氏名変更手続きが完了するまでの期間

会社勤めの人は、会社を通じて手続きになります。申し出を受けた事務担当者はすみやかに「被保険者氏名変更届」を日本年金機構に届ける必要があります。国民年金の第1号被保険者が、住所地の市区役所や町村役場の国民年金担当課で手続きをする場合も同様です。

地方公共団体情報システム機構(J-LIS)からの異動情報の取得は毎月上旬に行われ、記録の更新は中旬から下旬に行われますので、手続き完了までにかかる期間は被保険者氏名変更届、あるいは婚姻届などを提出して2~3ヵ月です。

年金手帳の氏名を変更しても新しい手帳は来ない

氏名変更届を出して手続きをすることで、日本年金機構のデータ上で氏名が変更されます。ただし、1997年1月から「年金番号」が一つに統合され、「基礎年金番号」で管理されるようになったので、新しい年金手帳が送られてくることはありません。年金手帳の下部に、結婚・離婚などで氏名が変わったときの新しい氏名を記入する欄があります。そこに変更後の氏名を自分で記入しておきましょう。

氏名変更はきちんとしておこう

年金手帳は、基礎年金番号で管理されているので、旧姓のままであっても将来の年金額に影響はありません。しかし、そのままにしておくと、年金の受け取りができない・保険料が引き落とされない・振替用紙が届かない、といったトラブルの原因になる可能性があります。氏名変更が完了しているか、きちんと確認しておきましょう。

文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)

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