
▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
なぜ銀行は口座名義人が亡くなることがわかるのか
「死亡診断書が公布されたと同時に銀行口座が凍結する」「役所に死亡届を提出すると同時に銀行口座が凍結する」「ある銀行に死亡の連絡を入れたらすぐに他の銀行の口座も凍結する」などということを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことはありません。
ほとんどのケースでは、口座名義人の親族や相続人の連絡によって銀行が口座を凍結します。
レアケースとして、親族や相続人が銀行へ死亡の連絡をしていない場合でも凍結してしまうことがあります。新聞に訃報が掲載された場合や、銀行員がたまたま葬儀を見かけた場合がこれにあたります。ただ最近はこのような曖昧な情報で勝手に凍結するケースはほとんどありません。
銀行が口座名義人の口座を凍結する理由は、死亡した時点で相続財産を確定するためと相続に関連するトラブルを防止するためです。1人の相続人が勝手に預金を引き出すと、他の相続人とのトラブルに発展する恐れがあります。こうしたトラブルを未然に防ぐために金融機関は口座を凍結するのです
銀行口座が凍結されるとどのようなことが起こるのか
口座が凍結されると、その口座での一切の入金出金ができなくなります。キャッシュカードを持っていても、通帳を持っていても、暗証番号がわかっていても、登録印鑑を持っていても、銀行が凍結していれば口座から預金を引き出せません。
さらには、銀行とひもづいている公共料金などの引き落としや、クレジットカードの引き落としも当然できなくなります。