日常的に座って過ごす時間が長くなったり、いざ運動をしようと思っても、マスク着用による息苦しさから思うように体を動かせなかったり…。 新しい生活様式へと変わってから、「すっかり運動不足になってしまった」という方は多いのではないでしょうか。

そしてここ最近では、座っているときも、立っているときも、骨盤が後傾して背中から腰が丸まった姿勢がクセになってしまってはいませんか?

今、心当たりがあるとドキッとしたみなさんは、お腹まわりの筋肉が長らくお休み状態になっていることでしょう。

そこで今回紹介するのは、「キャットスプリット」のポーズ。

お腹まわりにしっかりとアプローチすることができるヨガのポーズです。

ヨガの「キャットスプリット」のポーズとは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガの「キャットスプリット」のポーズ。

“トラのポーズ”や“猫のバランスのポーズ”と呼ばれることもあるこのポーズは、四つ這いから対角線上にある腕と足を持ち上げて、姿勢をキープします。

そのため、体が床に接地する面積がグッと狭まり、左右差も生じ、グラグラと不安定になることから、バランスを保つための体幹や腕、足の筋力アップに期待できるポーズなのです。

数あるヨガポーズのなかでも、トレーニング要素が強く、それでいて体への負担は大き過ぎない。

まさに、運動不足の解消にオススメのポーズだと言うことができるでしょう。

また、「キャットスプリット」は狭いスペースやヨガマットがない状態(ひざが痛い場合は、下にタオルを敷いて)でもおこなうことができます。

ですので、自宅でのちょっとした空き時間に取り入れやすいのも特徴の一つ。

では、具体的にはどのような効果に期待できるのでしょうか。

「キャットスプリット」で得られる4つの効果

ここからは、「キャットスプリット」で得られる効果についてお話していきます。

体幹・バランス力の強化

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

四つ這いの姿勢から、対角線上にある腕と足を真っすぐに持ち上げる「キャットスプリット」。

一見簡単そうですが、実際におこなってみるとグラグラと軸がぶれるのを感じるでしょう。

安定してポーズを保つには、体幹(首と四肢を除いた胴体部分)の筋力が必要になってくるためです。

「キャットスプリット」の代表的なターゲットマッスルは、その体幹部。

体幹が鍛えられると、体の使い方が安定してくるので、日常的な姿勢の改善やポーズを保つためのバランス力も自然と備わってきます。

お腹・腕まわり・足の引き締め

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

「キャットスプリット」は、体の引き締め効果にも期待できるポーズです。

まずはお腹。

姿勢を保つために、腹部中央の腹直筋にグッと力が入ります。

そして、吐く息でお腹を大きくへこませることで、腹部を横からコルセットのように包む腹横筋(お腹を引き締めてくれる筋肉)が使われます。

少ない接地面で体を支える腕や足の引き締めにも、期待できるでしょう。

ヒップアップ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

足を持ち上げている側のお尻は、大臀筋が使われています。

大臀筋はお尻のいちばん浅い部分にあって、股関節を覆って足の骨についている筋肉。

お尻全体をカバーし、お尻の丸みを作っている筋肉です。

大臀筋が鍛えられると、ヒップアップ効果に期待でき、さらにはお尻の位置が上がることで脚長効果を狙うこともできるでしょう。

集中力を高める

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

「キャットスプリット」はバランス系のポーズのひとつ。

体幹の力やバランス力が必要なほか、意識を集中させて取り組む必要があります。

呼吸や体の感覚に意識を向け、余計な考え事は手放して臨みましょう。

今は、SNSやニュース番組などを通して情報が過剰に入ってくることで、集中力が散漫になりやすい時代です。

このようなヨガのポーズは、集中力を高めるよい訓練になってくれるでしょう。

次は、「キャットスプリット」の正しいやり方を説明します。