月間動画再生数が年々増加傾向にあるという民放公式動画配信サービス「TVer」。公式サイトで公開されている「総合ランキング」をもとに毎週“週間人気ランキング”を作成し、ネット上で話題のドラマや視聴率だけでは見えてこない人気番組を探る。
※記事内の順位は、2025年1月27日~31日のTVer「総合ランキング」の上位10番組を調査し、ポイントに換算して集計した「サイゾーオンライン」独自のランキング。
『御上先生』が断トツ1位、「こんな賢い学園ドラマ見たことない」の声も
1位は松坂桃李主演の日曜劇場『御上先生』(TBS系/日曜午後9時)。先週は常に上位にあったため、断トツのポイント数となった。
松坂が「日曜劇場」枠初主演を務める『御上先生』は、文科省のエリート官僚・御上孝(松坂)が受験を控える高校3年生の担任教師となり、日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生ストーリー。
松坂の主演映画『新聞記者』(2019)で「第43回日本アカデミー賞」優秀脚本賞を受賞した詩森ろば氏が脚本を手掛ける完全オリジナル作品で、俳優陣には吉岡里帆、岡田将生、及川光博、常盤貴子、北村一輝、さらに生徒役として奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流らが名を連ねる。
第1話の平均視聴率は世帯12.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人7.5%と好発進。第2話と第3話も共に世帯11%台と高視聴率で、現在のところ2ケタをキープしている。
一風変わった学園ドラマに、ネット上では「よくある教師と生徒の感動物語じゃないところが新鮮で面白い」「こんなに教師と生徒が賢い学園ドラマ、今まで見たことない」などと好意的な声が続出した。
“一捻り”した学園ドラマが増加
『御上先生』について、ドラマライターの北村有氏が話す。
「同ドラマはセンセーショナルな学園もので、今期、前評判が高かったドラマの一つ。学園ものといえば、90~00年代に放送された大人気シリーズ『ごくせん』(日本テレビ系)や『GTO』(フジテレビ系)の印象が色濃いですが、直近だと19年放送の『3年A組-今から皆さんは、人質です-』や23年の『最高の教師 1年後、私は生徒に□された』(共に日本テレビ系)など、ミステリー要素も加えた、趣向を一捻りした作品が多くなってきました。