オーストラリアと言えば「オージービーフ」が有名ですが、海に囲まれた国ならではの新鮮なシーフードも外せません。今回はシドニーで定番の品種「シドニー・ロック・オイスター」をはじめとする、美味しい生牡蠣が食べられるお店を3店舗ご紹介します。
シドニー・ロック・オイスターとパシフィック・オイスター
オーストラリアにあるレストランやバーでのスターターの定番「牡蠣(オイスター)」。毎日各地で水揚げされる新鮮なオイスターを美味しいワインと一緒に楽しめるのは、海に囲まれたオーストラリアならではの至福のひと時です。
特に有名なのが、オーストラリアの東海岸を中心に広い範囲で生息するオーストラリアとニュージーランドの固有種「Sydney Rock Oyster(シドニー・ロック・オイスター)」。「シドニー」という名前が付いていますがシドニー原産という訳ではありません。小ぶりな身に、ミネラル分が凝縮された濃厚で複雑な味わいが特徴です。
もう一つ外せないのが「Pacific Pyster(パシフィック・オイスター)」。こちらは別名「Japanese Oyster(ジャパニーズ・オイスター)」と言われる日本固有種の「真牡蠣(マガキ)」で、シドニー・ロック・オイスターよりも身は若干大ぶり、まろやかでクリーミーな味わいが特徴です。オーストラリアではタスマニアやヴィクトリア、西オーストラリアや南オーストラリア州を中心に養殖されています。
どちらも違った美味しさがあるので、産地や種類別に食べ比べしてみましょう。
【1】シドニー湾を一望「シドニー・コーブ・オイスター・バー」
まず最初にご紹介する「Sydney Cove Oyster Bar(シドニー・コーブ・オイスター・バー)」は、大きなフェリーターミナルのあるCircular Quay(サーキュラー・キー)駅からオペラハウスに向かう遊歩道沿いにある、オープンエアのシーフード・レストラン。ハーバー沿いという立地のため、美しいシドニー・ハーバーやハーバーブリッジを見ながら、美味しいシーフードを楽しめます。
こちらでは産地と種類別に常時数種類のオイスターを取り揃え、季節によっても異なりますが、この時はシドニーのあるNSW(ニューサウスウェールズ)州各地で採れた3種類の「シドニー・ロック・オイスター」を取り揃えていました。産地ごとに並んだオイスターにはタグが付いているので、地名をマップなどで確認しながらその味の違いを食べ比べするのも面白いです。
こちらのお店のワインリストは数々の受賞歴があり、常時100種類以上のワインを用意。オイスター独特のミネラル豊富な味わいには、ドライなスパークリングや白ワインがよく合います。オイスターとワインの絶妙なペアリングとハーバーの開放感で、つい飲みすぎてしまいそうになるのでご注意ください。
オイスターだけでなく、オーストラリア原産の新鮮なシーフード・メニューも充実しています。柔らかくフワフワな白身が香ばしくグリルされた「Baramandi(バラマンディ)」や、脂の乗ったプリプリの身が美味しい「Kingfish(キングフィッシュ)」のセヴーチェ。どちらもオーストラリアではメジャーなお魚なので、こちらも一緒に堪能しましょう。