ラリベラを流れる川をヨルダン川と改名し、川を挟んでいくつもの教会を掘り進めます。これらはアクスム王国の建築様式や、ギリシャ・ローマ、ビザンツ帝国の建築技術などの影響を受けているのも特徴です。
主な教会
巨大な岩山をくり抜いて作られた11の教会は、その壮大なスケールと精巧な造りから、世界中の観光客を魅了しています。ラリベラの主な岩窟教会をご紹介します。
ベテ・メドハネ・アレム(救世主の家)
世界最大級の単一岩石教会であり、ラリベラ最大の岩窟教会の1つでもあります。キリストの象徴であるアークの複製と、アフロ・アイゲバという名前のラリベラ王の聖十字架があります。
ココで発見された2つの文書は10世紀ごろのものとされ非常に希少です。
1つはラリベラ王が領主の統治のために土地を寄進したことに関する写本で、もう1つは別の宗教儀式を記録したものでした。
ベテ・マリヤム(聖母マリアの家)
ヨルダン川北側に位置する岩窟聖堂の中で、最初に造られた教会です。
内部は美しい模様が描かれており、ラリベラの教会群の中でも最も装飾が豊かな教会です。
ベテ・ゴルゴタとベテ・ミカエル
ヨルダン川北側にある聖堂で、同じデザインの聖堂が内部で繋がるという個性的な構造です。伝説によると聖ラリベラ王はこのゴルゴタ教会に埋葬されているとされています。
この複合施設は、ラリベラで最も神聖な聖地の1つで、西暦152年頃にラリベラを訪れたポルトガルの司祭フランシスコ・アルバレスによると、ラリベラ王の墓はゴルゴタ教会の床下の地下室にあり、誰も動かせないほど重い大きな石板で覆われていたとしています。
基本的には男性のみ入場することができます。
アダムの墓
エルサレムがイスラム教徒によって占領されたとき、ここにエルサレムのすべての聖地コピーを作成する必要があったため、アダムの墓と呼ばれる場所を作りました。内部にはキリストの墓とアダムの墓のレプリカが置かれています。