この記事は中村悦子氏・久保田兼右氏の著書『人もお金も自然と集まるファンクラブビジネスの始め方』(すばる舎)の内容を抜粋したものになります。

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集客も宣伝費もいらない「ファンクラブビジネス」の中身
スターは運営しない、周りと仲良くしすぎないーー「ファンクラブビジネス」人選選びの4つのポイント

※以下、書籍より抜粋

キャラをつくり込む芸能人

一般の人は芸能人のように、「本来の人格とまったく違ったタイプや人格のブランディング」はしにくいでしょう。

芸能界の方とよくお話しますが、事務所は新人をデビューさせる時、「今までにないキャラクター」をつくるそうです。本人の希望は一切聞きません。

なぜなら類似のタイプの先輩がいる中で、新人が売れていくのはとても難しいからです。そして、キャラクターが決まると、それに合った髪型、洋服、言葉使い、イメージにつくり上げられます。

マネージャーや事務所関係者、そしてファンがいるから、そのイメージが嫌でも、そこから外れることは、許されません。

小倉優子さん(ゆうこりん)も「コリン星から来ている」という設定を守り続けるのは、さぞや大変なことだったでしょう。

極端なつくり込みは一般人には向かない

それでは、一般人ではいかがでしょうか?

ブランディングコンサルタントの友人に聞いたとき、「極端な激しいブランディングをするほうが、クライアントは喜ぶ」と聞きました。

「おぉ、こんな視点があったのね」とか「おぉ、こんなタイプになってもいいのか?」と一度は、喜ぶのです。

でも家に帰ると、それは自分の中にないキャラクターなので、すぐに戻ってしまいます。

人間には、「元に戻りたいという機能」があるものです。

あるバイオリニストが振袖を着て演奏をするというブランディングをされたそうですが、実際問題として、足を踏ん張って演奏するバイオリンには、着物は向きません。

自分で着付けができないと、脱ぎ着は大変ですし、着物も高額です。

現実的ではないわけです。

「元に戻りたい機能」を発動させない

「元に戻りたい機能」を働きにくくするために、私が相談を受けた際には、人であれば、それまでの人生を聞き、経験してきたことを洗い出して、その人の中にあるものを掛け合わせるというやり方でブランディングしています。

弊社のクライアントで、とても綺麗なのに、猫背でいつも自信のなさそうな方がいました。背がモデル並みに高いので、目立つのがコンプレックスだったようで、自然に猫背になっていたのです。

無意識に、身体を小さく見せようと、肩をすぼめる癖もありました。

そこで、「あなたは綺麗なんだから」「背筋を伸ばして、笑顔で」と来る日も来る日も言い続けました。

毎日毎日、電話やLINEで伝え続けたら、1ヶ月もすると、内面からピカピカ輝き始め、素敵な空気感をまとう女性になりました。

「元に戻りたい機能」は、3週間続けられたら、外れると言われています。

もう、彼女は、元の自信のない女性には戻らなくなりました。今では、たくさんの女性に憧れられる素敵な女性としてご活躍されています。

ぜひ、信頼できる友人に、自分がどんな風に見えているかを聞いてみてください。

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

中村悦子(なかむら・えつこ)
ファンクラブコンサルタント。株式会ROSES代表取締役社長。宝塚歌劇団に所属していた娘のファンクラブを6年間運営。娘の引退後、ファンクラブ運営経験を活かし50歳で起業。以来、ファンクラブビジネスの第一人者として活躍。コンサルティング活動のほか、講演、テレビ、ラジオ出演等の活動も行う。

久保田兼右(くぼた・けんゆう)
ファンクラブコンサルタント。株式会社ROSES取締役副社長。大学卒業後、ウィルソン・ラーニングワールドワイド株式会社、ソフトブレーン株式会社を経て、株式会社ROSES入社。コンサルティング業務等を行い、中村とともにファンクラブをコンセプトとした事業(ファンクラブビジネス)を立ち上げる。

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