Hünkar Sofası(ヒュンキャール・ソファス)はスルタンが使用する大広間です。スルタンは 16 世紀後半まで、メフメト2世によって建てられたハレムの外にある私密室に滞在していました。ムラト3世がハレムに最初のスルタンの部屋を建てた後、スルタンはハレムの自分の部屋で夜を過ごしました。スルタンが公式な会見を行うときにもこの部屋が使われることもあり、重要な儀式や会議もこの部屋で行われました。同時にスルタンの私的な空間であったこの部屋は、スルタンが家族や側近たちと集まって食事を楽しんだり、音楽や舞踏のパフォーマンスを楽しむための社交の場としても機能しました。
ムラト3世の間
III Murat Has Odası(ウチュンジュ・ムラト・ハス・オダス)はムラト3世が使用した部屋です。この部屋は、彼の個人的な居住空間およびプライベートな活動の場として設けられました。ハレムでスルタンのために建てられた最初のスルタンの部屋であり、宮殿で最大の寝室です。1578年にミマール・スィナンによって建てられ、 スィナンによって到達したオスマン帝国の建築と芸術の頂点と装飾の深い味わいを示しています。16世紀のイズニックタイルが大広間の壁一面を覆う壮大な構成となっています。
マーベイン回廊とギョズデの部屋
Mabeyn Taşlığı ve Gözdeler Dairesi(マベイン・タシュルー・ヴェ・ギョズデレル・ダイレスィ)はマーベイン(ハレムとハレム以外の宮殿を繋ぐスルタンのための部屋)に直結する回廊とそこに住むスルタンのお気に入りの側女(ギョズデ)のための居住区です。 ハレム内の様々な重要な部屋やエリアを結ぶ通路として機能しており、スルタンがプライベートな部屋からハレムの他の部分に移動する際に通ります。一方ギョズデはスルタンの特別な寵愛を受けた側室であり、ハレム内で特別な地位を持っています。大部屋形式ではなく個室が与えられて、家具や装飾も豪華なものが使われます。木造の建物で、中庭に面していくつもの部屋があるのが分かります。この部屋の中には病棟も含まれていました。