睡眠時に呼吸が止まってしまうので、中途覚醒が多くなりますし、血中酸素濃度が下がるので、それが視神経に酸化ストレスを与えてしまうと真鍋先生が解説します。
「睡眠時無呼吸症候群の人は、緑内障になるリスクが10倍になるといいます。睡眠時無呼吸症候群の治療にはCPAP(持続陽圧呼吸療法)があります。
低酸素状態が続くと、目だけではなく体全体の不調につながるので、早めの治療をおすすめします。
夜、寝るときくらいは好きにしたい、という気持ちもわかります。しかし睡眠のバランスが崩れるとゆっくりと体も脳も不調に傾いていきます。毎日、質のいい7~9時間の睡眠が取れるよう、習慣を見直してみましょう」
<文/真鍋佑介 構成/女子SPA!編集部>
【真鍋佑介】
真鍋眼科院長。「近視予防を広めたい」という意思から眼科医を志し、2015年から岐阜大学病院の眼科医として長年分野を問わず疾患の診療をしてきた。後に緑内障専門医として診療と研究に従事する。2021年から真鍋眼科に勤務。なんでも相談できる「かかりつけ医」をモットーとして患者を支えている