このような状況を受けて、岩手県では被災者生活支援法や災害救助法を適用し、被災者の基本的な生活再建の支援や、学校で使う学用品等の現物給付などの支援制度も整えられている。

一方で、学用品以外にも子どもに必要なものとして、衣類や寝具・勉強机などのほか、習い事、部活道具や遠征費・学費などがある。

子どもの日常を取り戻すためには、物資支援だけではどうしても行き届かない部分もある。また主な支援金は生活再建に向けた支援となり、発災直後の現段階では、子どもへの支援制度は多くないというのも実情だ。

そこで、カタリバでは緊急支援「カタリバこども給付金」の給付を決定した。この給付金は、山林火災の被害を受けた子どもが、早期に日常生活を取り戻すことを目的とした現金給付型の支援だ。

使い道は、部活動の遠征費や火災により失われた物品の購入、習い事や塾の費用、通学に必要な交通費、など子育てに関する費用を想定しており、従来の制度ではカバーしきれない部分をサポートする。

なお、⽀援に関する内容は、国等の⽀援状況に応じて変更となる可能性がある。

0歳〜18歳の子どもがいる家庭への給付も検討

今回の山林火災によって全焼・半焼の被害を受けた人のほか、火災による周辺被害を受けた0歳〜18歳の子どもがいる家庭への給付を検討している。

現段階では自宅の被害状況の確認ができないため、避難指示が解除され、被害状況が分かる段階となり次第、応募受付を開始する。

応募開始については、カタリバ公式ウェブサイトにて知らせる予定。応募開始の知らせを希望する人は、専用フォームにメールアドレスを登録しよう。

緊急支援「カタリバこども給付金」に関する最新情報に加え、子ども支援に関する情報が届けられる。

「カタリバこども給付金」などの情報を知りたい人は、公式ウェブサイトをチェックしよう。

カタリバ公式サイト:https://www.katariba.or.jp/