今日3月6日は、誰の誕生日か。というクイズがあれば、即答できる。岩田剛典が36歳になる誕生日である。

「Phone Number」 
ユニバーサル ミュージック合同会社のリリースより
 特別節目でないにもかかわらず、今年は岩田剛典生誕祭として盛大に祝うべき理由がある。岩田剛典というひとりのパフォーマー、俳優、アーティストが、近年どれほど甘く、ほどよく苦い余韻を作っていることか(!)。

 男性俳優の演技を独自視点で分析、LDHアーティストをこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、朝ドラ名場面などを振り返りながら、岩田剛典36歳の誕生日を祝う。

◆2024年のエネルギッシュな活躍

 2024年は、映画とドラマを合わせて6本撮影し、自らのソロツアーで宮城初日から武道館ファイナルを駆け抜け、毎年恒例の『24時間テレビ47』(日本テレビ)では、所属事務所初の帯企画を担当した。

 テレビ史を動かした彼の他の活動を詳細に数えあげてもいいが、このコラム全文の文字数を優に超えるだろう。まったく、常人とは思えない活力に裏打ちされた稼働の容量は、いったい、何人分を束にしたらいいのだろう?

 三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目JSB)のパフォーマーでもある彼は、さらにグループ7度目となるドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024“ECHOES OF DUALITY”』も回ってしまう。そんなリアルスーパーマンみたいな人はだぁ~れだ!? もったいぶってしまった。その人の名前は、岩田剛典である。

◆「スーパースターになる」と公言してきた

「Phone Number」 
「Phone Number」 (ユニバーサル ミュージック合同会社のリリースより)
 岩田剛典についての研究をライフワークとしてきたぼくは、彼を本気でスーパーマンだと思っているが、本人は「スーパースター」という言い方を好んで使っている。

 2010年に三代目JSBがデビューして以来、自分はスーパースターになるのだと公言してきた。何度も言葉にしているうちに具現化される。直近で岩田本人に対面したときはいまだに謙遜していたが、いやいやスーパーマンのような人である彼は、すでに正真正銘、誰もが認めるスーパースターだ。