

(6)積立設定をしたら次へ

40.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

設定が終わったら「次へ」をクリックしましょう。

(7)目論見書(投資信託説明書)の確認

41.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

ファンドの目論見書を確認します。確認すると右上にチェックマークが付きます。目論見書を確認したら「確認画面へ」をクリックしましょう。

(8)取引パスワードを入力して設定する

42.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

設定に間違いがないか確認して、取引パスワード入力後に「設定する」をクリックすれば設定完了です。

(9)初年度の積立が終わったら2年目以降のボーナス設定に変える

43.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=SBI証券より引用し筆者作成)

初年度の投資枠40万円を使ったら、2年目以降のボーナス設定に設定し直しましょう。設定金額は2万円で6月と12月にボーナス月として積立額を増やしています。

口座開設と積立設定は前月の最終営業日までに済ましておく

SBI証券のつみたてNISAを12月から始める場合は、口座開設と積立設定を11月までにおこないましょう。

積立日を毎月1日にするなら、11月の最終営業日までに設定を済ましておきましょう。

クレジットカード決済の場合は、1ヵ月ほど余裕をもって設定をする必要があります。
松本雄一(金融ライター)

たとえば、三井住友カードのクレジットカード決済は毎月10日が設定締切日のため、12月から始めるなら11月10日までに設定を終えておきましょう。

SBI証券のクレカ積立はボーナス設定できない点に注意

SBI証券も楽天証券と同じように、クレジットカード決済はボーナス設定を利用できません。

クレジットカード決済で投資枠40万円を使い切りたいなら、クレジットカード決済から一時的に証券口座からの支払いに切り替えれば、ボーナス設定を利用できます。

支払いを切り替える場合には、ボーナス設定の積み立てが終わったら元のクレジットカード決済に戻すことを忘れないようにしましょう。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

積立投資するならどっちがいい?積立NISA?一般NISA?

44.積立NISAは12月から始めると損?
(画像=fuelle編集部作成)

どちらかを選ぶ際の主なポイントは、次の3つです。

選ぶ際のポイント
  • 対象商品
  • 非課税期間
  • 非課税投資枠の金額

対象商品は、つみたてNISAでは長期投資に適した投資信託に限定されています。投資したい商品がつみたてNISAの対象かどうかが、どちらを選ぶかの判断材料です。

つみたてNISAの非課税期間は20年です。対して一般NISAは5年です。一般NISAはロールオーバーすれば10年まで非課税で投資できます。10年よりも長く投資するならつみたてNISAを選びましょう。

つみたてNISAの非課税投資枠は年40万円です。一般NISAは年120万円です。投資金額が年40万円までならつみたてNISAを、それより投資したいなら一般NISAを選びましょう。

この3つのポイントから、どちらで積立投資をするかを考えましょう。

よくある質問(Q&A)

非課税投資枠40万円は12月のいつまでに使い切ればいいですか?
12月の最終取引日までに受渡(うけわたし)が終わっていれば、年内の買い付けとして扱われます。

受渡とは、商品を注文して約定したあとに代金のやり取りをすることです。約定日から受渡日までの日数はファンド(投資信託)によって違います。受渡日は、金融機関のファンドのページで確認できます。

多くのファンドは、12月最終取引日の1週間くらい前までに約定していれば、年内の取引として枠が使われます。できればファンドの受渡日を確認しておきましょう。

積立NISAの1年は何月からで締め月は何月までですか?
非課税投資枠や非課税期間は1月から12月の投資をもとに決まります。

締め月は12月です。枠を使いきるには12月の最終取引日までに受渡(約定のあとの代金のやりとり)を終えておきましょう。

楽天証券のつみたてNISAで非課税投資枠40万を使い切れるのはいつまで?
ボーナス設定や増額設定を使えば12月から始めても枠40万円を使い切れます。

なお、クレジットカード決済で利用できるのは月3万3,333円までです。12月から始めてカード決済で枠を使い切るには、増額設定(証券口座からの引き落とし)を利用します。

積立NISAの増額はいつできる?
ボーナス設定や増額設定がある金融機関ならいつでも増やせます。

積立額を増やしたあとに減らすこともできます。

積立NISAはいつまで続ければいいの?
つみたてNISAは最長20年間非課税で運用できます。その間ファンドの保有を続けても、20年を待たずに売っても構いません。

ファンドの基準価額が値上がりして売り時だと判断したら、一部または全部を自由に売れます。

積立NISAは12月から始めると損?
12月から始めてもボーナス設定を使えばその年の枠40万円を使い切れるため損ではありません。投資額が多ければ、将来のリターンが増えることを期待できます。

ただし一括投資による高値つかみのリスクがあります。リスクを抑えたいなら、無理して40万円を使い切らなくてもいいでしょう。

積立NISAを12月だけで枠40万円を使い切る方法はある?
多くの金融機関で利用できるのがボーナス設定で、年2回の月の積立額を増やして使い切れます。

たとえば、月の積立額3万円でボーナス設定を12月に37万円にすれば、12月だけで40万円を使い切れます。

積立NISAの非課税投資枠40万円を12月だけで使い切るデメリットは?
12月に一括投資するためにリスク分散効果が薄れて、高値つかみのリスクが上がります。

12月に積み立てたときに価格が安ければいいですが、高い場合には将来のリターンが減ります。

また、一度に資金を用意する必要があるため、もし資金に余裕がなければ生活に悪影響があるかもしれません。

積立NISAの枠40万円を12月だけで使い切るメリットは?
投資額が増えるために将来のリターンが大きくなる可能性があります。

投資から得た利益が再投資されれば、再投資された資産がさらに利益を生む複利効果を期待できます。長期投資になるほどリターンが増えることを期待できます。

積立NISAは12月から始めても枠40万円を使い切ったほうがいいの?
メリットとデメリットをあわせて考えましょう。

メリットは、投資額が増えることで将来のリターンが大きくなる期待です。

デメリットは、一括投資のため高値つかみのリスクがあることと、40万円を一度に用意するため金銭的な負担が大きいことです。

松本雄一
群馬大学工学部情報工学科卒業。外資系コンピューター会社にて、ITサービス・トランジションやセキュリティ対策に携わり独立。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
群馬大学工学部情報工学科卒業。外資系コンピューター会社にて、ITサービス・トランジションやセキュリティ対策に携わり独立。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。

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