しかし、これを横で聞いていたコメンテーターの古舘伊知郎アナウンンサーは「気持ちはわかるけども、今は(テレビ局に厳しい目が向けられていて)通用しない時世ですから、そこも加味しなきゃ」などと返していた。

 加えて、ネット上でも「そりゃああなたは全社員を大事にする上司に見えたでしょうよ。高橋英樹の娘として特別扱いされてきたでしょうから」「英樹さんの娘とか関係なくって言ってるけど、それはご本人にはわからないこと。どの企業も縁故者の娘に接待なんてさせないよ」などと疑問の声が続出している。

フジテレビは「“二世社員”が特に多い印象」

 また、フジ問題や高橋の発言を受け、2019年8月23日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)のあるシーンがSNSで拡散されているようだ。

 同放送には、当時フジ社長に就任した遠藤龍之介副会長がゲスト出演。芥川賞作家・遠藤周作の息子である遠藤氏に、坂上忍から「フジテレビはコネ入社が多いの?」と直球質問が飛ぶも、遠藤氏はこれを否定。すると、山崎夕貴アナウンサーが驚いた表情で「えっ? 半分くらいコネ入社ですよね?」と発言していた。

 実際、テレビ局に有名人を親に持つ“二世社員”は多いのだろうか? 元テレビ朝日のプロデューサー・鎮目博道氏が明かす。 

「はい、多いです。私が在籍していたテレビ朝日にも、親が有力者や著名人という社員は結構いました。どの局や広告代理店にもだいたい芸能人、著名人、政治家、メディア企業やスポンサー企業の重役の子息がいますが、特にフジテレビはテレビ局の中でも多い印象です。というのも、フジテレビは『出演者や有力者とのパイプづくり』を非常に重視する社風があるように思いますので、その関係もあって多かったのではないでしょうか」

親が有名人の局員に「機嫌を損ねてはいけない」

 やはり高橋アナのような二世社員はテレビ局に多いようだが、社内での扱いに差はあるのだろうか? 鎮目氏が続ける。