国家公務員の年収はどのくらい?月の給料とボーナス、年代に分けて解説
安定した職業として知られる国家公務員ですが、その年収や給与の仕組みはどのようになっているのでしょうか。本記事では、月々の給与の内訳やボーナスの仕組み、年代による収入の変化などについて解説します。

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国家公務員の給与制度

国家公務員の給与は、基本給に相当する「俸給」と住宅手当・通勤手当などの諸手当で構成されています。俸給の決定には17種類の俸給表が用いられ、職種ごとに使用する表が異なります。
 
また、ボーナスにあたる「期末手当」「勤勉手当」は6月と12月に支給されるのが一般的です。給与の水準については、人事院が民間の給与との均衡を図りながら定期的に見直しを行っています。
 

国家公務員の平均年収

人事院の「令和6年 国家公務員給与等実態調査」によると、国家公務員の平均給与月額は41万4801円です。また、内閣官房内閣人事局のデータによると、令和6年6月期の期末・勤勉手当の平均支給額は65万9400円、12月期は65万2800円でした。
 
この金額をもとに計算すると、国家公務員の平均年収は約629万円です。
 
また、人事院の「令和6年人事院勧告」のとおり、民間との格差を解消するために俸給表の引き上げが閣議決定、令和6年4月から実施されています。ボーナスの支給割合も民間水準に合わせ、4.5か月分から4.6か月分へと引き上げられているため、さらなる年収の上昇が見込まれるでしょう。
 

年代別の平均年収

国家公務員の年収は、職種や地域で手当が異なります。そこで、人事院の「本年の給与勧告のポイントと給与勧告の仕組み」に基づく、国家公務員モデル給与例を表1にまとめました。
 
表1

組織 職務段階 年齢 月額 年間給与
地方機関 係員 18歳
(一般職試験(高卒)初任給)
18万8000円 310万6000円
22歳
(一般職試験(大卒)初任給)
22万円 363万4000円
30歳 25万5400円 421万9000円
係長 35歳 29万1100円 487万5000円
40歳 31万400円 519万8000円
課長 50歳 41万8600円 687万4000円
本府省 係員 22歳
(総合職試験(大卒)初任給)
28万4800円 466万5000円
課長補佐 35歳 45万1880円 756万8000円
課長 50歳 75万7920円 1292万4000円
局長 108万9600円 1818万5000円
事務次官 142万9200円 2385万3000円