
一般的な土地の売却価格の目安
土地の売却価格は、立地や用途、周辺環境などによって大きく変動します。一般的に、土地の買取価格は市場価格(時価)の70~80%程度となることが多いとされています。例えば、時価が2000万円の土地の場合、買取価格は1400万~1600万円程度が目安です。
また、土地の相場を調べる方法として、国税庁が提供する「路線価図・評価倍率表」を活用することができます。路線価は、相続税や贈与税の算定基準となる価格で、一般的に売却相場の80%程度とされています。この路線価を参考にすることで、おおよその売却価格の目安を把握することが可能です。
農地の平均価格
農地の売却価格は、地域や用途によって大きく異なります。一般社団法人全国農業会議所が2024年3月に発表した「令和5年田畑売買価格等に関する調査結果(要旨)」によると、純農業地域における農地価格の全国平均は、10アール(約1000平方メートル)あたり以下の通りです。
・田(中田):106万8000円
・畑(中畑):79万2000円
なお、「中田」「中畑」とは、調査対象地であるそれぞれの旧市町村で、収量水準や圃場条件が標準的な水田および畑のことです。
これらの価格は、純農業地域における平均値であり、都市的農業地域の場合、売却価格は大幅に上昇する傾向があります。都市的農業地域における市街化調整区域の農地価格の全国平均は、10アールあたり以下の通りです。
・田(中田):284万9000円
・畑(中畑):273万2000円
これらの価格は平均値であり、地域や立地条件によってさらに変動します。特に、市街地に近い農地や交通の便が良い場所では、需要が高く、価格も上昇する可能性があります。