目の周りを優しくマッサージすると、これらの筋肉の緊張がほぐれ、血行が促進されます。
血行が良くなることで、目の周りに溜まった疲労物質が排出されやすくなり、一時的に疲労感が軽減されることがあります。また、マッサージによるリラックス効果も、疲労回復に役立つ可能性があります。
しかし、ここで注意しなければならないのは、目の周りのマッサージによって、視力が回復したり、近視や老眼、白内障や緑内障などの眼疾患が治ったりすることは、医学的には証明されていないということです。
目の疲れの主な原因は、目の周りの筋肉の緊張や血行不良です。マッサージは、これらの症状を一時的に緩和する効果は期待できますが、視力低下や眼疾患の根本的な原因を解決するものではありません」
◆目の疲れを感じたときは目を温めるのがおすすめ

「眼球そのものを直接マッサージすることは、非常に危険な行為であり、絶対にやめてください。目をこすることも、目の健康にとっては良くありません。目をこすると、角膜が傷つき、角膜炎の原因となります。
また、アトピー性皮膚炎の人は、目をこする頻度が多いので白内障や網膜剥離のリスクが高まることが知られています。さらに、目をこするとまぶたの皮膚がたるみ、美容上の問題を引き起こす可能性もあります。
目を強くぎゅっとつむる行為も、できるだけ避けましょう。強度近視の方は、眼球が長く、網膜が薄くなっているため、眼球への圧迫によって網膜に負担がかかり、網膜剥離などのリスクを高める可能性があります」
目の疲れを感じたときは、マッサージよりも、目を温めるほうが効果的だそう。目を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれ、疲労物質が排出されやすくなります。また、温めることによるリラックス効果も期待できるようです。