問題のスピーチの内容とは
インターネット上では、問題のスピーチが2007年の「BAFTA/LA クナード・ブリタニア・アワード」でのものではないかと指摘されている。この授賞式で、ウィザースプーンはケイト・ウィンスレットを称えるスピーチを行ったが、その際に彼女のイギリス訛りを真似たり、プライベートな話題に触れたりした。
スピーチの中でウィザースプーンは、「私はずっとヨーロッパの映画スターになりたかった。大きなサングラスをかけ、派手なスカーフを巻き、手巻きのタバコを吸い、洗練された雰囲気を持ちたかった」と述べ、続けて「幸運なことに、ケイト・ウィンスレットが私の近所に引っ越してきた。そしてある日、彼女がドアベルを鳴らしてこう言った。『ダーリン、サム(元夫のサム・メンデス監督)は撮影でいないし、うちの子どもとあなたの子どもは同じ年齢よね? 一緒に遊ばせましょう。それに、もう9時なのに何も飲んでいないの。ワインある?』」と、ウィンスレットをからかうようなジョークを交えた。
さらに、ウィンスレットが2001年の映画『アイリス』でヌードシーンを演じたことにも触れ、「彼女が湖に飛び込むシーンを見たとき、『うわ、あの湖は相当冷たいだろうな』と思った。でも次に思ったのは、『なんて勇敢な女優なんだ』ということだった」と語った。
本来、BAFTA(英国アカデミー賞)という伝統ある賞の授賞式では、ケイトの女優としての実績や芸術的な貢献に焦点を当てる内容がふさわしかっただろう。しかしリースのスピーチは、彼女の友人としての私的なエピソードや冗談に終始してしまったことで彼女を不快にさせてしまったとリースは思ったようだ。
「もう終わった」
ウィザースプーンは、このスピーチのトーンが授賞式の格式に合っていなかったことに後から気づいたという。
「私はこの授賞式がもっとカジュアルな雰囲気のものだと思っていたんです」とウィザースプーンは振り返る。「でも実際には、すごく英国らしい、上品でエレガントなイベントだったんです」
さらに、「『私たち、レーザー脱毛のこと話したよね?』なんて言ったときには、もう終わったと思いました」と自嘲気味に語った。「観客は笑わず、私はただ恥ずかしかった。未だにそのことが頭から離れません」と後悔の念を口にした。
ネット上の憶測
ウィザースプーンはスピーチの対象となった女優の名前を明かしていないが、ファンの間ではケイト・ウィンスレットではないかという見方が強い。その理由として、ウィザースプーンが「格式高い英国の授賞式」と発言したことや、2007年の授賞式でウィンスレットに関するジョークを交えたスピーチをしていたことが挙げられる。

ケイト・ウィンスレット photo: DFree / Shutterstock.com
一方、ウィンスレット本人はこの件について公の場でコメントしていない。二人が現在も友人関係にあるかどうかは不明だが、ウィザースプーンの発言から察するに、少なくとも交流はなくなってしまったようだ。