50代になると体型が崩れてしまいがちに…
温泉の脱衣所で、大きな鏡に映る自分の姿を見た時…。家族や友人と写ったスナップ写真を見た時…。私ってこんな体型だったっけ??とドキッとしたことはありませんか?
女性の場合、更年期を機に閉経を始め体に様々な変化が訪れます。ホルモンバランスの乱れと代謝の低下が訪れるのです。食事量や内容、飲酒量が若い頃と同じペースのままの人は、自覚がないまま体型を崩すことになります。また、更年期には女性ホルモンが激減していきます。女性ホルモンのエストロゲンはコレステロール値を正常に保ち、脂肪を代謝させる働きがあるので、エストロゲンが減る=太りやすくなる、というメカニズムがあります。特に女性はもともと男性に比べて脂肪がつきやすく筋肉がつきにくいため、筋肉の衰えを予防するためには、毎日の適度な運動が欠かせません。
50代で体型が崩れてしまう理由とは?
50代女性の多くは、更年期の真っ只中。まず身体全体の筋肉量が落ちることで、体型の変化に多くの影響を及ぼします。見た目から身体がたるむという変化が生じるだけではありません。筋肉量が落ちることで、基礎代謝が落ち、エネルギーの燃焼効率が悪くなり、痩せにくい体質となっていきます。
つまり体全体に脂肪がついて、体型が崩れていくのです。特に骨盤周りの筋力の低下により、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。こうして下半身全体にボリュームのある、年配の女性特有の体型へと変化していきます。
長年の姿勢の悪さも体型崩れの要因の一つです。姿勢の悪さは代謝の悪さを増幅させ、より一層余計な脂肪が付きやすくなってしまいます。背筋を伸ばすことは一朝一夕に身につけることは難しいかもしれませんが、座り方を意識して正しいスタイルにするよう気をつけたり、ヨガ教室に通って改善することはまだ可能です!
崩れてしまった体型のカバー方法とは
すっかり筋肉が衰えて脂肪がついた体型になってしまって、着用しやすいウエストがゴムのロングスカートを選んでしまっていませんか?たまにある学校行事や冠婚葬祭で、フォーマルウェアが着られなくて焦る!なんて人もたくさんいるでしょう。当座のピンチを救ってくれる、補正効果が高い救世主に矯正下着があります。常にスーツでお仕事をされる方は着用しているかもしれません。シルエットの出るワンピースを着る時には、ボディスーツガードルを購入し乗り切る手段があります。
しかし、基本的に体を締め付けるものはどこかに無理が生じますから、まずできることは、日常使いの下着を正しく選ぶことです。最近きちんとサイズを測っていないな…という方は、販売員のいる売り場で改めて自分の体に合ったサイズを確認しましょう。バストの位置やアンダーバストは、若い頃の記憶よりきっとずっと変化しています。
また、授乳後にボリュームダウンした胸を補うためには、選ぶカップの形状を変える方が良いかもしれません。そのためにも、寄せたり盛ったりする若い人向けの商品から、ミドルエイジ向け商品と、下着はバリエーションに富んだ展開をしています。専門知識を持った店員さんと相談することで、その時の体型や目的に一番適した商品を選ぶことができます。快適な着け心地で、かつ補正効果がある謳い文句の商品を選ぶようにしましょう。
バストは年齢が一番表れる部分です。トップの位置がなるべく高くなるように、肩ひもを調節して正しく着けます。正しい下着によってシルエットが立体的に整えられるだけで、スタイルが良くなったような視覚効果を与えることができます。
他にも、50代女性の体型に大きな影響を与えているのは、骨盤の歪みです。産後に開いた骨盤をケアせず、なんとなくそのままにしてもう数十年…という方も多いでしょう。骨盤が歪むと下半身が冷えたり、代謝が低下したり、むくんだりといった症状が出てきます。また、お尻の筋肉の筋力が低下し、お尻がたれてきてしまいます。日々ダイエットをしているはずなのになかなか下半身がやせない、と感じている人は、実は骨盤がゆがんでいるのかもしれません。骨盤や背骨のゆがみを治すと、血液やリンパ液の流れが正常になり、内蔵の働きもより強化され、新陳代謝も良くなっていきます。体つきが引き締まって姿勢が良くなり、若々しく見えるようになるだけではありません。
また、骨盤のゆがみに加え、50代女性は「骨盤底筋」と呼ばれる部分の筋力が低下することで、いわゆる「ポッコリお腹」」になる人が多いのも特徴です。内臓を支えている骨盤底筋は年齢とともに筋力が低下するため、下っ腹が出てきてしまいます。自分のたるみきった体型を何とかしたいと思っている人は多いかもしれませんが、あきらめる必要はありません。骨盤の歪みを整えたり、下っ腹の出た「ポッコリお腹」を改善する効果のある超簡単ストレッチをご紹介します。
骨盤の歪みを整える超簡単ストレッチ
- まっすぐ立ったままの状態で脚を肩幅程度に開きます。
- 腰の左右の骨に両手を当てます。
- 頭はなるべく動かさないようにして、フラフープを回すイメージで骨盤を右回りに回します。数回やった後、左回りにも回します。
立ったままの状態で行えるので、いつでもどこでもできるのがこのストレッチのよいところです。骨盤を前後左右に動かすことで、骨盤の左右の傾きを調整する効果があります。
骨盤底筋を鍛える超簡単ストレッチ
- 背筋をピンと伸ばします。
- 息を吸いながら肛門をしめます。
- 息を吐きながら肛門をゆるめます。
立ったままの姿勢、また椅子に座ったままの状態、どちらでも可能なストレッチで、簡単に骨盤底筋を鍛えることができます。骨盤の歪みを整えたり、骨盤底筋を鍛えることは、今後多くの女性が悩まされる、尿もれなどのマイナートラブルを予防することにつながります。自宅でできる簡単なストレッチに加え、骨盤整体や骨盤ベルトなど、自分に向いたメンテナンス方法を探すと良いでしょう。