【今週の一冊】
「世界のアーティスト250人の部屋 人生と芸術が出会う場所」サム・ルーベル著、ヤナガワ智予訳、青幻舎、2021年
300ページを超える大著ですが、頁をめくれば世界各地のアーティストがどのような部屋で暮らしていたかがわかる一冊です。モノだらけなのに雑然さが感じられない部屋もあれば、ほとんど何も置かれていない空間も。巻末には見学可能な家のリストを始め、索引も充実しています。
イギリスの小説家ヴァージニア・ウルフの部屋は書籍がたくさん並ぶ本棚に、深緑のストーブが印象的。別室の壁も緑であることから、ウルフのお気に入りの色であったことが想像できます。一方、啓蒙主義を唱えたフランスのヴォルテール。壁紙もベッドカバーも金ぴかです。チャイコフスキーのグランドピアノ前に置かれているのは専用スツールではなく、普通の椅子。高さ調節は大丈夫かしらと思ってしまいます。
あえて分類するならば、建築家の部屋はいたってシンプル、小説家の場合、本が所狭しと並びます。ファッションデザイナーは多色好みで不思議なオブジェも。ただ、どの部屋でも共通して言えるのが、「使う本人にとって一番居心地よい空間になっている」ということ。本書をヒントに我が家もおしゃれにしたいなと思います。
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