「つみたてNISAは長期運用って聞くけど、途中で銘柄は変更できないの?」と思う方は少なくないでしょう。

つみたてNISAは、運用の途中でも銘柄変更ができます。ただし、銘柄変更のルールや投資の考え方をしっかり把握しておかないと、思わぬところで損をしてしまうかもしれません。

本記事では、まずつみたてNISAの銘柄変更ルールをお伝えします。そのルールを踏まえて、どのように銘柄を変更すればいいか、またどのように銘柄を選べばいいかをわかりやすく解説します。

 

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つみたてNISAの銘柄は変更できる

つみたてNISAは、途中で銘柄を変更することができます。「これから積み立てる銘柄の変更」と「すでに積み立ている銘柄の変更(スイッチング)」に分けて、概要を確認しましょう。

(画像=著者作成)

これから積み立てる銘柄の変更は自由

つみたてNISAでは、新たに積み立てる銘柄はいつでも変更できます。

ただし、つみたてNISAでは年間40万円までしか投資できないため、それを超えない範囲で銘柄を設定しましょう。

新たに積み立てる分なら、銘柄の変更だけでなく、金額や積立方法の変更もできます。

「クレジットカード払い」を選べる場合は、「銀行引き落とし」よりポイントの面で有利になります。

また、いったん積立を停止することもできます。ただし年間40万円のつみたてNISA利用枠は、翌年に繰り越すことはできません。

つみたてNISAで変更できるもの
金額や投資比率 積立金額や複数銘柄の投資比率を変更できる
積立コースの方法 毎月・毎週・毎日などから選べる
引き落とし方法 銀行引き落とし、クレジットカード払い、
証券口座引き落としから選べる

これらの設定は金融機関によって扱いが違うため、事前に確認しておきましょう。

すでに積み立てた銘柄の変更(スイッチング)には制限がある

すでに積み立てた銘柄の変更を「スイッチング」といいますが、こちらは自由にできるわけではなく、制限があります。

スイッチングをするためには、積み立てた銘柄をいったん売却しなければなりません。

もう一度つみたてNISA口座へスイッチングすれば非課税で運用できますが、売却しても40万円の投資枠が復活するわけではないため、以下のような問題が生じます。

【つみたてNISAのスイッチングの問題点】

  • 一括投資ができないので、再投資に時間がかかる
  • 年40万円の枠に収まらない可能性がある
  • 年40万円の枠を消費するので、新たな積立ができない可能性がある

つみたてNISAでは一括投資ができないため、新たな銘柄へすぐに切り替えることができません。積み立てた銘柄が40万円以上になっていれば年内にスイッチングは完了せず、その間新たな積立投資ができなくなってしまいます。

つみたてNISAのスイッチングは、デメリットに注意しながら慎重に判断しましょう。
出典:金融庁『つみたてNISAの概要』

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つみたてNISAの銘柄を変更したいとき、これまでの商品はどうするべき?

(写真=PIXTA)

つみたてNISAの銘柄を変更したい場合、新たに積み立てたい銘柄を選んだら、すでに積み立てた銘柄は売却せず、積立を停止しておくことをおすすめします。スイッチングにはデメリットがあるため、その後の積立に影響が出るからです。

そもそも、つみたてNISAで投資できる銘柄は長期運用に向くものに限定されています。銘柄の変更を繰り返すより、長期的運用のメリットを狙うほうが効率的であり、おすすめです。

頻繁な銘柄変更は逆効果!継続積立・継続保有をおすすめする理由

積立期間が長くなるほど「時間の分散」によってリスクを抑えられる

(画像=著者作成)

つみたてNISAでは、新たに積み立てる銘柄の変更は比較的自由にできます。しかし「時間の分散」考えると、頻繁に変更するのはおすすめできません。

積立投資では、銘柄の価格が高いときも安いときも少しずつ投資するため、取得単価が平準化されます。底値で買うことはできませんが、高値掴みを減らすことはできます。これを「時間の分散」といいます。

積立銘柄の変更や停止を行うと、積立投資の期間が短くなってしまうため、時間の分散の効果が弱まります。

運用期間が長くなるほど「複利効果」でリターンが上がる

(画像=著者作成)

すでに投資した銘柄も、「複利効果」を考えればあまり変更しないほうがいいです。

複利効果とは、投資で得たリターンを再投資すると、さらに大きなリターンを得られる効果のことです。

例えば、100万円を投資して10%(10万円)のリターンを得たとします。その10万円を元金100万円に加えて再投資すると、同じ10%でも次は11万円のリターンを得られます。

再投資を繰り返すと、リターンは雪だるま式に増えていきます。投資信託は自動的に再投資が行われるので、運用期間を長くすればするほど複利効果を得やすくなるのです。

途中で売却すると複利効果も止まってしまうため、できるだけ長く運用することをおすすめします。

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つみたてNISAの銘柄はどういうときに変更する?

(写真=PIXTA)

ここまでを読むと、「つまり銘柄の変更はしないほうがいいの?」という疑問が出てきますよね。デメリットを把握した上で、銘柄を変更するのは構いません。自分のお金ですし、自分で考えて銘柄を変更するのは楽しい作業でもあります。

特に以下の場合は、銘柄の変更を検討することになるでしょう。

リスクやリターンを調整したい場合

「思ったよりリスクが大きかった」「思ったよりリターンが物足りなかった」という場合は、銘柄の変更を検討するべきです。

リスクを下げたいなら株式比率が低い銘柄を、リターンを追求したいなら株式比率が高い銘柄を選択しましょう。

コストが安い新商品が出た場合

つみたてNISAの対象銘柄は固定されておらず、日々更新されています。最近では、信託報酬が0円という銘柄も出てきました。

同じような運用でコストが安い商品が出た時も、銘柄変更を検討するべきです。

こういう時は銘柄を変更したほうがいい?銘柄変更のQ&A

・大きく値下がりした場合は変更したほうがいい?
積み立てていた銘柄が大きく値下がりすると、不安になりますよね。しかし、そのような場合でも「時間の分散」を思い出して、積立を継続することをおすすめします。

・もっと高いリターンの銘柄を見つけた場合、そっちに変更してもいい?
これは、自分の運用方針が「安定重視」か「リターンを積極的に狙う」かによって変わります。過去の値動きも参考にして、納得できるようなら銘柄を変更しましょう。

銘柄変更を繰り返さないために つみたてNISA銘柄の正しい選び方

頻繁な銘柄変更には、デメリットがあります。銘柄変更を繰り返さないために、銘柄の正しい選び方を確認しておきましょう。

低リスクで安定した運用を重視するなら

リスクを避けた安定運用を重視するなら、債券比率が高い「バランス型」の投資信託を選びましょう。バランス型の投資信託とは、株式以外にさまざまな資産を組み込んだ投資信託のことです。

バランス型投資信託の債券比率は銘柄ごとに調べるのが望ましいですが、債券比率が高い銘柄には「安定型」や「堅実型」といった名前が付いているので、それを参考にしてもいいでしょう。

・安定重視派におすすめの3銘柄

債券比率 信託報酬
たわらノーロード 最適化バランス(保守型) 約95% 0.55%
DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型) 約85% 0.165%
auスマート・ベーシック(安定型) 約80%

0.385%

安定重視派の方には、上記の3銘柄がおすすめです。いずれも債券比率が高い銘柄で、値動きは小さい傾向があります。

積極的にリターンを求めるなら

リターンを積極的に追求したいなら、株式比率が高い銘柄を選択しましょう。より積極的に運用したい場合は、株式だけで運用する銘柄がおすすめです。

・積極運用派におすすめ3銘柄

株式比率 信託報酬
ひふみプラス 約90% 1.078%
フィデリティ・米国優良株・ファンド 約95% 1.639%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 100% 0.0968%

積極運用派には、直近のリターンが高かった上記の3銘柄をおすすめします。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はインデックスファンドで、アメリカの株式指標「S&P500」に連動するような運用を行います。

「ひふみプラス」と「フィデリティ・米国優良株・ファンド」はアクティブファンドで、株式比率をある程度コントロールします。比較的高い信託報酬が設定されていますが、高いリターンを残しています。

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つみたてNISAの概要と本記事のまとめ

最後に、つみたてNISAの概要と本記事でお伝えした内容をまとめます。

つみたてNISAの概要

投資できる年 2042年まで
非課税期間 20年間
投資できる金額 年40万円まで
投資できる商品 金融庁に認可された投資信託
※2020年6月29日時点で182本(ETF含む)

つみたてNISAは投資信託を長期間積み立てる制度で、利益はすべて非課税です。投資できるのは、金融庁が事前に選別した長期投資に向く銘柄だけです。

つみたてNISAの銘柄変更について

これから積み立てる
銘柄の変更
変更できる
※金額や積立コース、引き落とし設定の変更もできる
※「時間の分散」から、頻繁な変更はおすすめしない
すでに積み立てた
銘柄の変更(スイッチング)
変更できない
※できなくもないが、デメリットあり
※「複利効果」から、頻繁な変更はおすすめしない

つみたてNISAでは、銘柄を途中で変更することができます。これから積み立てる銘柄は比較的自由に変更できますが、すでに積み立てた銘柄の変更にはデメリットがあります。

いずれにしても「時間の分散」や「複利効果」の観点から、頻繁な変更はおすすめしません。

銘柄以外につみたてNISAで変更できるもの

金融機関の変更 つみたてNISAを行う金融機関は変更できる
※ただし、すでに積み立てた銘柄は移せない
一般NISAへの変更 まだ投資枠を利用していない年は、一般NISAに切り替えられる
※つみたてNISAと一般NISAは併用できない

つみたてNISAでは銘柄だけでなく、金融機関を変更することができます。また、一般NISAに切り替えることもできます。ただし、どちらも1年に1回しか変更できず、変更できる期限も設定されているので注意しましょう。

つみたてNISAの基本は継続 銘柄変更は慎重に

つみたてNISAでは、これから積み立てる銘柄の変更は比較的自由にできます。すでに積み立てた銘柄も、制限はありますができないわけではありません。

しかし、いずれも投資効率を下げる可能性があるため、頻繁な銘柄変更はおすすめしません。銘柄選びの考え方や「時間の分散」「複利効果」を踏まえて、適切な銘柄を選ぶようにしましょう。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
 
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