東京一人暮らしの大卒初任給が「12万円」で絶望…。貯金と投資以外の「遊ぶお金」をせめて3万円確保したいのですが不可能でしょうか?
新社会人になり、初めてもらう初任給が手取り12万円。このように手取り額が思ったより低いと感じた人は、これから先の社会人生活が大きな不安を抱えたスタートになっているのではないでしょうか。   東京一人暮らしで出費も多いなか、貯蓄や投資もしつつ遊びも楽しみたいでしょう。そこで本記事では手取り12万円の実態と、遊ぶお金を3万円確保するための生活水準を解説します。

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手取り12万円は平均より低い

東京都の大卒初任給で手取り12万円は、平均より低いといえます。東京都労働局の「令和6年3月新規学校卒業者 の求人初任給調査結果」によると、令和6年3月の大卒初任給平均は額面で21万6500円です。
 
初任給から引かれるのは雇用保険料と所得税のみであるため、手取り12万円の額面は12万5000円程度。前述の調査結果と比較すると、手取り12万円は約9万円低いことが分かります。
 
同調査によると、令和6年3月の大卒初任給平均は前年より2.4%増加していますが、そのなかでも手取り12万円であることは、かなり低い水準であるといわざるを得ないでしょう。
 

手取り12万円は工夫した生活が必須

手取り12万円で遊ぶお金を3万円確保するには、大きな努力と工夫が必要です。以下で解説する、一人暮らしに必要な費用の内訳のような生活を送れば、遊ぶお金を3万円確保できる計算になるので、意識してみてください。
 

家賃は3万5000円程度に抑える

家賃は、3万5000円程度に抑えられるといいでしょう。一般的に、家賃は手取りの30%程度が理想といわれています。
 
とはいえ、都心で3万5000円の物件を見つけるのは難しいと感じる人がほとんどでしょう。会社から家賃手当が出る場合は、その範囲内で探せると手出しをゼロにできる可能性もあります。通勤手当が出るのであれば、郊外まで視野に入れて安い物件を探してみてください。
 

食費・日用品費は合わせて3万円程度