補足:妊娠初期にされる検査の一部について

おりものが黄緑なのは病気?無臭でも気をつけて!
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠初期に、妊娠検査と同時に、様々な検査を行うことがあります。その中の一部についていくつか説明します。

血液検査で行われる主な項目
HIV・肝炎ウイルス・ATL(T細胞白血病の原因ウイルス)・梅毒
※母子感染のリスク有(B型肝炎に関しては、事前にわかっているとワクチン投与で赤ちゃんへの感染の予防が可能。)

・風疹抗体:妊娠中に感染すると生まれる子供に影響が出る(先天性風疹症候群)
 
・トキソプラズマ検査:猫や犬のふんから感染。流産のリスクが上がる可能性あり。※検査する医療機関とない医療機関有。細胞検査にて、クラミジア検査を行う医療機関もあり。

必須の検査項目でないものでも、任意で淋病やその他の病気も検査してくれる医療機関もあります。

コストはかかるかもしれませんが、妊娠中に感染していた場合、子供へのリスクが高くなります。不安なら、妊娠初期の検査と同時に受けておいたほうが安心できますよ。

おりものが黄緑~緑に変化した原因 3 トリコモナス膣炎

おりものが黄緑なのは病気?無臭でも気をつけて!
(画像=『Lovely』より引用)

トリコモナス原虫といわれる原虫(動物みたいな微生物)が原因の病気です。潜伏期間は10日~1か月といわれていますが、半年くらい潜伏していたというケースもあります。

黄色~黄緑色の泡状のおりものに変化し、量も増え、嫌な臭いもすることがあります。また、性器が赤くなり、かゆみや違和感を覚えたり、排尿時に痛みを感じることもあるようです。

しかし、症状が出ないケースが20~50%くらいあり、その場合、おりものも普通で、無臭だったというケースもあるようです。

水の中で、しばらくの間生存が可能といわれており、不特定多数の利用するトイレ・温泉などでも感染の可能性があります。

治療方法としては、抗原虫薬と呼ばれる専用の薬を10日間ほど連続で服用するのが一般的です。また、膣錠といって膣に直接入れるタイプの薬を使用するケースもあります。

妊娠初期に感染を起こすと、原虫の増殖が原因で流産の可能性が上がります。妊娠中期に感染が発覚した場合、後期になる前に徹底的に治療を行います。

臨月までに治療が行われていなかった場合、産道感染のリスクが伴います。また、前期破水のリスクも増大するといわれています。

おりものが黄緑~緑に変化した原因 4 子宮内膜炎

おりものが黄緑なのは病気?無臭でも気をつけて!
(画像=『Lovely』より引用)

子宮内膜に炎症が起きる病気です。

膿を持った黄色~黄緑色のおりものになります。不正出血を起こすケースもあります。臭いに関しては、嫌な臭いがする…というケースが多いようです。

月経が周期的にある人は、炎症を起こす原因が月経時に子宮内膜とともに排出されやすいのですが、閉経後・出産後すぐ・流産後など、子宮内膜がはがれにくい人がなりやすいといわれています。

治療方法としては、抗生物質を投与することになります。症状がひどい場合には、消炎剤を同時に投与されることになります。