こちらは岩壁に切り込まれており、屋根と床だけが地層に残っているラリベラの教会の中でもユニークな建物です。伝説によると、シリアから単身やって来た古代キリスト教徒の司祭によって建てられましたが、ラリベラ王はこの岩場の建設には参加しなかったよう。ほかの教会が岩上から直角に下方へ刳り貫かれているのに対し、この教会はサイドから刳り貫かれています。ヨルダンのペトラに見る手法です。
ベテ・アメノ・エル(エマヌエルの家)
キリスト教の象徴が描かれた独特の彫刻が施されています。一説によるとラリベラの城、若しくはラリベラの家、または宝物を保管する場所でしたが、後に教会に変わりました。岩の中の小道と複数の秘密の通路があり、ラリベラの最も魅力的な教会の1つです。
崖の上に吊り下げられており、そこにアクセスするには橋を渡らなければ行くことができません。
ベテ・ケダス・マーコレウス
ラリベラ岩窟の中で最も重要なベト・アマヌエルとベテ・ベルギオスの間に位置する小さな建築です。何に使用されていたか不明です。
ベテ・ガブリエル・ルファエル
この教会は、かつて王族の住居であったと考えられ迷宮のような構造が特徴です。丘の側面に彫られ、橋で結ばれた2人の天使を祀った教会です。
ベテ・メルクラ・クリストス
他の教会とは異なり、木造の梁が特徴です。
ベテ・ケドゥス・メルコレウス
足首に手錠がかけられる器具が見つかったことから、かつての刑務所であったと考えらえれています。
ベテ・ギオルギス(聖ゲオルギウス教会)
十字架形の外観が特徴で、おそらく最も有名で写真に収められることが多い教会です。
ラリベラで最も保存状態がよく、シンボル的な存在で、上から眺めると十字架に見えるように掘り下げていったという点でもユニークな聖堂です。
ラリベラ王が夢で聖ギオルギウスを見たことから建設が始まり、ラリベラでは最後の11番目に完成したものです。