
- つみたてNISAは12月から始めることができる!
- 基本的には非課税枠40万円の余りを翌年に繰り越せないので損
- 【ボーナス設定】を使えば12月から始めても非課税枠を使い切れるので損にならない
- 年末でもボーナス設定を使って40万円を使い切ったほうが最終的な利益は大きい
- 積立NISAの口座変更は手間がかかるので最初から自分に合った証券会社を選ぼう
- SBI証券は使いやすさNo.1
2022年12月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 185本 | 183本 | 178本 | 157本 | 178本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | dポイント | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% (※2) |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
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(公式サイト)
積立NISAは12月から始めると損?やめたほうがいい?

つみたてNISAを12月から始めて、その年の非課税枠40万円を使い切らないことは、枠の有効活用の点では損だといえます。
しかし、ボーナス設定を利用することで非課税枠40万円を使い切ることができ損になりません。
つみたてNISAの投資枠40万円を12ヵ月で割ると、月あたり3万3,333円まで投資できます。12月から始める場合に毎月3万3,333円の積立設定をすると、その年は3万3,333円分しか枠を使えないためです。
積立NISAには毎月の上限が設定される
つみたてNISAでは、金融機関によって積立の頻度と上限額が異なります。
SBI証券や楽天証券などのネット証券は、毎月以外に毎日などの頻度を選べるところがあります。毎月の上限額は3万3,333円が一般的です。
銀行や野村證券などの対面証券は、頻度が毎月のみで上限3万3,000円のところが多数です。ただし、三井住友銀行のように月額3万円の銀行もあるので、金融機関によって多少の違いはあります。
今年の非課税投資枠40万円は今年中に使い切る必要がある
たとえば、今年12月から始めて月3万円を積み立てて37万円分が余っても、翌年の枠は今年と同じ40万円です。
その年の非課税投資枠の未使用分があっても、翌年以降に繰り越すことはできません。
引用:金融庁

松本雄一(金融ライター)
積立NISAは12月からでも始められる!
2022年12月から始めた場合の非課税投資枠と非課税期間が次の表です。
投資時期 | 非課税投資枠 (年間) |
非課税期間 (最長20年) |
---|---|---|
2022年12月 | 40万円 | 2041年まで |
2023年 | 40万円 | 2042年まで |
2024年 | 40万円 | 2043年まで |
2025年 | 40万円 | 2044年まで |
2026年 | 40万円 | 2045年まで |
2027年 | 40万円 | 2046年まで |
2028年 | 40万円 | 2047年まで |
2029年 | 40万円 | 2048年まで |
2030年 | 40万円 | 2049年まで |
2031年 | 40万円 | 2050年まで |
2032年 | 40万円 | 2051年まで |
2033年 | 40万円 | 2052年まで |
2034年 | 40万円 | 2053年まで |
2035年 | 40万円 | 2054年まで |
2036年 | 40万円 | 2055年まで |
2037年 | 40万円 | 2056年まで |
2038年 | 40万円 | 2057年まで |
2039年 | 40万円 | 2058年まで |
2040年 | 40万円 | 2059年まで |
2041年 | 40万円 | 2060年まで |
2042年 | 40万円 | 2061年まで |

(公式サイト)
つみたてNISAの投資可能期間は2042年までの予定です。
2022年に投資した商品は2041年まで、2042年に投資した商品は2061年まで非課税で保有できます。
各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません。
引用:金融庁『つみたてNISAの概要』

松本雄一(金融ライター)

(公式サイト)
積立NISAの非課税投資枠を12月だけで使い切る方法はある?

ボーナス設定を使えば非課税投資枠を使い切れる
12月中に使い切るには「ボーナス設定」を使います。ボーナス設定の詳細を確認しましょう。
ボーナス設定とは年2回の月の積立額を増やす機能
12月だけで投資枠40万円使い切る設定の例が次です。
積立月 | 積立額 | ボーナス設定 | 投資額合計 |
---|---|---|---|
12月 | 3万円 | 37万円 | 40万円 |
この例では、月の投資額3万円にボーナス設定として37万円を指定することで、12月だけで合計40万円を投資できます。
ボーナス設定の有無は金融機関ごとに違う
ボーナス設定の有無やサービス名称、対応する積立頻度は金融機関によって異なります。主な金融機関をピックアップしてボーナス設定を比較し表にまとめました。

松本雄一(金融ライター)
下記の引落方法で積立する場合、ボーナス設定が利用できます。
・証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)
・その他金融機関
※楽天キャッシュ(電子マネー)、楽天カードクレジット決済や毎日積立では、ボーナス設定は利用できません。
引用:楽天証券
ボーナス設定で指定できる金額には上限がないことがありますが、年間で投資枠40万円を超える買付はできません。ボーナス設定の増額によって投資枠を超えないように、自分で年間投資額を計算してボーナス設定を利用しましょう。
2022年12月時点
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会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 185本 | 183本 | 178本 | 157本 | 178本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | dポイント | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% (※2) |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
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積立NISAの非課税投資枠40万円を12月に一括で使い切るデメリット

デメリット1……非課税投資枠を使い切るために資金で無理をすることがある
投資枠40万円を12月だけで使うには、40万円を一度に用意する必要があります。資金に余裕があれば問題ありませんが、余裕がなければ無理をして用意することになってしまいます。

松本雄一(金融ライター)
デメリット2……高値つかみのリスクがある
12月に一括して投資すると高値つかみのリスクがあり、元本割れが続くことがあります。
GPIF公式サイトより、2000年に国内株式や外国株式などの資産に投資した場合の2021年までのチャートを引用しました。

それぞれの資産価値は長期的には上昇していますが、2008年から2012年あたりまではリーマンショックにより株価が低迷しています。
もし2007年頃に国内株式や外国株式に一括で投資したら、外国株式は2012年ころまで、国内株式は2014年ころまで元本割れの状態が続いています。
高値つかみのリスクを低減するには、時間分散できるように一定額を積立投資することが望まれます。
定期的に積立投資をすることで、安いときに買わなかったり、高いときにだけ買ってしまったりすることを避けられます。
引用:金融庁『つみたてNISA早わかりガイドブック』
デメリット3……投資金額が大きくなると利益も大きいが値下がりしたときは損失も大きくなる
つみたてNISA対象の投資信託「ハッピーエイジング40」を、20年前に720万円で一括投資した場合と毎月3万円を20年間積立投資した場合のチャートが次です。

一括投資した青のチャートは上下の変動が大きいですが、積立投資した緑のチャートは上下の変動が小さいです。特に2007年から2008年にかけての下落(赤矢印)の差が大きいです。
一括で投資せずに積立投資すれば、価格変動を抑える効果を期待できます。
デメリット4……ドル・コスト平均法を活用できない
三井住友銀行のサイトからドル・コスト平均法の例を引用します。元の価格(基準価額)が1万円(1万口)の商品を4ヵ月積立投資します。

ドル・コスト平均法で毎月3万円の積立投資をした場合は、4ヵ月の合計12万円で次の口数(14万505口)を購入できます。
1ヵ月目 | 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | 4ヵ月目 | 合計 | 平均購入単価 | |
---|---|---|---|---|---|---|
購入口数 | 3万口 | 5万口 | 1万7,648口 | 4万2,858口 | 14万505口 | 8,541円 |
購入金額 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 12万円 |
一方、一定口数で毎月3万口の積立購入をした場合は、4ヵ月で合計12万口を購入できて、この例の購入金額合計も12万円です。
1ヵ月目 | 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | 4ヵ月目 | 合計 | 平均購入単価 | |
---|---|---|---|---|---|---|
購入口数 | 3万口 | 3万口 | 3万口 | 3万口 | 12万口 | 1万円 |
購入金額 | 3万円 | 1万8,000円 | 5万1,000円 | 2万1,000円 | 12万円 |
この例では、購入金額は12万円で同額でしたが、平均購入単価はドル・コスト平均法のほうが低いという結果になりました。
・平均購入単価
ドル・コスト平均法(毎月3万円):8,541円
一定口数(毎月3万口):1万円
積立投資では、一定数よりも一定額のドル・コスト平均法のほうが平均購入単価を下げる効果を期待できます。
定額の積立投資なら安いときに多く購入できます”
引用:金融庁
2022年12月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 185本 | 183本 | 178本 | 157本 | 178本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | dポイント | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% (※2) |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
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積立NISAの非課税投資枠40万円を12月に一括で使い切るメリット

メリット1……その年の非課税投資枠を使い切れる
12月に40万円を使い切れば、その年の投資枠を余すことなくすべて使い切れます。

松本雄一(金融ライター)
メリット2……運用額が大きいと得られる利益も大きくなる
投資での利益や損失は運用額に比例します。運用がプラスなら運用額が大きいほうが大きな利益を得られます。
月3万円と月1万円の積み立てを利回り5%でシミュレーションします。
積立額 | 5年後 | 10年後 | 15年後 | 20年後 |
---|---|---|---|---|
月3万円 | 199万円 | 441万円 | 735万円 | 1,093万円 |
月1万円 | 66万円 | 147万円 | 245万円 | 364万円 |

このシミュレーションでは、積立額に3倍の違いがあって、運用額も3倍です。運用額が大きければ、それに比例して大きな利益を得ることができます。

(公式サイト)
メリット3……積立額が多いほうが複利効果も大きくなる
金額が大きいと大きな複利効果を得ることができます。投資信託は、運用から得た収益を再投資するものや、分配金として支払うものがあります。収益が分配金として支払われても、分配金を再投資すれば複利効果を得られます。
分配金を受け取らずに運用を継続すると、運用で得られた利益が更に運用されることで、利益が増幅していく効果が期待できます。この複利効果は投資期間が長いほど大きくなります。
引用:金融庁
複利とは別のものに「単利」があります。
つみたてNISA対象商品は、分配金の支払いが少ないものが多いため、投資をすれば通常は複利効果を得られます。
月3万円の複利と単利の積み立てを利回り5%でシミュレーションします。この2つのシミュレーション結果の差が複利効果です。
積立方法 | 5年後 | 10年後 | 15年後 | 20年後 |
---|---|---|---|---|
月3万円 複利 | 199万円 | 441万円 | 735万円 | 1,093万円 |
月3万円 単利 | 198万円 | 432万円 | 702万円 | 1,008万円 |
複利効果 | 1万円 | 9万円 | 33万円 | 85万円 |

5年後や10年後の差は小さいですが、15年後、20年後と長く運用することで、大きな複利効果を得られます。

松本雄一(金融ライター)

(公式サイト)
積立NISAの40万円を2022年12月に使い切る場合と使い切らない場合で20年後をシミュレーション!2024年ならどうなる?2025年以降なら?

つみたてNISAを2022年12月に始めて40万円を使い切る場合と使い切らない場合について、20年後の利益をシミュレーションしてみます。また、2024年以降の12月から始める場合にはどうなるのかも確認しましょう。
ケース(2022-a):初年度(2022年)12月から一括で使い切るシミュレーション
2022年の12月に始めて、初年度から20年間、投資枠40万円を使い切るシミュレーションをケース(2022-a)とします。
積立設定は、毎月3万円とボーナス設定で40万円を毎年使い切ります。ボーナス設定は初回のみ37万円、2年目以降は6月・12月に2万円です。
投資の利回りは1%、3%、5%の3通りでシミュレーションしています。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
運用益 | 85.5万円 | 295.4万円 | 572.1万円 |
元本 | 800万円 | 800万円 | 800万円 |
利益率(運用益÷元本) | 10.7% | 36.9% | 71.5% |
シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

12月から始めて初年度から投資枠を使い切る場合は、利益率が利回り1%で11%ほど、利回り3%で37%ほど、利回り5%で72%ほどでした。利回り5%では運用益を572万円ほど得られます。
続いて他のケースのシミュレーション結果と比較してみましょう。

(公式サイト)
ケース(2022-b):初年度(2022年)12月に使い切らずに2年目以降は使い切るシミュレーション
2022年12月から始めて初年度は5万円(月3万円+ボーナス設定2万円)のみ枠を使って、2年目から19年間は枠40万円を使い切るシミュレーションをケース(2022-b)とします。
積立設定は、毎月3万円、ボーナス設定2万円(6月・12月)にします。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
運用益 | 78.2万円 | 268.4万円 | 516.4万円 |
元本 | 765万円 | 765万円 | 765万円 |
利益率(運用益÷元本) | 10.2% | 35.1% | 67.5% |
シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

ケース(2022-b)は、(2022-a)よりも初年度の投資額が35万円少ないため投資元本は765万円です。利益率は少し劣るようです。

(公式サイト)
2022年に始めるなら初年度に使い切ったほうが利益率は高くなりやすい
2022年年末から始める場合に、初年度から枠を使い切るケース(2022-a)と2年目から枠を使い切るケース(2022-b)の利益率を比較します。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
ケース(2022-a)利益率 | 10.7% | 36.9% | 71.5% |
(2022-b)利益率 | 10.2% | 10.2% | 10.2% |
利益率(運用益÷元本) | 0.5% | 1.8% | 4.0% |
利益率の比較グラフが次です。


(公式サイト)
ケース(2024-a):初年度(2024年)12月から一括で使い切るシミュレーション
つみたてNISAは2042年まで投資できる予定です。2022年や2023年に始めれば20年間投資できますが、2024年に始めると、投資できる期間は2042年までの最長19年です。
2024年12月に始めて12月に一括で枠を使い切り、2042年までの19年間、毎年40万円を使い切るシミュレーションをケース(2024-a)とします。
積立設定は、毎月3万円とボーナス設定で投資枠を毎年使い切ります。ボーナス設定は初回のみ37万円、2年目以降は6月・12月に2万円です。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
運用益 | 76.9万円 | 263.7万円 | 506.3万円 |
元本 | 760万円 | 760万円 | 760万円 |
利益率(運用益÷元本) | 10.1% | 34.7% | 66.6% |
シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

ケース(2024-a)は、投資期間が19年間で、投資元本は760万円です。
投資元本が少ないため、運用益が(2022-a)や(2022-b)よりも劣り、利益率も利回り1%・3%・5%すべてにおいて低い値です。

(公式サイト)
ケース(2024-b):初年度(2024年)12月は使い切らずに2年目以降に使い切るシミュレーション
2024年12月から始めて初年度は5万円(月3万円+ボーナス2万円)のみ枠を使って、2年目から2042年までの18年間は枠40万円を使い切るシミュレーションをケース(2024-b)とします。
設定は、毎月3万円、ボーナス設定2万円(6月・12月)にします。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
運用益 | 70.0万円 | 238.5万円 | 455.0万円 |
元本 | 725万円 | 725万円 | 725万円 |
利益率(運用益÷元本) | 9.7% | 32.9% | 62.8% |
シミュレーション結果の元本と運用益のグラフが次です。

ケース(2024-b)は、初年度の投資が5万円で残り18年間は毎年40万円を使い切って、計725万円を投資します。
利回り1%・3%・5%のすべてで、投資元本、運用益、利益率がケース(2024-a)より劣ります。

(公式サイト)
2024年に始めるなら初年度に使い切ったほうが利回りは高くなりやすい
2024年12月から始める場合に、初年度から枠を使い切るケース(2024-a)と2年目から枠を使い切るケース(2024-b)の利益率を比較します。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
(2024-a)利益率 | 10.1% | 34.7% | 66.6% |
(2024-b)利益率 | 9.7% | 32.9% | 62.8% |
利益率の差 | 0.4% | 1.8% | 3.8% |
利益率の比較グラフが次です。参考として2022年から始めるケース(2022-a)と(2022-b)も追加しています。

すべてのケースを比べると、(2022-a)が最も高く(2022-b)(2024-a)(2024-b)の順に低い傾向です。

松本雄一(金融ライター)

(公式サイト)
2025年以降のシミュレーションはどうか
つみたてNISAは2042年まで投資できる制度のため、始めるのが2025年だと最長18年、2026年だと最長17年と投資できる期間が短くなっていきます。
2025年12月に始める場合について、同じようにシミュレーションしてみましょう。
・2025年12月の初年度から枠を使い切るケース(2025-a)
・2025年12月には枠を使い切らずに翌年から枠を使い切るケース(2025-b)
の利益率をシミュレーションしてみます。
利回り | 1% | 3% | 5% |
---|---|---|---|
(2025-a)利益率 | 9.6% | 32.5% | 61.9% |
(2025-b)利益率 | 9.1% | 30.7% | 58.2% |
利益率の差 | 0.5% | 1.8% | 3.7% |
ここでも、初年度から枠を使い切る(2025-a)のほうが高い利益率になるという結果です。これまで紹介した6つのケースの利益率を比較したグラフが次です。

2022年12月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 185本 | 183本 | 178本 | 157本 | 178本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | dポイント | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% (※2) |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
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積立NISAを12月から始めて40万円を使い切ったほうがいい?やめたほうがいい?

つみたてNISAを年末から始めるなら、年内に40万円を使い切ったほうがいいのでしょうか。翌年1月から始めたほうがいいでしょうか。
資金に余裕がある・ボーナス設定があるなら使い切ることを検討
12月から始める場合には、初年度から40万円を使い切ったほうが高い利益率を期待できる結果をシミュレーションで確認しました。
資金に余裕があって、利用する金融機関でボーナス設定を利用できるなら、初年度から使い切るほうがいいでしょう。

松本雄一(金融ライター)

(公式サイト)
リスクをとりたくない・ボーナス設定がないなら無理して使い切る必要はない
積立投資は一定額を継続して積み立てることで、買付時期を分散するリスク分散を期待できます。
高値つかみのリスクをとりたくなければ、12月の一括投資をやめたほうがいいでしょう。

松本雄一(金融ライター)
投資リスクとボーナス設定の有無から、枠を使い切るか考えましょう。

(公式サイト)
12月からではなく翌年から始めるという選択肢も
12月から始めずに、翌年1月から始めることもできます。
2022年12月に始めれば計840万円投資できますが、2023年に始めた場合には2042年までの20年間に計800万円、2024年開始では19年間で計760万円と、投資できる期間と金額が減ります。
シミュレーション結果では、始めるのが遅れると利益率が下がる傾向がありました。将来にシミュレーション結果通りになるとは限りませんが、早く始めたほうが高い利益を期待できるといえます。

松本雄一(金融ライター)

(公式サイト)
積立NISAの非課税投資枠40万円を12月に使い切る方法<楽天証券・SBI証券の場合>

つみたてNISAの枠を12月に使い切る設定方法を楽天証券とSBI証券の場合で紹介します。
楽天証券で12月から非課税投資枠40万円を使い切る方法

楽天証券のつみたてNISAで初年度の12月から、投資枠40万円を使い切る手順を紹介します。
12月 | |
積立額 | 3万円 |
ボーナス設定 | 2万円 |
増額設定 | 35万円 |
合計 | 40万円 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
積立額 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 |
ボーナス設定 | 2万円 | 2万円 | ||||||||||
合計 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 5万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 5万円 |
初年度に枠を使い切るために、ボーナス設定とは別に増額設定を利用します。
増額設定は設定した年のみ有効なため、一度設定するだけで20年間枠を使い切れます。
2年目以降は積立額3万円が10ヵ月(6月・12月以外)、積立額5万円が2ヵ月(6月・12月)で合わせて枠40万円を使い切ります。
楽天証券で枠40万円を12月から使い切る設定手順が次です。
(1)「NISA・つみたてNISA」ページをひらく

楽天証券のサイトにログインして、「NISA・つみたてNISA」タブをクリックします。
(2)ファンドを探す

積み立てるファンド(投資信託)を探します。
(3)ファンドを選んで積立注文へ

積み立てるファンドの「カートに追加」を選択して、「一括積立注文へ」をクリックします。
(4)資金の引落方法と積立タイミングを設定

利用する資金の引落方法を選びます。ボーナス設定を利用するなら「証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)」がおすすめです。
ボーナス設定を利用するので、積立タイミングは「毎月」を選択します。
(5)積立金額の指定とボーナス設定

積立金額として、この例では「3万」円を入力します。ボーナス設定を利用するために「設定する」をクリックすると、ボーナス設定を指定する画面に切り替わります。
(6)ボーナス設定の指定月と金額を指定

ボーナス設定の指定月として、この例では「6」「12」月を選択します。ボーナス金額「2万」円を入力します。
(7)増額設定の指定

増額設定を利用するために「設定する」を選択して、毎月の増額金額に35万円を入力します。
(8)分配金コースの指定

枠をちょうど使い切るために、分配金コースは「受取型」を選びます。
(9)目論見書(投資信託説明書)の確認

積み立てるファンドの目論見書(投資信託説明書)を確認するために「未閲覧の書面を確認する」をクリックします。
(10)目論見書の確認(続き)

目論見書が表示されますので内容を確認します。確認したら「注文内容確認へ」をクリックします。
(11)取引暗証番号の入力と注文

表示された注文内容を確認して、問題なければ取引暗証番号を入力し「注文する」をクリックします。これで設定が完了です。
楽天証券で使い切る場合の注意点
口座開設と積立設定は前月の最終営業日までに済ましておく
楽天証券のつみたてNISAを12月から始める場合、引落(決済)方法として証券口座やその他金融機関を利用するなら、11月末までに楽天証券の証券口座とNISA(つみたてNISA)口座を開設しておきましょう。

松本雄一(金融ライター)
なお、楽天カードクレジット決済や楽天キャッシュ(電子マネー)決済を利用する場合は、12月から積み立てを開始するには11月12日までに口座開設と積立設定を終わらせておく必要があります。
楽天カードクレジット決済・楽天キャッシュ決済はボーナス設定を選択できない点に注意
つみたてNISAのカード決済や楽天キャッシュ決済の上限額は月3万3,333円です。増額設定を利用すると、増額分は証券口座から引き落とされます。

松本雄一(金融ライター)
SBI証券で12月から非課税投資枠40万円を使い切る方法

SBI証券のつみたてNISAで年末から40万円を使い切る手順を紹介します。
12月 | |
積立額 | 3万円 |
ボーナス設定 | 37万円 |
合計 | 40万円 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
積立額 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 |
ボーナス設定 | 2万円 | 2万円 | ||||||||||
合計 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 5万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 5万円 |
SBI証券は増額設定を利用できないので、初年度は積立額3万円+ボーナス設定37万円で枠を使い切ります。
初年度の積立が終わったら、2年目以降はボーナス設定を2万円(6月・12月)に設定変更します。

松本雄一(金融ライター)
SBI証券で40万円を12月から使い切る設定手順が次です。
(1)「投信」ページをひらいてファンドを検索

SBI証券のサイトにログインして、「投信」をクリックします。

画面下部のファンド検索で投資信託を選びましょう。
(2)ファンドのページから「つみたてNISA買付」へ

投資信託のページから「つみたてNISA買付」をクリックします。
(3)積立コースと積立額を設定

設定の画面で「積立コース」(頻度)を選んで、「設定金額」を入力しましょう。ボーナス月の積立設定の「追加」をクリックするとボーナス月の設定画面に移ります。
(4)ボーナス月の積立設定

ボーナス月の積立設定で設定金額「37万円」を入力して申込日を選びます。設定したら「適用する」をクリックしましょう。
(5)NISA枠ぎりぎり注文の設定

ボーナス月の設定が反映されたことを確認して、NISA枠ぎりぎり注文を「設定する」に変えましょう。

松本雄一(金融ライター)
NISA枠ぎりぎり注文
NISA投資可能枠が積立設定金額以下の場合、積立注文金額を引き下げて積立買付を行い、可能な限りNISA枠を使い切る注文
※NISA投資可能枠が10円未満の場合、NISAぎりぎり注文の発注はされません。
引用:SBI証券『「NISA枠ぎりぎり注文」、「課税枠シフト注文」とは何ですか?』
(6)積立設定をしたら次へ

設定が終わったら「次へ」をクリックしましょう。
(7)目論見書(投資信託説明書)の確認

ファンドの目論見書を確認します。確認すると右上にチェックマークが付きます。目論見書を確認したら「確認画面へ」をクリックしましょう。
(8)取引パスワードを入力して設定する

設定に間違いがないか確認して、取引パスワード入力後に「設定する」をクリックすれば設定完了です。
(9)初年度の積立が終わったら2年目以降のボーナス設定に変える

初年度の投資枠40万円を使ったら、2年目以降のボーナス設定に設定し直しましょう。設定金額は2万円で6月と12月にボーナス月として積立額を増やしています。
口座開設と積立設定は前月の最終営業日までに済ましておく
SBI証券のつみたてNISAを12月から始める場合は、口座開設と積立設定を11月までにおこないましょう。
積立日を毎月1日にするなら、11月の最終営業日までに設定を済ましておきましょう。

松本雄一(金融ライター)
たとえば、三井住友カードのクレジットカード決済は毎月10日が設定締切日のため、12月から始めるなら11月10日までに設定を終えておきましょう。
SBI証券のクレカ積立はボーナス設定できない点に注意
クレジットカード決済から一時的に証券口座からの支払いに切り替えれば、ボーナス設定を利用できます。
支払いを切り替える場合には、ボーナス設定の積み立てが終わったら元のクレジットカード決済に戻すことを忘れないようにしましょう。
よくある質問(Q&A)
受渡とは、商品を注文して約定したあとに代金のやり取りをすることです。約定日から受渡日までの日数はファンド(投資信託)によって違います。受渡日は、金融機関のファンドのページで確認できます。
多くのファンドは、12月最終取引日の1週間くらい前までに約定していれば、年内の取引として枠が使われます。できればファンドの受渡日を確認しておきましょう。
積立額を増やしたあとに減らすこともできます。
ファンドの基準価額が値上がりして売り時だと判断したら、一部または全部を自由に売れます。

自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
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