芸能界を電撃引退した元タレント・中居正広氏の女性トラブルの影響で、フジテレビの番組スポンサーが続々と降板。代わりに流れるACジャパンのCMの影響で、近藤真彦が再ブレークの兆しを見せている。
一方、近藤の元恋人で2年半前に歌手活動を再開した中森明菜に関しては、約30年間にわたり“断絶”していた父・中森明男さんが昨年末に他界していたことが明らかになり、関係者は明菜の活動への影響を危惧している。
1980年代にトップアイドルだった近藤と明菜は極秘交際していたが、1989年7月、明菜は近藤のマンションで自殺未遂を起こし、病院に緊急搬送され、大ニュースとなった。さらに、その騒動の裏では、いち早く病院に駆けつけた近藤の“母親代わり”だった故メリー喜多川さんが、明菜に「あなたは事務所に搾取されている」と吹き込んだことで、明菜は当時所属していた研音に不信感を抱き、最終的に独立することになった。
筆者は、明菜が独立後の研音の幹部だったH氏から、この件の詳細を聞いたことがある。H氏によると「メリーさんは『事務所に搾取されている』と言ったようですが、当時の明菜は金遣いが荒く、近藤の趣味だったカーレースにも多額をつぎ込んでいました。事務所は明菜にお金を渡すとすぐに使い切ってしまうため、彼女に内緒で家族に渡していました。そのことをメリーさんは『搾取』と表現したようです」と語る。しかし、メリー氏の言葉を信じた明菜は、事務所だけでなく、内緒でお金を受け取っていた家族にも不信感を募らせ、その後、関係が断絶した。
研音から独立して以来、明菜は歌手として紆余曲折の道を歩んだ。一方の近藤は、ジャニーズ事務所の“長男”として守られてきたものの、歌手としては振るわず、それどころか2020年には不倫騒動で活動を自粛。翌年にジャニーズ事務所を退所し、個人で活動を続けている。
近藤は一昨年の故ジャニー喜多川氏の性加害騒動に巻き込まれなかったこともあり、昨年、大ヒットしたドラマ『不適切にもほどがある』(TBS系)で、磯村勇斗が“マッチ”に憧れる“ムッチ先輩”を演じたことが話題になった。その影響で、昨年のNHK紅白歌合戦の目玉候補にも挙がったほどだった。