「時代の節目」のようなグラミー賞を目撃した「スウィフティーズ」に、さらなる衝撃を与えたのは2月9日にニューオーリンズで開かれた「スーパーボウル」だ。
テイラー・スウィフトの恋人であるトラビス・ケルシーがいるカンザスシティー・チーフスとテイラー・スウィフトの生まれ故郷であるペンシルベニア州のフィラデルフィア・イーグルスの戦いとなり、テイラー・スウィフトは恋人がいるチーフスをスタジアムで応援した。
スタジアムの観客は圧倒的にイーグルスファンが多かった。テイラー・スウィフトはトラビス・ケルシーと付き合う前は、故郷のイーグルを応援し、ヒット曲「Gold Rush」の中には「私のイーグルスのTシャツがドアにかかっている」という歌詞があるほどだ。
この「イーグルス」の歌詞についてテイラー・スウィフトは2023年5月に地元フィラデルフィアで開かれた「エラス・ツアー」のコンサートで、バンドのイーグルスではなくアメリカンフットボールのイーグルスのことだと断言し、観客から割れんばかりの拍手、喝采を浴びている。
イーグルスのファンにしてみれば、敵のチームを応援するテイラー・スウィフトは「裏切り者」である。
試合中、VIP席から観戦するテイラー・スウィフトの様子が電光掲示板に映し出されると、イーグルスファンから、厳しいブーイングが起きた。ゲームに出場していたトラビス・ケルシーが心配するぐらいのブーイングだった。
チーフスはこの6年間で5回もスーパーボウルに出場し、3回優勝している、テイラー・スウィフト並みに波に乗っているチームだったが、試合はイーグルスが圧勝。トラビス・ケルシーの引退がささやかれるなど、こちらも「時代の節目」を迎えた。
米国の大衆メディアは、スーパーボウルでのテイラー・スウィフトの不人気ぶりを、インスタグラムのフォロワー数の減少と合わせて伝えた。
スーパーボウルでの応援がきっかけで、テイラー・スウィフトのフォロワー数は一時約14万4000人減少したという。