いよいよ「人生100年時代」が到来すると言われています。老後も働く人が増える一方で、今を生きる私たちは、激しい変化の時代にどう対処し、どのような老後を迎えればいいのでしょうか。そのヒントを探ります。

ロボットに仕事が奪われる時代に?

時代は今、IT、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ロボットなどの先端テクノロジーが牽引する「第4次産業革命」のまっただ中にあると言われています。

第4次産業革命のおかげで、私たちの働き方も大きく変わってきています。
30~40代の女性は、子育てや親の介護などによりフルタイムで働けない人も少なくないですよね。しかし、テレワークやシェアリング・エコノミーが発達してきたおかげで、そんな人でも好きな時に好きな時間だけ働くことのできる環境が整いつつあります。

一方で、進化したAIやロボットは、これまで人間が担ってきた仕事を奪ってしまうという懸念があるのも事実。自分の仕事が奪われるのではないかと不安に思う人も少なくありません。

健康寿命が伸びて、元気に働ける時間が長くなる「人生100年時代」の中で、技術の進歩は待ったなしの状況です。

「生涯学習」「学び直し」が未来を変える

「老後も健康で元気に働けるのに、単純な仕事は機械がやってくれるから、自分には何もできることがない……」

そうならないために、いま、生涯学習の必要性が問われています。「人生100年時代」に向けた政府の議論の中でも、「リカレント教育の拡充」というものがテーマのひとつとして挙げられ注目されています。

「リカレント(recurrent)」とは反復、循環、回帰の意味。つまり、リカレント教育とは、「社会人などの学び直しのための教育システム」ということです。

学校卒業後、勉強することから何年も離れている人は多いですよね。しかし、これからの時代に対応できるような人間になるためには、大人になってからのスキルの習得や学び直しが重要になってくるでしょう。

近年では、リカレント教育に着目し、離職している主婦などに対して学習プログラムを実施し、再就職の支援を行っている大学などもあるようです。

興味のあるものから始めてみよう

リカレント教育の科目として人気なのは、「英語」や「プログラミング」など、グローバル化、IT化に焦点を当てたものです。特に、これからの時代は基本的なPCスキルに加え、ITの知識がより求められてくるでしょう。

英語やITだけでなく、自分の興味のあることを学び直して、第2の人生を歩む人も多くいます。例えば、普通の主婦だった人が独学でデザインを学び、デザイナーとして独立したという例もあります。

多様化する社会では、ひとつの能力にとどまらず、幅広い知識やスキルを持つ人が求められています。人生日々勉強という気持ちを持って、まずは、前からやってみたかったことや、最近自分が興味をもっているものを始めてみてはいかがでしょうか。

文・Talei(フリー編集者・Webマーケター、JSA認定ソムリエ)

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