いきなり見ず知らずの人から頼みごとをされたとき、それを「失礼だ」と受け止める方も、もちろんいらっしゃるでしょう。だけど「自分に何かできることがあればお手伝いしますよ」と協力的な姿勢を示してくれる方も、想像以上に多くいらっしゃるのです。

出版翻訳関連ではありませんが、以前にこんなことがありました。私は読書療法の研究をしていて、その中で少年院での読書療法の実践について現場の話を聞きたいと思いました。ところが少年院はとても閉鎖的な世界のため、いくつかの院にお願いしてみたものの、すべて断られてしまいます。

そこでどうしたかというと、参考資料にしていた矯正教育の論文集で、関連する内容を書いていた少年院の方にお願いしてみたのです。出版社を通して依頼すると、その方はお時間をとって会ってくださいました。すでに現役を退かれていましたが、現役の法務官の方を紹介してくださり、おかげで少年院の取材ができたのです。

こんなふうに、どんなご縁でも、たどっていけばどこかで自分の求めているところにつながっていきます。だから思い切って頼んでみてるのも「あり」だと思うのです。

さて、Aさんは、まずはA社にリマインドのために連絡を取ることにしました。すると……次回に続きます!

※新刊『古典の効能』が発売になりました。

※『心と体がラクになる読書セラピー』が発売中です。

※この連載を書籍化した『翻訳家になるための7つのステップ 知っておきたい「翻訳以外」のこと』が発売中です。電子書籍でもお求めいただけますので、あわせてご活用くださいね。


提供・HiCareer(通訳者・翻訳者へのインタビュー記事や英語学習の情報が満載!)

【こちらの記事も読まれています】
思わず共感する40代独身女性あるある
100均グッズで宅飲みをワンランクアップ
生活費月100万円超「ご近所セレブ」の実態
旅行のお土産、いくらが適切?
あぁ、癒やされる。飼いやすいペット5選