新キャプテン・アメリカの誕生
元空軍パラレスキューのファルコンことサム・ウィルソン(『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』で初登場、最新作の主人公)は、当初その重責に迷いを見せた結果、盾を国に寄贈。しかし、国が新たにキャプテン・アメリカに任命した白人の軍人ジョン・ウォーカーの暴走を目にしたサムは、アフリカ系アメリカ人として背負う歴史も受け入れた上で、真のキャプテン・アメリカとしての責任を引き受けることを決意した(「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」)。

キャプテン・アメリカを継承したサム(「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」より)© Marvel Studios
この過程で、1950年代に存在した黒人の超人兵士イザイア・ブラッドリーの存在も明らかになっている。彼は不当な軍の実験にさらされ、その後投獄までされた経験を持っており、最新作でも重要なキャラクターとなる。

イザイア・ブラッドリー(「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」より)© Marvel Studios
また、技術者ホアキン・トレスの存在も重要だ。彼はサムの装備の改良を手がける重要な協力者として描かれ、最新作でも相棒的なポジションを獲得している。

ホアキン・トレス(「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」より)© Marvel Studios
その他の重要要素
ソビエト連邦の秘密計画「レッドルーム」は、少女たちを暗殺者として育成するプログラムだった(『ブラック・ウィドウ』)。最新作ではこのプログラム出身者、通称“ウィドウ”と呼ばれるうちのひとりが登場する。

(『ブラック・ウィドウ』より)© Marvel Studios 2021
また、宇宙最古の種族「セレスティアルズ」の存在も明らかになっている。特に地球の中心に眠る「ティアマット」は、人類復活による人口増加で目覚めかけ、その部分的な出現はインド洋に巨大な石像として痕跡を残している(『エターナルズ』)。この石像が最新作で重要な位置を占める。

ティアマット(『エターナルズ』より)© Marvel Studios 2021
以上が『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を深く楽しむための予習ポイントである。新生キャプテン・アメリカことサム・ウィルソンが、これらの要素をどのように活かした物語を見せてくれるのか、副次的要素も楽しみながら、注目いただきたい。