「年収798万円以上」なら厚生年金保険料が増額予定…対象となるのは日本の上位何%?
厚生労働省から、年収798万円以上の方は段階的に厚生年金保険料を引き上げるという案が出されています。しかし、年収798万円は日本全体で見ても高い年収に分類されるため、実際どれくらいの方に影響があるのか気になるでしょう。   今回は、年収798万円以上の方の割合や、厚生年金保険料が引き上げられたとした場合の影響などについてご紹介します。

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年収798万円以上の方はどれくらいいる?

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年収が800万円を超えている人数は表1の通りです。
 
表1

年収 人数
800万超~900万円以下 163万8000人
900万超~1000万円以下 119万1000人
1000万超~1500万円以下 203万5000人
1500万超~2000万円以下 45万1000人
2000万超~2500万円以下 14万3000人
2500万円超~ 16万2000人

出典:国税庁長官官房企画課「令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
年収798万円以上を800万円超以上の方と仮定すると、合計で562万人です。調査における給与所得者は全体で5076万人いるため、全体の約11%が年収800万円超えになります。
 
もし年収798万円以上の方に対して厚生年金保険料の引き上げが実施される場合、1割強の方が対象となるでしょう。
 

厚生年金保険料が引き上げられるとどんな影響がある?

厚生年金保険料の引き上げと聞くと、負担が増えるイメージを持つ方がいるかもしれません。実際、支払う金額は増えますが、その分メリットもないわけではありません。
 
そこで、厚生年金保険料の引き上げによるデメリットとメリットについて解説します。
 

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