Meşkhane(メシュクハネ)は、ハレムの女性たちが音楽を学び、練習するための部屋です。この部屋は、ハレム内での文化的活動や教育の一環として重要な役割を果たしていました。有名な音楽家や教師がハレムに招かれ、女性たちに直接指導を行いました。これにより、ハレムの音楽水準は非常に高いものとなりました。メシェクハネでは楽器の演奏のほか、声楽の訓練も行われました。 女性たちはウード、カヌーン、ネイ、タンブールなどの伝統的なトルコ楽器の演奏を学びました。音楽は宮廷の催しや儀式で演奏されることが多くスルタンに直接お披露目をすることも多々ありました。

噴水の間

トプカプ宮殿ハレム 噴水の間

Şadırvanlı Sofa(シャドルヴァンル・ソファ)は17世紀にもたらされたキュタフヤ産のタイルで壁面が覆われた非常に華やかなホールです。ここはハレムの入り口にあたり、スルタンが外出するときはここで馬に乗って外出の準備をしたといいます。また宦官の監視所でもあり、宦官の部屋はアーチ型天井の上階部にありました。トプカプ宮殿のランドマークともいえる正義の塔にも、この噴水の間からアクセスすることができます。

ヴァリデ・スルタンの間

トプカプ宮殿ハレム ヴァリデ・スルタンの間

Valide Sultan Dairesi(ヴァリデ・スルタンの間)はスルタンの母(ヴァリデ・スルタン)が居住するための部屋です。ヴァリデ・スルタンはハレムにおける女性の中で最も地位が高い人物です。奴隷寮とは打って変わった豪華絢爛な装飾が施された部屋は、ヴァリデ・スルタンの権威を表しています。ヴァリデ・スルタンはハレム内で最も権力を持つ人物であり、時代によってはスルタンに勝る権力を握っていました。そのため、宮廷政治においても重要な役割を果たしており、宮廷の重要な決定がここで行われることもありました。政治面以外でも、 ヴァリデ・スルタンは、多くの訪問者やハレム内の女性たちを迎えることが多くあり、この部屋で公式な会見や私的な面会が行われました。

皇帝の間(スルタンの間)

トプカプ宮殿ハレム 皇帝の間