当時、ファンの間ではさまざまなことが物議を醸していたが、ファン界隈や事務所内でそれがタブーな風潮というのはあったのだろうか? 前出の竹下氏が言う。

「旧ジャニーズタレントに関しては『アイドル』としての高いプロ意識を望むファンも多く、いわゆる“匂わせ”やデキ婚などについてはタレント本人はもちろん、交際相手の女性に対しても一部のファンから厳しい目が向けられました。所属事務所(=旧ジャニーズ事務所)の方もよくは思っていなかったでしょう。木村さんに関しては結婚したのが人気絶頂期ということに加えて、お相手が人気歌手ということもあり、ショックを受けたファンも多かった印象です。他方、城島さんに関してはキャリアの長さや年齢的なこともあり、結婚を発表した際には祝福する意見も多かったように思います」

今後、旧ジャニーズタレントの授かり婚発表が増える?

 なお、23年の厚生労働省「人口動態統計(確定数)」によると、夫の初婚年齢の全国平均は31.1歳とのこと。これに比べ、旧ジャニーズタレントなどのアイドルは初婚が遅くなりがちであることから、ネット上では「アイドルってなかなか結婚に踏み切れないだろうし、妊娠がきっかけになるのはいいこと」との意見も見られる。前出の竹下氏が話す。

「アイドルという立場上、結婚が一部のファン離れなど仕事面においてマイナスに作用する部分があるのは間違いなく、デキ婚に関してはその突発性やプロ意識という点においてネガティブな感情を抱くファンもいるでしょう。とはいえ、芸能界と一般社会との距離感が縮み、芸能人にも世間的な常識や一般人と同じようなコンプライアンスが求められるようになる中、ひと昔前に比べるとアイドルの恋愛や結婚に対するタブー視も軽減されつつはあります。

 それに近年はSNSやYouTubeなどの普及により芸能人の活動の幅も広がり、芸能界における大手芸能事務所の影響力も低下しており、ソロアーティストへの転身など“脱アイドル”路線を歩みやすい環境でもありますからね。そういう意味では、今後もデキ婚を含めて結婚を発表する旧ジャニーズタレントは増えていくのではないでしょうか」