また、今回の件でその存在がクローズアップされているのが、元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏だ。
同月18日にはTBSの『情報7daysニュースキャスター』に出演し、フジテレビの顧問弁護士ながら今回の案件で相談は受けていないことを告白。
そのうえで、「アナウンサーのOBとしては」と前置きしつつ「誰かと食事に行ったことでレギュラーを取るとか、そんな仕事じゃないですよ、アナウンサーって」などとコメントしたが、SNS上では「論点がずれている」や「どこか他人事な感じ」など批判的な意見が目立った。
そんな菊間氏だが、こちらも過去には“文春砲”を食らっている。
局アナ時代の05年7月、バレーボール中継後、会社の同僚とともに当時未成年で人気グループ・NEWSのメンバーだった内博貴と飲酒していたとして無期限謹慎処分を受けていたのだ。
「菊間氏は07年末に退社し、10年9月に司法試験に合格し晴れて弁護士資格を取得。弁護士になった後のインタビューで、当時のメディアの報道にはかなり誤解があり、『自分が飲ませたわけではなく、実際には相手が他の場所ですでに飲酒していた』と言い切っている。05年当時、内が所属していた旧ジャニーズ事務所が菊間氏に責任を被せたと囁かれていた」(前出のスポーツ紙の放送担当記者)
港氏本人や菊間氏にとっても因縁浅からぬ“文春砲”によりフジが今、未曾有の危機的状況に陥っているわけだが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「文春の報道がすべて事実であれば、中居氏や同局のAプロデューサーの所業は断じて許されない行為ですし、被害女性に対するフジの対応も非難されてしかるべきでしょう。『性接待』や『性上納』は当然いつの時代においてもあってはならないことですが、そこまでヒドイものではないにしろ、昭和や平成のテレビ業界、芸能界などでは一般社会とかけ離れた、令和の時代では許容されない“悪しき業界の常識”もあったと言わざるを得ません。もちろん業界内の多くの企業は時代の流れを受け止めて、そうしたかつての“悪しき常識”からの脱却を図り実行しているわけですが、今回の報道を見るかぎりにおいてはフジがそうした努力をしていたかというと疑問を抱かざるを得ませんし、今後の調査で新たな問題が噴出する可能性も否定はできませんよね」