現在から30~40年ほど前の1980年代に、日本で流行ったファッションにはどんな特徴があるのでしょうか?1980年代の日本は、アメリカなどの海外の影響を受け、メンズ・レディース問わず独特のファッションが爆発しました。1980年代の日本のファッションコーディネートやブランドについて解説します。
日本や海外の80年代ファッションを見直して、おしゃれしよう!
最近、古きよき時代のファッションのリバイバルブームに乗って、80年代ファッションが注目されています。
1980年代のファッションを見ると「なつかしい!」と感じる人も多いと思いかもしれません。1980年代の日本ではまさに、アメリカを始めとする海外のファッションが派手に花開いた時代でした。
80年代はバブルによる景気上昇、キャリアウーマンブームを迎えたこともあり、ファッションブランドもずいぶん多様化し、ファッションを楽しむ人がドッと増えた時代でもあります。
80年代ファッションコーディネートは今こそ再燃の時です。この機会に80年代のメンズ・レディースファッションを見直して、ぜひ時代に取り入れていきましょう!
80年代ファッションコーディネート特徴【竹の子族】
日本初のストリートカルチャーと言えば「竹の子族」。
まるで暴走族のようなグループ名ですが、これは原宿の歩行者天国で「ハーレムスーツ」と呼ばれる派手な衣装を身につけ、ディスコソングに合わせてステップダンスを踊っていた人たちのことを指します。
竹の子族は1970年代終わり頃から台頭し始め、1980年に最盛期を迎えました。この時には2000人もの人が歩行者天国に集まったと言われています。
今も竹の子族の衣装を取り揃えた「ブティック・竹の子」が存在し、海外から観光客が訪れる人気スポットになっています。時には海外セレブや有名ファッションデザイナーが訪れることも。
竹の子族には清水 宏次朗、故・沖田浩之などの芸能人もいました。原宿だけでなく池袋や吉祥寺、名古屋などの公園でも踊っていたことがあるそうです。
80年代ファッションコーディネート特徴【プレッピースタイル】
プレッピーとはアメリカの名門私立学校に通うお金持ちのお坊ちゃま・お嬢様のこと。
プレッピースタイルは、アメリカの名門大学の学生や教師を中心に広まっていったファッションスタイル「アイビースタイル」が原型になっています。
レディース・メンズとも、アイビースタイルより若々しいテイストが加わり、上質で伝統的な服を着崩すようなファッションが特徴的です。
と言っても小難しいファッションではなく、アイテムはショートパンツ、ジーンズ、ローファー、カーディガンなど、上品な中にもカジュアルさが加わっています。
プレッピースタイルは今もアメリカなどの海外で人気です。プレッピースタイルを上品に着こなしたセレブモデルが、ファッション誌の写真に登場することもあります。
80年代ファッションコーディネート特徴【クラッチバッグ】
クラッチバッグとは、肩ひものついていない小型ハンドバッグのこと。
クラッチバッグを大きいハンドバッグの中に入れて持ち運ぶこともあり、俗に「セカンドバッグ」とも呼ばれています。持ち手がないので、抱え込むように持つのが定番スタイル。
バッグとしての機能性よりも、アクセサリー的な意味合いのあるバッグなので、レディースクラッチバッグが多いですが、80年代からはビジネスマンの持ち物として、メンズクラッチバッグも流行り出しました。
メンズクラッチバッグは、普段からよく持ち歩く財布やキーケース、カードケースを入れるために重宝されていたそうです。
現在はいろいろな物が軽量・小型化しているため、普段使いのバッグとしても、レディースクラッチバッグの人気が再燃してきているようです。