女優の橋本環奈が、4月22日スタートのテレビ朝日系ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』で主演を務めることが決定した。アニメ化もされた人気小説の実写化で、数々の実写化作品に出演してきた橋本にとってはお得意の分野といえるはずだが、ネット上では演技力を不安視する声が続出している。

 放送中のNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の不評が大きく影響しているようだが、まさかの朝ドラで評価が落ちてしまった彼女は新ドラマで名誉挽回できるのか。ドラマ・映画事情に詳しい芸能記者が解説する。

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お得意の「実写化」のはずが……

 『天久鷹央の推理カルテ』は、現役医師でもある知念実希人氏の同名小説シリーズの実写化。驚異の知能を誇る診断医・天久鷹央(橋本)が、内科医・小鳥遊優(三浦翔平)とバディを組み、圧倒的な医学知識や鋭い洞察力を武器に謎多き事件や現象の解決に挑む“医療版シャーロック・ホームズ”ともいうべき医療ミステリーだ。共演として、畑芽育、佐々木希、高島礼子、柳葉敏郎ら多彩なキャストが発表されている。

 アニメ化や漫画化もされている人気シリーズで、待望の実写ドラマ化は大きな話題に。橋本は胸キュン系からコメディ系まで数々の漫画・アニメ原作の実写化作品をヒットさせてきただけに、本来であれば適役といえるところだった。

 ところが実写化が発表されると、ネット上では「朝ドラを見る限り、実はナイーブな天久鷹央の内面を繊細に演じられる実力があるか不安」「『並外れた医学知識で真相究明!』みたいな役柄で板についた演技できる気がしない」「おむすびのイメージから急に頭脳明晰なスーパードクターの役って無理ありすぎ」などと、演技力を不安視する声が多く上がった。

 放送中の朝ドラ『おむすび』は、脚本の不評から主演の橋本への批判も強まり、その影響なのか視聴率が低迷。全話平均視聴率が「朝ドラ史上最低」になることが確定的といわれている。同作は3月末に最終回を迎えるが、その前に早くも今回の新ドラマの発表となったため、朝ドラで生じたマイナスイメージの影響が大きくなったようだ。ネガティブなイメージがドラマ開始後も尾を引く恐れがある。

橋本環奈の業界評価