主要ネット証券のなかでも楽天証券とSBI証券は、特にサービス内容が手厚く「つみたてNISA」においてもほぼ互角です。つみたてNISAは複数の証券会社で同時に開設できないため、この両社でどちらにしようか悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、両社を10項目で徹底比較し、どちらがつみたてNISAに向いているか一つの結論を目指します。口座開設先に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
- 総合的に見るとSBI証券のほうがつみたてNISAにおすすめ
- 「信託報酬が最も低い銘柄」の取り扱いはSBI証券が優位
- 「銀行連携」と「つみたてNISAのポイント投資」は楽天証券が優位
- SBI証券で貯められポイントは6つから選べる
- 主要ネット証券でつみたてNISAにポイント投資できるのは楽天証券だけ
- 「一般NISA」はSBI証券、「iDeCo(イデコ)」は楽天証券がおすすめ
積立NISAは楽天証券とSBI証券のどちらがいい?
結論からいうと、つみたてNISAはSBI証券のほうがよりおすすめです。その理由について以下で解説していきます。
積立NISAを始めるなら「SBI証券」がよりおすすめ
以下10項目で両社を比較した場合、総合的に見てSBI証券のほうが優れているという結果になりました。
項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
つみたてNISA取扱銘柄数 | 〇 183本 |
〇 181本 |
積立頻度の豊富さ | 〇 毎月・毎日 |
◎ 毎月・毎週・毎日 |
貯められるポイントの種類 | 〇 1種類 |
◎ 5種類 |
ポイント還元率 | 〇 クレカ積立の還元率…1%(2022年9月から1%または0.2%) 投資信託残高の還元率…定期的な付与はなく(※1)残高到達時のスポット付与のみ |
◎ クレカ積立還元率…0.5%(※2) 投資信託残高の還元率…最大0.25%(年率) |
つみたてNISAへのポイント投資 | ◎ できる |
× できない |
つみたてNISAに対応するアプリ | × 取り扱いなし |
◎ かんたん積立アプリ |
手数料 (信託報酬が最も低い銘柄で比較) |
〇 0.0968% |
〇 0.0938%程度 |
積み立てに使えるクレジットカードの種類 | 〇 1社 |
◎ 3社 |
投資枠40万円を使い切るための設定 | 〇 使い切れる設定あり |
〇 使い切れる設定あり |
銀行との連携 (優遇金利で比較) |
◎ 楽天銀行の普通預金金利が0.02%→0.1%(300万円超の部分は0.04%) |
〇 住信SBIネット銀行の普通預金金利が0.001%→0.01% |
両社は、どちらもサービス内容が豊富です。明らかに対応していないサービスは、それぞれ次の項目しかありませんでした。
【未対応のサービス】
・楽天証券「つみたてNISA専用アプリ」
・SBI証券「つみたてNISAへのポイント投資」
どちらを選んでも、優れた環境でつみたてNISAを利用できるでしょう。ただ各項目を細かく比較すると、5つの項目でSBI証券のほうが優位で楽天証券(2項目)を上回りました。この結果を踏まえると、より向いているのはSBI証券といえます。どちらにしようか決めきれない人は、SBI証券を選んでみてはいかがでしょうか。
ただし「どちらが合うか」は人による
しかしこれは、あくまでも一般的な比較に基づく結論の一つです。すべての人に当てはまるわけではありません。人によっては、楽天証券のほうが向いている場合もあります。
例えば楽天証券は「貯められるポイントの種類」が「楽天ポイント」1種類しか貯まりません。一方、SBI証券は「Tポイント」「Vポイント」「Pontaポイント」「dポイント」「タカシマヤポイント」「TOKYU POINT」の6つから選べます。
「選べるポイントの数」という視点では、SBI証券のほうが優れているように見えるでしょう。しかし楽天ポイントを重視する人にとっては、楽天証券のほうが魅力的に映るかもしれません。
楽天証券とSBI証券の積立NISA、項目ごとに違いをチェック!
人によって証券会社に求める項目は異なるでしょう。ここではその比較に役立つように、上述した10項目の比較について個別に解説していきます。
取扱銘柄数 ——SBI証券のほうがやや豊富
つみたてNISAの取扱銘柄数は、金融庁が選定した214本(2022年7月29日時点)のなかから各金融機関が取扱銘柄を選んでいるため、金融機関ごとに異なります。
例えば楽天証券の取扱銘柄数は181本(約84.6%)ですがSBI証券は183本(約85.5%)です。ほぼ同水準ですがSBI証券のほうがわずかに上回っています(2022年8月6日時点)。
- 楽天証券:181本
- SBI証券:183本
※2022年8月6日時点
出典:楽天証券、SBI証券公式ページより引用
取扱銘柄数は、基本的に多いほうが有利です。つみたてNISAでは、投資する投資信託を自分で選んでお金を少しずつ積み立てていきますが、あまりに取扱本数が少ないと自分の運用スタイルに合った銘柄を選べないかもしれません。取扱本数が豊富な場合は、その心配が薄れます。
両社はどちらも180本以上の銘柄を取り扱っていますが、これはネット証券のなかでもトップクラスのラインアップです。
【主要ネット証券の取扱銘柄数の比較】
・楽天証券:181本
・SBI証券:183本
・松井証券:176本
・auカブコム証券:176本
・マネックス証券:154本
※2022年8月6日時点
出典:SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券公式ページより引用
楽天証券でしか選べない銘柄
どちらかでしか買えない投資信託についても調べてみましょう。例えば2022年8月6日時点で楽天証券でしか買えない銘柄には、以下のようなものがあります。
- キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)
- LOSA長期保有型国際分散インデックス・ファンド
- 楽天・資産づくりファンド(のんびりコース)
- 楽天・資産づくりファンド(なかなかコース)
- 楽天・資産づくりファンド(じっくりコース)
- 楽天・資産づくりファンド(しっかりコース)
- 楽天・資産づくりファンド(がっちりコース)
※2022年8月6日時点
出典:楽天証券、SBI証券公式ページより引用
「楽天・資産づくりファンド」は、ロボアドバイザーサービス「らくらく投資」専用の投資信託です。9つの質問に回答するとリスク度合いが異なる5本のなかからおすすめ銘柄を提案してくれるサービスで、つみたてNISAにも対応しています。
銘柄選びに自信がない投資初心者の場合は、楽天証券で「らくらく投資」を試してみるのも選択肢の一つです。
SBI証券でしか選べない銘柄
次にSBI証券でないと買えない銘柄をチェックしてみましょう。2022年8月6日時点では以下のような銘柄が見つかりました。
- フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2065
- フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2070
- Smart-i Select全世界株式インデックス(除く日本)
- Smart-i Select全世界株式インデックス
- SBI資産設計オープン(つみたてNISA対応型)
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- PayPay投信 日経225インデックス
※2022年8月6日時点
出典:楽天証券、SBI証券公式ページより引用
SBI証券は、低コスト銘柄を多く取り扱っています。例えば「日経平均株価」に連動するインデックスファンドで信託報酬を比較すると、楽天証券では「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が最低ですが、SBI証券の「PayPay投信 日経225インデックス」のほうがより低いです。
他にも以下の指数でSBI証券のほうが低コスト銘柄を取り扱っています。できるだけ低コストで運用したい人に向いているでしょう。
投資対象と証券会社 | 銘柄 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 楽天証券 | eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.154% |
SBI証券 | PayPay投信 日経225インデックス | 0.143% | |
S&P500 | 楽天証券 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% |
SBI証券 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | |
全米株式 | 楽天証券 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% |
SBI証券 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
積立の頻度 ——「毎週コース」も選べるSBI証券のほうが有利
積立頻度は、証券会社によって異なります。多くは、毎月1回決まった日に積み立てる「毎月コース」が一般的です。
しかし証券会社によっては、毎週1回決まった曜日に積み立てる「毎週コース」や毎営業日積み立てる「毎日コース」を選べる会社もあります。
SBI証券では「毎月」「毎週」「毎日」の3つのコースすべてに対応していますが、楽天証券は「毎月」「毎日」の2つしか選べません。
積立頻度は「時間の分散」に関係します。時間の分散とは、資金を一度に投じるのではなく積立投資のように長い期間にわたって分散投資する方法のことです。投資タイミングが分散されることで、取得単価が平均化され高い値段で投資してしまう事態を防げるメリットがあります。
時間の分散を考えると毎月コースより毎週コース、また毎週コースより毎日コースのほうが効果的です。両社はどちらも毎日コースに対応しているため、時間の分散はどちらも実践しやすいでしょう。
さらにSBI証券は、毎週コースにも対応しており楽天証券よりも選択肢が多くなるため、選択肢が多い観点ではSBI証券のほうが有利です。
選べるポイントの種類 ——SBI証券が圧倒
近年は、ポイント還元に積極的なネット証券が増えてきました。両社とも取引に応じてポイントが貯まりますが、選べるポイントの種類はSBI証券のほうが豊富です。
以下の5つのなかからメインポイントを選べます。
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・Vポイント(三井住友カード仲介口座へ変更が必要)
・TOKYU POINT(東急カード仲介口座へ変更が必要)
※タカシマヤポイントの場合は、メインポイントに設定できないため、Tポイント・Pontaポイント・dポイントのなかからメインポイントを一つ選ぶ
またSBI証券クレカ積立では、以下の3つのラインアップがあります。
利用できるクレカ名 | 貯められるポイント | 備考 |
---|---|---|
三井住友カード | Vポイント | 三井住友カード仲介口座へ変更が必要 |
タカシマヤカード | タカシマヤポイント | 高島屋フィナンシャル・パートナーズ仲介口座へ変更が必要 |
東急カード | TOKYU POINT | 東急カード仲介口座へ変更が必要 |
一方、楽天証券の場合、クレカ決済は楽天カードのみとなり「楽天ポイント」しか選べません。
利用できるクレカ名 | 貯められるポイント | 備考 |
---|---|---|
楽天カード | 楽天ポイント | 毎月27日が決済日 |
単純な種類の数で考えると、SBI証券のほうが有利といえるでしょう。しかしポイントは一つしか選べないため、自分にとって使いやすいポイントかどうかも重要です。
・楽天ポイント | 公式サイト | |
・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・Vポイント (三井住友カード仲介口座へ変更が必要) ・タカシマヤポイント (高島屋フィナンシャル・パートナーズ仲介口座へ変更が必要) ・TOKYU POINT (東急カード仲介口座へ変更が必要) |
公式サイト |
例えば楽天ポイントは、2022年7月に累計発行ポイント数が3兆ポイントを超えていることもあり、たくさんの人が利用していることが予想されます。
普段から楽天ポイントを貯めたり利用したりしている人の場合、「楽天ポイント以外のポイントは使わない」と考える人もいるかもしれません。その場合は、選べるポイントの種類は少なくとも楽天証券を選ぶのがおすすめです。
ポイント還元率 ——楽天証券の改悪でSBI証券が優位に
ポイント還元率とは、取引などの金額に対するポイントの付与率のことです。例えば取引金額100円に対して1ポイントが付与される場合、ポイント還元率は1%となります。
つみたてNISAにおけるポイント還元は、大別すると「クレカ積立」と「投資信託残高」が対象です。
・クレカ積立のポイント還元:クレジットカード決済で積み立てた金額に対して付与される
・投資信託残高のポイント還元:月末時点など指定された時点の投資信託残高に対して付与される
つみたてNISAを満額(年40万円)行うと仮定して、ポイント還元がどのぐらいになるかをシミュレーションしてみましょう。例えばクレカ積立のポイント還元率が1%、投資信託残高のポイント還元率が0.2%(年率)とすると以下のようにポイントが付与されます。
・クレカ積立:4,000円(40万円×1%)相当のポイントが貯まる
・投資信託残高:800円(40万円×0.2%)相当のポイントが貯まる(40万円分の投資信託を1年間保有した場合)
投資信託残高に対するポイント還元率は、クレカ積立よりも低い傾向です。しかしつみたてNISAを長期間継続していくと投資信託残高はどんどん積み上がっていくため、年々受け取るポイントが増えます。
上の例でシミュレーションすると、20年目の投資信託残高に対するポイント還元はクレカ積立の4倍にもなりました。
ここまでを前提として両社のポイント還元率を比較すると、クレカ積立は楽天証券、投資信託残高はSBI証券のほうが有利となりました(2022年8月時点)。どちらも甲乙つけがたいように思えるかもしれません。
しかし楽天証券のクレカ積立におけるポイント還元率は、1%から2022年9月以降に0.2%または1%へ改悪されます。つみたてNISAでは、多くの銘柄が0.2%になると見られているため、クレカ積立におけるポイント還元率もSBI証券のほうが有利となるケースが多いでしょう。
証券会社名 | クレカ積立 | 投信残高 | 公式サイト |
---|---|---|---|
1%(※1) | 定期的な付与はなく(※2) 残高到達時のスポット付与のみ |
公式サイト | |
0.5%(※3) | 最大0.25%(年率) | 公式サイト |
積立NISAへのポイント投資 ——楽天証券のみOK
ポイント投資とは、投資の代金をポイントで支払うことをいいます。通常の口座では両社どちらもポイント投資に対応していますが、SBI証券はつみたてNISAへのポイント投資に対応していません(ただし一般NISAで金額買付であればポイント投資できる銘柄はあります)。一方、楽天証券は対応しています。
- 楽天証券:できる
- SBI証券:できない
SBI証券のポイント投資は、投資信託のスポット購入(積立設定によらない金額買付)にしか対応していません。そのため貯めたポイントを使ってつみたてNISAの代金を支払いたい場合は、楽天証券のほうが向いているでしょう。
ポイント投資とは、投資の代金をポイントで支払うことです。SBI証券はつみたてNISAへのポイント投資に対応していませんが、「三井住友カード」をうまく使うとポイント投資と同様の効果が期待できます。
三井住友カードは、利用代金の支払いにVポイントを充てる「<新>キャッシュバック」というサービスを提供しています。そこでつみたてNISAを三井住友カードで決済し、「<新>キャッシュバック」を利用して引き落としの代金にVポイントを充てれば、三井住友カードを仲介するものの投資の代金をVポイントで支払ったことになります。つまり実質的にポイント投資していることと変わりません。
やや変則的ですが「SBI証券のつみたてNISAでもポイント投資したい」と考えている人は参考にしてください。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
「三井住友カード つみたて投資」は、投資信託積立額の最大2.0%分のポイントが貯まるお得さと、最短5分でのクレジットカード発行や一度設定すれば入金の手間や万が一の購入漏れがなく継続して投資が行える利便性などが高く評価され、幅広い世代のお客さまに利用いただいています。
(引用元:PR TIMES|株式会社SBI証券|「三井住友カード つみたて投資」の積立設定金額100億円突破のお知らせ)
つみたてNISAに対応するアプリ ——SBI証券のみ提供
SBI証券は、つみたてNISAに対応するアプリとして「かんたん積立アプリ」を提供しています。しかし楽天証券の場合、「iSPEED」というアプリに投資信託の項目がありますが、ブラウザに飛ばされてしまう仕様のため、ネット検索やブックマーク経由でブラウザへアクセスする方法と手間はあまり変わりません。
- 楽天証券:取り扱いなし(iSPEEDに投資信託の項目があるがブラウザへ飛ばされてしまう)
- SBI証券:かんたん積立アプリ
SBI証券の「かんたん積立アプリ」は、投資信託の積み立てに特化したアプリです。積立設定の確認や変更のほか、保有銘柄の損益状況の確認、投資信託の検索などアプリ内で完結させることができます。自動ログイン機能も搭載されているため、手間がありません。
手数料 ——取扱銘柄の差でSBI証券のほうがやや有利
つみたてNISAは、全体的に低コストの銘柄に限定されているため、基本的にどの証券会社を選んでも手数料の負担は小さくなります。特に購入時にかかる「販売手数料」は、どの銘柄でもかかりません(ETF除く)。
一般的に投資信託の運用コストとなる「信託報酬」は銘柄ごとかかります。基本的につみたてNISAは、長期間にわたる投資です。信託報酬が0.01%違うだけもリターンを圧迫しかねないため、投資対象銘柄を慎重に選ぶようにしましょう。
例えば年間10%の利益を得られる銘柄の場合でも、信託報酬によって投資家が受け取れるリターンは以下のように変わります。
年間の利益 | 信託報酬 | 投資家が受け取れるリターン |
---|---|---|
10% | 0.1% | 9.9% |
0.5% | 9.5% | |
1% | 9% | |
2% | 8% |
そのため一般的に運用内容が同じであれば信託報酬が低いほうが有利です。
楽天証券とSBI証券で取り扱っているつみたてNISA銘柄の信託報酬で最も低い銘柄を比較するとSBI証券のほうがわずかに低くなりました。
証券会社名 | 信託報酬が最も低い銘柄 | 信託報酬 | 公式サイト |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% | 公式サイト | |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド SBI・V・全米株式インデックス・ファンド |
0.0938%程度 | 公式サイト |
もっとも両社の差は、0.003%と決して大きくありません。40万円を1年投資しても約12円(40万円×0.003%)、20年でも約240円(約12円×20年)です。大きな差とはいえませんが、1円でも低いコストで運用したい人にはSBI証券が向いているでしょう。
積み立てに使えるクレジットカード ——3社に対応するSBI証券のほうが豊富
つみたてNISAの代金は、基本的に証券口座や銀行口座から引き落としますが、クレジットカードで支払える証券会社も増えてきました。クレジットカードで支払うことで、対象となるクレジットカードのポイント還元を受けることができます。
対応するクレジットカードの種類を以下のように比較するとSBI証券のほうが有利となりました。「三井住友カード」「タカシマヤカード」「東急カード」の3種類に対応しています。しかし楽天証券は「楽天カード」のみの対応です。
証券会社名 | 主な対応 クレジットカード |
年会費 (税込み) |
還元率 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
楽天カード | 無料 | 1% (※2) |
公式サイト | |
楽天 ゴールドカード |
2,200円 | 1% (※2) |
||
楽天 プレミアムカード |
1万1,000円 | 1% (※2) |
||
三井住友カード (NL)(CL) |
無料 | 0.5% | 公式サイト | |
三井住友カード ゴールド(NL) |
5,500円 | 1% | ||
三井住友カード プラチナプリファード |
3万3,000円 | 2% | ||
タカシマヤカード | 2,200円 (※1) |
0.1~0.3% (※3) |
||
TOKYU CARD ClubQ JMB |
1,100円 (※1) |
0.5%(※4) | ||
TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールド |
6,600円 | 6,600円 | ||
その他の TOKYU CARD |
カードによる | 0.25% |
楽天証券は、電子マネー「楽天キャッシュ」での決済にも対応しています。積立時にポイントが付与されるわけではありませんが、楽天カードから楽天キャッシュへチャージする際に0.5%のポイント還元を受けられます。(※)
※2022年12月までは1%のポイント還元
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
クレジットカードのポイントなら「マネックス証券」のほうがお得
クレカ積立に対するポイント還元率は「マネックス証券」のほうが高いです。一般的なクラスのカードで比較すると楽天証券は1%(2022年9月以降は0.2%または1%)、SBI証券は0.5%ですが、マネックス証券は最大1.1%の還元を受けられます。2社で迷っているかもしれませんが、クレジットカードのポイント重視ならマネックス証券も候補にしてみてもいいでしょう。
- マネックス証券:最大1.1%
- 楽天証券:1%(※1)
- SBI証券:0.5%(※2)
※2022年8月6日時点
※1.2022年9月以降は0.2%または1%
※2.一部のカードは1%または2%(三井住友カード)
投資枠40万円を使い切るための設定 ——どちらも設定あり
つみたてNISAは、年間40万円まで投資できますが、年の途中から始めると使い切ることができない場合があります。なぜなら多くの証券会社では、投資上限が月3万3,333円と定められているからです。
例えば1月から開始した場合であれば39万9,996円(3万3,333円×12ヵ月)とほぼ全額を使い切れます。しかし10月から始めた場合は、年間9万9,999円(3万3,333円×3ヵ月)しか積み立てられません。
しかし両社ともに、以下の設定を行えば年の途中から始めても40万円の投資枠を使い切ることが可能です。
ボーナス設定 | 1ヵ月ごと年2回まで上乗せして積み立てる設定 | 公式サイト | |
増額設定 | 設定した年に限り毎月上乗せして積み立てる設定 | ||
ボーナス設定 | 年2回(同月でも可)まで上乗せして積み立てる設定 | 公式サイト | |
NISA枠 ぎりぎり注文 |
積立額が枠を超える場合に、 NISA枠に収まるよう積立額を自動的に調整して発注する設定 |
楽天証券の場合、年の途中からつみたてNISAを使い切る方法は2パターンあります。「ボーナス設定」を活用する方法と、「増額設定」を活用する方法です。
・楽天証券のボーナス設定
年2回(1ヵ月に1回利用可能)まで指定し、通常の積み立てに上乗せして積み立てる設定です。ただし入力できる金額は「40万円-通常の積立金額×12ヵ月分」のため、年の途中から40万円を使い切るためには通常の積立金額を小さくする必要があります。仮に通常の積立金額を3万3,333円とする場合、ボーナス設定で入力できる金額が残りません。
例えば通常の積立金額を100円とすると、ボーナス設定で39万8,800円(40万円-100円×12ヵ月分)まで入力できるようになります。10月から始めた場合でも枠のほとんどを使い切ることができるでしょう。
10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
通常の積み立て | 100円 | 100円 | 100円 | 300円 |
ボーナス設定 | 19万9,800円 | ─ | 19万9,800円 | 39万9,600円 |
合計 | 19万9,900円 | 100円 | 19万9,900円 | 39万9,900円 |
・楽天証券の増額設定
設定した年に限り毎月上乗せして積み立てられる設定です。ボーナス設定は、1ヵ月ごとに年2回までしか増額できませんが、増額設定は毎月大きな金額で積み立てられるため積立額が特定の月に偏りません。
また入力できる金額は、残りの積立回数で決まるため、通常の積立金額を小さくする必要がない点がメリットです。
例えば10月から始める場合、通常の積立金額を3万3,333円、増額設定を毎月10万円とすれば40万円の投資枠をほとんど使い切ることができます。
10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
通常の積み立て | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 9万9,999円 |
ボーナス設定 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 30万円 |
合計 | 13万3,333円 | 13万3,333円 | 13万3,333円 | 39万9,999円 |
・SBI証券のボーナス設定
SBI証券の場合も、年の途中からつみたてNISAを使い切るには「ボーナス設定」を利用します。SBI証券のボーナス設定は、楽天証券と異なり通常の積立金額にかかわらず40万円まで入力可能です。
仮に10月から始める場合、通常の積立金額を3万3,333円、ボーナス設定を30万円とすれば40万円をほぼ使い切ることができるでしょう。
10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
通常の積み立て | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 9万9,999円 |
ボーナス設定 | 15万円 | ─ | 15万円 | 30万円 |
合計 | 18万3,333円 | 3万3,333円 | 18万3,333円 | 39万9,999円 |
・SBI証券でボーナス設定する際は「NISA枠ぎりぎり注文」を併用する
このようにSBI証券は「通常の積立金額×12ヵ月分+ボーナス設定」が40万円を超えるような設定ができます。しかし実際に年間40万円を超えて投資できるわけではありません。40万円の枠が超えるような積立注文は、取り消されてしまいます。
上の例の場合、注文は取り消されずに残りのつみたてNISA枠となる5万円に自動修正され枠を消化できます。積立設定する際は、忘れないようしましょう。
銀行との連携 ——楽天証券のほうが好金利
両社ともに、以下のように同グループ内のネット銀行と連携ができます。
・楽天証券:楽天銀行
・SBI証券:住信SBIネット銀行
銀行と連携させることで得られるメリットは、大きく「自動入出金」と「優遇金利」に分けられます。
自動入出金
投資に必要なお金を銀行から自動的に引き落とし、売却などで発生した預かり金(現金)は自動的に銀行へ送金する機能です。
つみたてNISAの代金を証券口座引き落としで支払う場合、銀行と連携させておけば入金忘れを防ぐことができるでしょう。自動入出金は、楽天証券とSBI証券のどちらも対応しており、大きな違いはありません。
優遇金利
証券口座と連携させた銀行の金利がアップするサービスです。楽天証券の場合は、楽天銀行の普通預金金利が0.02%→0.1%(300万円超の部分は0.04%)に、SBI証券の場合は住信SBIネット銀行の普通預金金利が0.001%→0.01%にアップします。優遇金利では、楽天証券のほうが有利となりました。
証券会社名 | 連携銀行 | 自動入出金 | 優遇適用前 普通預金金利 |
優遇金利 | 300万円預けた 場合の1年間の利息 (税引き前) |
公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天銀行 | あり | 0.02% | 300万円以下: 0.1% 300万円超: 0.04% |
3,000円 | 公式サイト | |
住信SBI ネット銀行 |
あり | 0.001% | 0.01% | 300円 | 公式サイト |
積立NISAにおすすめの証券会社
2022年12月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ||||||||||
取扱銘柄数 | 185本 | 183本 | 178本 | 157本 | 178本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | dポイント | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% (※2) |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
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2022年6月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | ||
証券会社 | |||||||||||
手数料 | 10万円 | 99円 | 99円 | 99円 | 0円 | 99円 | 88円 | 137円 | 152円 | 1,100円 | 1,045円 |
50万円 | 275円 | 275円 | 275円 | 0円 | 275円 | 198円 | 440円 | 524円 | 1,897円 | 1,733円 | |
100万円 | 535円 | 535円 | 535円 | 1,100円 | 535円 | 374円 | 880円 | 1,048円 | 3,795円 | 3,465円 | |
最短口座開設日数 | 翌営業日 | 当日 | 翌営業日 | 当日 | 翌営業日 | 3営業日 | 当日 | 5営業日 | 当日 | 3営業日 | |
一般NISA | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
つみたてNISA | 181本 | 183本 | 152本 | 173本 | 171本 | 1本 | 158本 | 7本 | 22本 | 3本 | |
iDeCo | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
投資信託 | 2,652本 | 2,666本 | 1,252本 | 1,612本 | 1,563本 | 10本 | 1,087本 | 990本 | 516本 | 319本 | |
IPO実績 | 74社 | 122社 | 66社 | 56社 | 42社 | 20社 | 81社 | 取扱あり | 50社 | 30社(主幹事) | |
外国株 | 6ヵ国 | 9ヵ国 | 2ヵ国 | 1ヵ国 | 1ヵ国 | × | 2ヵ国 | 4ヵ国 | 19ヵ国 | 17ヵ国 | |
米国株 | 4,577銘柄 | 6,000超銘柄 | 5,000超銘柄 | 497銘柄 | 1,058銘柄 | × | 121銘柄 | 734銘柄 | ○(銘柄数記載なし) | 133銘柄 | |
スマホアプリ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
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2022年6月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
証券会社 | ||||||||||
手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 2,860円〜 | 137円~ | 50円~ | 1,100円~ | 1,045円~ |
国内株式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
海外株式 | 6ヵ国 | 9ヵ国 | 2ヵ国 | × | × | 4ヵ国 | 2ヵ国 | × | 19ヵ国 | 17ヵ国 |
投資信託 | 2,652本 | 2,666本 | 1,252本 | 1,612本 | 1,563本 | 990本 | 1,087本 | 10本 | 516本 | 319本 |
NISAでのIPO対応 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
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楽天証券の積立NISAのメリット・デメリット
10項目の比較で楽天証券とSBI証券それぞれのメリット・デメリットが見えてきたのではないでしょうか。ここでまとめてみましょう。
楽天証券でつみたてNISAを始める主なメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | ・ロボアドバイザーサービス「らくらく投資」を利用できる |
---|---|
・年の途中から始めても「増額設定」で均等に40万円を使い切れる | |
デメリット | ・ポイント還元率は低め |
・つみたてNISAに対応するアプリがない |
楽天証券のロボアドバイザーサービス「らくらく投資」では、簡単な質問に答えると専用の投資信託のなかからおすすめ銘柄の提示を受けられます。銘柄選びに自信がない初心者にはメリットが大きいでしょう。
また独自の「増額設定」は、年の途中から始めても均等に積み立てながら40万円の投資枠を使い切ることができます。「ボーナス設定」の場合は、年2回(1ヵ月ごと)の買付となるため、どうしても特定の月に偏ってしまいますが、増額設定なら心配ありません。
楽天証券の積立NISAに関するいい口コミ
- 楽天カードを使って満足度アップ
-
楽天カードを使うとポイントが発生するので、とても助かっています。取扱銘柄が多いのもメリットです。選べない銘柄も中にはありますが、それでも現状で満足できています。
30代・男性
- ポイントが使えてうれしいです!
-
選んだ一番の理由は、買い物で貯まった楽天ポイントを投資に使えるからです。毎月100円から積み立てを始められますし、つみたてNISAを楽天カードで支払うと、その分もポイントがもらえるのもうれしいです。
30代・女性
- 取り扱い銘柄が豊富です
-
銘柄のラインアップが豊富で、かなり選びやすいと思います。楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジ設定すると優遇金利を受けられ、とてもお得です。自動入金機能を利用できるので、一度設定すると楽に買い付けできます。
40代・女性
楽天証券の積立NISAに関するよくない口コミ
- つみたてNISA専用アプリがほしい
-
おおむね満足していますが、あえて挙げるなら専用のアプリがない点がデメリットです。株式トレードのアプリで、つみたてNISAの内容もあわせて見なくてはならないので使いにくいです。
40代・男性
- いちいちホームページにアクセスするのが面倒
-
今のところ、それほどデメリットに感じていることは正直ありません。ただ、いちいち楽天証券のホームページにアクセスするのが面倒くさいと思ったことは多々あります。ログインしなくてはならないのが手間に感じてしまいます。
30代・女性
- 楽天ポイントの改悪が残念
-
楽天ポイントの改悪が続くので、すべてもとに戻してほしいです。楽天市場、楽天証券、楽天銀行、楽天カードと、すべてをまとめて連携することでお得になっているから楽天を選んでいるので、改悪はやめてほしいと切に思います。
30代・男性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
SBI証券の積立NISAのメリット・デメリット
SBI証券の主なメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | ・低コスト銘柄を多く取り扱っている |
---|---|
・「かんたん積立アプリ」で手軽に取引できる | |
デメリット | ・つみたてNISAはポイント投資に対応していない |
・年の途中から40万円を使い切ると積立額が特定の月に偏る |
SBI証券は、信託報酬が低い銘柄の取り扱いが豊富です。できるだけ低コストで投資したい人におすすめです。
投資対象と証券会社 | 銘柄 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 楽天証券 | eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.154% |
SBI証券 | PayPay投信 日経225インデックス | 0.143% | |
S&P500 | 楽天証券 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% |
SBI証券 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | |
全米株式 | 楽天証券 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% |
SBI証券 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
「かんたん積立アプリ」は、つみたてNISAにも対応しているため、スマートフォンから手軽に操作できる点もメリットです。
一方、SBI証券のポイント投資はつみたてNISAに対応していません(一般NISAで金額指定買付なら可能)。また年の途中から40万円を使い切るには「ボーナス設定」を併用することが必要なので、どうしても特定月に積立額が偏ってしまいます。
積立投資の分散効果が薄れてしまうため、この点はデメリットといえるでしょう。
SBI証券の積立NISAに関するいい口コミ
- SBIでまとめて管理できるのが楽です
-
つみたてNISA、FX、iDeCo、個別株とまとめて運用できるのが楽。手数料が安く、銘柄の選択肢も多いので安心感があります。PCの画面で簡単にNISAのページに移動できるのもいいです。クレカ積立サービスもとても便利です。
20代・男性
- すべてがハイレベルで満足!
-
SBI証券は、取扱銘柄がとても多いので、つみたてNISAはもちろんのこと、その他の取引でも国内で一番といっていい優良証券会社だと思います。アプリの使いやすさもいいです。クレカでの積み立てもでき、PontaポイントやTポイントと連携しているなど、付随するサービスがどれも秀逸で素晴らしいです。
30代・男性
- 取扱銘柄が豊富
-
SBI証券のつみたてNISAは、取扱銘柄が豊富な点が一番のメリットだと思います。私は購入資金の残高不足を防ぐため銀行から自動で振替するようにしているのですが、その振替時の手数料を負担してくれるのもお得です。毎日積み立てができるのも、リスクを減らせる点からおすすめです。
40代・男性
SBI証券の積立NISAに関するよくない口コミ
- 気軽に相談できない
-
すべてネット経由での操作なので、パソコンやスマホが苦手な人には使いにくいかもしれません。気軽に誰かに相談することができず、自分で全部決めないといけないので不安が解消できない点がデメリットです。
40代・男性
- ポイントを貯められるカードが少ない
-
三井住友カードナンバーレスのポイント還元率がもっと高いとうれしいです。また、つみたてNISAでポイントを貯められるのは三井住友カードのみなので、ポイントが貯まるカードの種類が増えてほしいです。
30代・女性
- 問合せ対応がいまいち
-
SBI証券のホームページがわかりにくい点がデメリットです。どこでつみたてNISAの銘柄を購入すればいいのかが非常にわかりづらく、苦労しました。購入資金の自動振り替えを利用していますが、手続きが面倒でした。進め方が理解できずSBI証券に質問しましたが、いろいろな部門や他の会社に電話するように言われ、たらいまわしにされました。
40代・男性
出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査
楽天証券の積立NISAを利用したほうがいい人
ここまで10項目の比較や楽天証券とSBI証券双方のメリット・デメリットを確認してきました。しかしまだどちらにしようか迷っている人もいるかもしれません。そこで参考までにどのような人がそれぞれに向いているかについて解説します。
楽天証券のつみたてNISAに向いているのは、以下のような人です。
- 楽天のサービスをよく利用する人
- メインのクレジットカードが楽天カードの人
- つみたてNISAへポイント投資をしたい人
- 楽天銀行をメイン口座としている人
楽天のサービスをよく利用する人
楽天ポイントが貯まるため、同グループをよく利用する人は向いています。
貯まったポイントは、グループ内のさまざまなサービスで使用可能です。例えば以下のようなサービスが利用できます。
楽天市場 | 購入代金などに充てられる |
---|---|
楽天ブックス | 購入代金などに充てられる |
楽天ビック | 「ビックカメラ」の購入代金などに充てられる |
楽天カード | カード利用代金などに充てられる |
楽天銀行 | デビット払いの代金などに充てられる |
ラクマ | 購入代金などに充てられる |
楽天トラベル | 宿泊費用などに充てられる |
楽天モバイル | 月額料金などに充てられる |
Rakuten TV | 「定額見放題」の料金などに充てられる |
楽天ウォレット | 暗号資産(仮想通貨)の購入代金などに充てられる |
東北楽天 ゴールデンイーグルス |
グッズの交換や観戦チケットなどの抽選に応募できる |
ヴィッセル神戸 | グッズの交換や観戦チケットなどの抽選に応募できる |
楽天GORA | ゴルフプレー料金などに充てられる |
楽天カーシェア | 利用代金などに充てられる |
楽天グループ以外にも飲食店やコンビニ、ドラッグストア、ファッション、家電量販店などでも幅広く利用可能です。
ジャンル | 主なお店 |
---|---|
グルメ・飲食 | ・マクドナルド ・ガスト ・バーミヤン ・はま寿司 ・ココス ・不二家 など |
コンビニ・スーパー | ・ファミリーマート ・デイリーヤマザキ ・ポプラ ・西友 ・東急ストア など |
ドラッグストア | ・ツルハドラッグ ・サンドラッグ ・ダイコクドラッグ ・ココカラファイン など |
ファッション | ・BEAMS ・UNITED ARROWS ・Right-on ・紳士服コナカ など |
家電量販店 | ・ジョーシン ・エディオン ・コジマ ・ソフマップ など |
さまざまなサービスの利用で貯まったポイントを楽天証券のポイント投資に使うことも可能です。つみたてNISAも含め、以下の4つの商品にポイントを使えます。
- 投資信託(つみたてNISA含む)
- 国内株式
- 米国株式
- バイナリーオプション(※)
出典:楽天証券 ポイント投資
※バイナリーオプション:指定した通貨ペアのレートが、一定期間後に指定したレートを上回るか下回るかを予想する取引
メインのクレジットカードが楽天カードの人
普段から楽天カードで支払うことが多い人は、楽天証券のつみたてNISAが向いているでしょう。
楽天カード決済にすると1%(2022年9月以降は0.2%または1%)のポイントを受け取ることができます。証券口座や銀行口座からの引き落としより、お得につみたてNISAを利用できるため、ぜひ検討したいところです。
また普段から使っているなら改めてカードの発行手続きを行う必要がありません。楽天証券に登録すればすぐに始められるでしょう。カードを登録させるには、以下の手順で操作してください。
つみたてNISAでポイント投資をしたい人
上述の通り楽天証券は、つみたてNISAのポイント投資にも対応しています。一方、SBI証券は課税口座のポイント投資に対応していますが、ポイント投資は対応していません。
もっともSBI証券に限らずつみたてNISAのポイント投資に対応しているネット証券は多くありません2022年8月時点)。投資信託のポイント投資に対応するネット証券はありますが、以下の主要なネット証券5社のなかでは楽天証券だけが対応しています。
つみたてNISAにおいてもポイント投資をしたい人は、楽天証券が有力な選択肢となるでしょう。
楽天銀行をメイン口座にしている人
SBI証券と比較して優遇金利が魅力となるため、楽天銀行と連携させるメリットは大きいです。
証券会社名 | 連携銀行 | 自動入出金 | 優遇適用前 普通預金金利 |
優遇金利 | 300万円 預けた場合の 1年間の利息 (税引き前) |
公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天銀行 | あり | 0.02% | 300万円以下: 0.1% 300万円超: 0.04% |
3,000円 | 公式サイト | |
住信SBI ネット銀行 |
あり | 0.001% | 0.01% | 300円 | 公式サイト |
優遇金利は、楽天銀行の普通預金残高が大きい人ほどメリットが大きくなるため、普段から楽天銀行をメイン口座として利用している人は向いているでしょう。
SBI証券の積立NISAを利用したほうがいい人
SBI証券のつみたてNISAを利用したほうがいい人は、以下のような人です。
- Tポイントやdポイントなどを貯めたい人
- 1円でも低いコストで投資したい人
- スマホアプリでも取引したい人
- もともと上位クラスの三井住友カードを持っている人
Tポイントやdポイントなどを貯めたい人
選択できるポイントは、以下の6つです。
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・Vポイント(三井住友カード仲介口座へ変更が必要)
・TOKYU POINT(東急カード仲介口座へ変更が必要)
・タカシマヤポイント(高島屋フィナンシャル・パートナーズ仲介口座へ変更が必要)
※タカシマヤポイントの場合は、メインポイントに設定できないため、Tポイント・Pontaポイント・dポイントのなかからメインポイントを一つ選ぶ
楽天ポイントを貯めている人には、楽天証券が有力ですが、それ以外の人には選択肢が増える観点からSBI証券のほうが魅力的に感じられるかもしれません。これらのポイントを貯めている人は、SBI証券のつみたてNISAを検討してください。
三井住友カードでの積み立てがお得
SBI証券で貯まるポイントのうちクレカ積立で貯まるポイントは「Vポイント」「タカシマヤポイント」「TOKYU POINT」の3つです。選択するクレカによって貯まるポイントが異なりますが、還元率を比較すると基本的に三井住友カードが最もお得になります。
一般的なカードでポイント還元率を比較すると三井住友カード(Vポイント)は0.5%、タカシマヤカード(タカシマヤポイント)は0.1~0.3%、東急カード(TOKYU POINT)は0.25%となり、三井住友カードが最も高くなりました。
対応しているクレカ | 貯まるポイント | 還元率 |
---|---|---|
三井住友カード | Vポイント | 0.5%(※1) |
タカシマヤカード | タカシマヤポイント | 0.1~0.3%(※2) |
東急カード | TOKYU POINT | 0.25%(※3) |
普段から東急カードをメインで利用していて各種ゴールドカードを持っている人の場合は、ポイント還元率が1%以上となるため、お得です。ただしTOKYU POINTはポイント投資ができなかったり、利用できる選択肢が少なかったりする点はデメリットといえます。
1円でも低いコストで投資したい人
10項目の比較やメリット・デメリットでも触れた通り、SBI証券は低コスト銘柄が充実しています。両社が取り扱う銘柄で最も信託報酬が低い銘柄を比較したときSBI証券のほうがわずかに下回りました。
また指数別(日経平均株価、S&P500、全米株式)に最も信託報酬が低いインデックス・ファンドを比較した場合でもSBI証券のほうが低コストです。
投資対象と証券会社 | 銘柄 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 楽天証券 | eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.154% |
SBI証券 | PayPay投信 日経225インデックス | 0.143% | |
S&P500 | 楽天証券 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% |
SBI証券 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | |
全米株式 | 楽天証券 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% |
SBI証券 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
ただ楽天証券も低コストの銘柄をたくさん取り扱っているため、「両社に大きな差がある」とまでは言い難いです。しかし投資対象となる運用先が同じ場合は、信託報酬が低いほうが有利なことはいうまでもありません。
そのため低コストを追求したい人は、楽天証券よりもSBI証券での口座開設を検討してください。
スマホアプリでも取引したい人
スマホアプリ「かんたん積立アプリ」は、つみたてNISAにも対応しています。ホーム画面からすぐにアクセスでき自動ログイン機能が搭載されているため、IDを入力する手間もありません。保有資産を何度もチェックしたい人にはおすすめです。
一方、楽天証券はつみたてNISAに対応するスマホアプリの提供はありません。iSPEEDアプリのメニューには、投資信託の項目はありますがタップすると結局ブラウザへ飛ばされてしまうので、SBI証券のアプリと比較すると使い勝手が悪いです。
もちろんスマートフォン専用サイトはあります。スマートフォンに最適化されているため、小さい画面でも操作しやすい一面はあるでしょう。しかしやはりブラウザから検索したりブックマークからログインしたりする必要があるため、頻繁にチェックしたい人にとっては使いにくく感じるかもしれません。
これらを踏まえると、よりスマートフォンで快適に操作したいならSBI証券のほうがおすすめです。
もともと上位クラスの三井住友カードを持っている人
SBI証券のクレカ積立に対するポイント還元率は、一般的な三井住友カードで0.5%です。しかし「三井住友カード ゴールド」「三井住友カード プラチナプリファード」といった上位カードでは、ポイント還元率がそれぞれに1%、2%にアップします。
しかしこれら上位クラスのカードを新しくつみたてNISAのみの決済用に作ることはおすすめできません。なぜなら年会費がポイント還元率を上回るからです。
例えば「三井住友カード ゴールド(ポイント還元率:1%)」の場合は、年会費が5,500円かかります。ポイント還元率は、1%なので年間55万円(年会費5,500円÷1%)以上カード決済する場合は、年会費以上のポイント還元を受けられるでしょう。
しかしつみたてNISAの年間上限金額は40万円となるため、年会費以上のポイント還元を受けることはできません。これは「三井住友カード プラチナプリファード(年会費3万3,000円、ポイント還元率2%)」でも同様です。年間165万円(年会費3万3,000円÷2%)決済することでようやく年会費を相殺できます。
このようにポイント還元を目当てに新しく上位カードを発行してもつみたてNISAだけの決済では、年会費を上回ることがないため、おすすめできません。しかしもともとゴールドカードやプラチナカードを保有している人であれば年会費は気にならないでしょう。
純粋にポイントの上乗せを享受できるため、その場合はおすすめできます。
楽天証券、SBI証券で積立NISAを利用する際の注意点
つみたてNISAは、非課税で運用できる有利な制度です。しかし注意点を確認せずに始めてしまうと後悔する事態になるかもしれません。ここからは、申し込む場合の注意点について確認していきます。
積立NISA口座は複数の証券会社で開設できない
つみたてNISAの口座開設は、すべての金融機関のなかで1人1口座のみとなるため、複数の証券会社で同時に口座開設することはできません。
NISA口座は、1人1口座に限り開設できます。ただし、NISA口座内で、つみたてNISA又は一般NISAのどちらか一方を選択する必要があります。
出典:金融庁 つみたてNISAの概要
なお仮に両社につみたてNISAを同時に申し込んでも、開設される口座はいずれか一つです。申し込みを受けた証券会社は、税務署に重複確認手続きを行い他の証券会社で開設されていないかをチェックしています。
「非課税口座開設届出書」を提出いただきましたら、証券会社などではNISA口座を開設し、税務署に対して、NISA口座の二重開設がない事を確認 いたします。
出典:日本証券業協会 つみたてNISAに関するQ&A
先に重複確認を行った証券会社で口座開設が認められ、その他の証券会社では開設が認められません。
楽天証券とSBI証券のどちらにも魅力を感じるからといって両方同時に開設はできないため、注意しましょう。
年単位で証券会社の乗り換えはできる
上述したように複数の証券会社で同時に開設することはできませんが、年が変われば別の金融機関へ変更できます。例えば最初に楽天証券でつみたてNISA口座を開設して、翌年以降にSBI証券へ乗り換えても問題ありません。
年内に証券会社を変更したい場合、制度上変更したい年の9月末までに手続きを終える必要があります。
金融機関の変更は可能です。ただし、変更しようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。
出典:金融庁 つみたてNISAの概要
例えば2023年に楽天証券で開設していたつみたてNISA口座をSBI証券へ変更したい場合は、2023年9月末までに変更の手続きを完了させなければいけません。
また同年度内で別の金融機関へ乗り換えできる場合は、つみたてNISA枠をまったく使用していなかった場合です。1円でも枠を使用している場合は、当年度の別金融機関への変更ができませんので、10~12月に来年度の変更予約の手続きをするか、来年度になってから手続きをするかのどちらかとなります。
証券会社変更の手続きの流れ
証券会社を変更する大まかな流れは、以下の通りです。まず変更前の証券会社でつみたてNISA口座を廃止し、変更前の証券会社から「勘定廃止通知書」を受け取ります。その後、変更先の証券会社に受け取った「勘定廃止通知書」を添付して申し込んでください。
手順 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
1 | つみたてNISA口座の廃止手続き | - |
2 | 「勘定廃止通知書」を受け取る | - |
3 | - | 「勘定廃止通知書」を添付し、 つみたてNISAを申し込む |
勘定廃止通知書を受け取る手順は、以下の通りです。「楽天証券→SBI証券」と変更したい場合は楽天証券で、「SBI証券→楽天証券」と変更したい場合はSBI証券でそれぞれに手続きをしましょう。
楽天証券 | SBI証券 |
---|---|
1. ログイン 2. 「NISA・つみたてNISA」 3. 「口座開設・区分変更」 4. 「NISA・つみたてNISA口座 申込/受付状況」 |
1. ログイン 2. 「口座管理」 3. 「お客さま情報 設定・変更」 4. 「お取引関連・口座情報」 5. 「NISA・つみたてNISA」 6. 「他社への変更手続き」 |
積立NISAと一般NISAの併用はできない
つみたてNISA以外に「一般NISA」もあります。しかし両者は選択制となるため、両方を同時に利用できません。
項目 | つみたてNISA | 一般NISA |
---|---|---|
投資できる上限金額 (年間) |
40万円 | 120万円 |
投資できる年 | 2042年まで | 2023年まで (※1) |
投資できる商品 | 投資信託 (※2) |
国内株式 外国株式 投資信託 |
非課税期間 | 最長20年 | 最長5年 |
iDeCoとの併用は可能
2つのNISAを同時に併用することはできませんが「iDeCo(イデコ)」との併用は可能です。
項目 | つみたてNISA | 一般NISA | iDeCo |
---|---|---|---|
投資できる上限金額 (年間) |
40万円 | 120万円 | 14万4,000~ 81万6,000円 (※3) |
投資できる年 | 2042年まで | 2023年まで (※2) |
原則60歳まで (※4) |
投資できる商品 | 投資信託 (※1) |
国内株式 外国株式 投資信託 |
定期預金 保険 投資信託 |
非課税期間 | 最長20年 | 最長5年 | 最長75歳まで |
iDeCoの申し込みには「基礎年金番号」が必要です。基礎年金番号とは、公的年金の管理のために1人につき1つ発行される番号で4桁+6桁の合計10桁(例:〇〇〇〇-△△△△△△)で構成されています。iDeCoに申し込む前に手もとに用意しておきましょう。
楽天証券のiDeCoへの申し込み方法
iDeCoを申し込む場合は、以下の手順で申し込んでください。
なお自営業や専業主婦(主夫)など第1号被保険者や第3号被保険者の場合は、Web上で申し込みが可能です。
SBI証券のiDeCoへの申し込み方法
SBI証券のiDeCo専用ページ右上に表示される「お申込み(無料)」から申し込み書類を取り寄せましょう。
ポイント還元率などの見直しがあることがある
お得につみたてNISAを始めるなら、ポイント還元率のチェックは欠かせません。各証券会社のポイント還元率の見直しには注意が必要です。特に2022年は、楽天証券でポイント還元の改悪が続きました。
変更項目 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
投信残高に対する ポイント還元率 (変更:2022年4月) |
【ハッピープログラム】 ・最大0.12%(年率)の ポイントを毎月付与 【資産形成ポイント】 ・最大0.048%(年率)の ポイントを毎月付与 |
・毎月の付与を終了 ・初めて一定の残高に達した月のみ付与 ・2,000万円に到達した月が最終の付与 |
楽天カード積立に対する ポイント還元率 (変更:2022年9月) |
1% | 信託報酬のうち楽天証券が 受け取る部分が以下の場合 ・0.4%以上の銘柄:1% ・0.4%未満の銘柄:0.2% |
楽天証券のSPU条件なども改悪
見直しは、グループとの連携サービスにも及びました。「楽天市場」のポイント還元率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の条件は厳しくなり、「楽天銀行」の優遇金利は一部で引き下げられています。
変更項目 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
楽天市場のSPU条件 (変更:2022年4月) |
投資信託を500円以上ポイント投資で 購入すると楽天市場のポイント 還元率が1%上乗せ |
1. 投資信託を3万円以上 ポイント投資で購入すると、 楽天市場のポイント還元率が0.5%上乗せ 2. 米国株式を3万円以上 ポイント投資で購入すると、 楽天証券のポイント還元率が0.5%上乗せ |
楽天銀行の優遇金利 (変更:2022年4月) |
0.1% | ・300万円以下の部分:0.1% ・300万円超の部分:0.04% |
このように大幅な改悪に踏み切りました。今後、SBI証券においても同じようにサービスの見直しがあるかもしれません。また楽天証券がさらなる改悪に踏み切る可能性もあるでしょう。
ネット証券の手厚いサービスは魅力的ですが「見直される可能性がある」ということは常に認識しておきましょう。
一般NISAならどちらがおすすめ?
一般NISAを始めたい場合は、SBI証券が適しています。なぜなら取扱商品の差からよりラインアップが豊富だからです。
一般NISAでは「国内株式」「外国株式」「投資信託」に投資できますが、以下のように比較するといずれもSBI証券のほうが有利となりました。
項目 | 楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|---|
国内株式 | 取扱市場 | 東証(東京) 名証(名古屋) |
東証(東京) 名証(名古屋) 福証(福岡) 札証(札幌) |
1株単位取引 | 不可(※1) | 可能(S株) | |
IPO取扱銘柄数 (2021年) |
74銘柄 | 122銘柄 | |
外国株式の取り扱い | 6ヵ国 | 9ヵ国(※2) | |
投資信託の取扱銘柄数 | 2,656本 | 2,662本 |
一般NISAを申し込む場合は証券会社の手数料の違いも重要ですが、両社ではほとんど差がありません。どちらも多くの商品に無料で投資することができます。
項目 | 楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|---|
国内株式 | 100株単位 | ・売買手数料が無料 | ・売買手数料が無料 |
1株単位 | ・取り扱いなし | ・買付手数料が無料(※2) ・売却手数料は約定 価格の税込み0.55% (最低手数料税込み55円) |
|
IPO | ・NISA口座で購入はできない | ・売買手数料が無料(※1) | |
外国株式 | ・米国・中国・シンガポールETFの 買付手数料が全額 キャッシュバック |
・米国・中国・韓国ETFの 買付手数料が無料 |
|
投資信託 | ・買付手数料が無料(※1) | ・インターネットコースの場合、 原則すべてノーロード (売買手数料が無料) |
手数料はどちらも魅力的ですが、楽天証券はIPO銘柄をNISA口座で購入できなかったり投資信託が買付手数料のみ無料であったりする点などを考慮するとSBI証券のほうが有利と考えられます。一般NISAを申し込む証券会社に迷ったらSBI証券を選んではいかがでしょうか。
iDeCoならどちらがおすすめ?
iDeCoは「取扱銘柄のバランスがいい」「楽天証券の画面で一緒に管理できる」といった観点から楽天証券のほうがおすすめです。
両社のiDeCoを比較すると、取扱銘柄数はSBI証券のほうが多くなりました。楽天証券も32本と充実した品ぞろえですが、SBI証券の38本には及びません。
証券会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|---|
取扱銘柄数 | 投資信託 | 31本 | 37本 |
定期預金・保険 | 1本 | 1本 | |
合計 | 32本 | 38本 |
しかし内訳を見るとバランスがよいのは楽天証券のほうです。さまざまなタイプの投資信託をまんべんなく取りそろえます。一方SBI証券のiDeCoには「ハイイールド債」に投資する投資信託はありません。
証券 会社名 |
株式 | 債券 | REIT | バランス | ターゲット イヤー |
コモ ディティ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国内 | 先進国 | 新興国 | 国内 | 先進国 | 新興国 | ハイ イールド |
国内 | 海外 | ||||
6本 | 6本 | 1本 | 2本 | 2本 | 1本 | 1本 | 2本 | 1本 | 5本 | 3本 | 1本 | |
6本 | 13本 | 2本 | 1本 | 3本 | 1本 | 0本 | 1本 | 1本 | 4本 | 4本 | 1本 |
また楽天証券のiDeCoは、別の特別なサイトへ遷移する必要がなく、また1つのIDで管理できるため手間がありません。一方、SBI証券のiDeCoは「SBIベネフィット・システムズ」のサイトへ遷移する必要があり、別のIDでログインする必要があります。
このようにiDeCoについては、楽天証券のほうが多くのメリットがあるため、おすすめです。
楽天証券の詳細
- スマホアプリ「iSPEED」で日本株と米国株を取引できる
- 日経テレコン(楽天証券版)が無料で読める
楽天証券は、楽天グループのネット証券です。同グループとの連携サービスが人気を集めており、近年は口座数が大きく伸びました。2022年6月には、証券会社単体で初めて800万口座を突破しています。
楽天証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠 雄治、以下「楽天証券」)は、このたび、証券総合口座数が800万口座を達成したことをお知らせします。
(引用元:PR TIMES|楽天証券|楽天証券、証券総合口座数 800万口座達成のお知らせ)
口座数 (2022年6月) |
約800万口座 |
---|---|
預かり資産 (2022年7月) |
約17兆3,311億円 7,100万円(※) |
楽天証券が提供するスマホアプリ「iSPEED(アイスピード)」は、アプリ内で日本と米国の両方の株式取引ができます。日本株と米国株それぞれでアプリを立ち上げる手間がありません。
また楽天証券に口座開設すると日本経済新聞(朝刊・夕刊)や日経産業新聞、日経MJなどの記事が無料で閲覧できます。内容は、楽天証券版にカスタマイズされていますが無料で質の高い情報に触れることができるメリットは大きいでしょう。
商号 | 楽天証券株式会社 |
---|---|
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第195号 |
代表者 | 代表取締役社長 楠 雄治 |
本店所在地 | 東京都港区南青山2-6-21 |
資本金 | 194億9,500万円 |
設立 | 1999年3月24日 |
1999年3月 | 資本金1億円でディーエルジェイディレクト・ エスエフジー証券(現・楽天証券)設立。 同年6月にインターネット取引サービスを開始 |
---|---|
2000年5月 | パソコン向けリアルタイムトレーディングツール 「マーケットスピード」リリース |
2003年11月 | 楽天株式会社がディーエルジェイディレクト・ エスエフジー証券の株式を96.7%取得し子会社化。 2004年7月に「楽天証券」へ変更 |
2005年6月 | モバイル版マーケットスピード「iSPEED」をリリース |
2010年7月 | 総合証券口座100万口座突破 |
2010年9月 | iPhone版「iSPEED」をリリース |
2011年7月 | Android版「iSPEED」をリリース |
2016年9月 | iDeCoサービス開始 |
2019年12月 | 投資信託の買付手数料を無料化 |
2020年12月 | 総合証券口座500万口座突破 |
2021年5月 | 総合証券口座600万口座突破 |
2021年12月 | 総合証券口座700万口座突破 |
2022年6月 | 総合証券口座800万口座突破 |
SBI証券の詳細
- IPO取扱実績が国内トップクラス
- 9ヵ国もの外国株式を取り扱う(ただし2022年8月時点でロシア株式は売買停止中)
口座数 (2022年3月) |
約845万3,000口座(※1) |
---|---|
預かり資産 (2022年3月) |
約23兆1,000億円(※2) |
SBI証券は、特にIPO(新規上場)銘柄の取り扱い実績が豊富です。2022年3月通期(2021年4月1日~2022年3月31日)では117社ものIPOを取り扱いました。これは対面型の証券会社を含めてもトップクラスです。
- 1. SBI証券:117社
- 2. SMBC日興証券:76社
- 3. みずほ証券:75社
- 4. 楽天証券:70社
- 5. 野村證券:62社
出典:SBI証券 今後の成長に期待!IPO取扱銘柄数No.1のSBI証券でチャンスを掴もう!
また9ヵ国もの外国株式を取り扱いますが、これは他の主要ネット証券(楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券)を圧倒しています。世界に投資するならSBI証券は、欠かせない証券会社といえそうです。
証券会社名 | 米国 | 中国 | シンガポール | タイ | マレーシア | インドネシア | 韓国 | ロシア | ベトナム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ (※) |
〇 |
楽天証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ─ | ─ | ─ |
マネックス証券 | 〇 | 〇 | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ |
auカブコム証券 | 〇 | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ |
松井証券 | 〇 | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ |
商号 | 株式会社SBI証券 |
---|---|
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第44号 |
代表者 | 代表取締役会長 北尾 吉孝 代表取締役社長 髙村 正人 |
本店所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 |
資本金 | 483億2,313万円 |
設立(商号変更日) | 1999年4月26日 |
1944年3月 | 大沢証券株式会社(現・株式会社SBI証券)設立 |
---|---|
1998年10月 | ソフトバンク株式会社などが出資するイー・トレード株式会社が 大沢証券株式会社を子会社化。 1999年4月に大沢証券株式会社の商号を 「イー・トレード証券株式会社」に変更 |
1999年7月 | ソフトバンク・インベストメント株式会社 (現・SBIホールディングス株式会社)設立 |
1999年10月 | インターネット取引サービスを開始 |
2003年6月 | イー・トレード株式会社とソフトバンク・ インベストメント株式会社が合併。 イー・トレード証券株式会社はソフトバンク・ インベストメント株式会社の子会社に |
2005年7月 | ソフトバンク・インベストメント株式会社が商号を 「SBIホールディングス株式会社」に変更 |
2006年1月 | ネット証券で初めて総合取引口座100万口座を突破 |
2006年7月 | イー・トレード証券株式会社が商号を 「SBIイー・トレード証券株式会社」に変更 |
2008年7月 | SBIイー・トレード証券株式会社が 「株式会社SBI証券」に商号変更 |
2010年10月 | iPhone版「SBI株取引」をリリース |
2011年6月 | Android版「SBI株取引for Android」をリリース |
2013年1月 | ネット証券で初めてシンガポール、タイ、マレーシア 株式におけるリアルタイム取引の取り扱いを開始 |
2019年12月 | 投資信託の販売手数料を無料化 |
2020年2月 | ネット証券で初めて総合証券口座500万口座を突破 |
2021年3月 | 総合証券口座600万口座を突破 |
2021年6月 | 総合証券口座700万口座を突破(SBIグループ全体) |
2021年12月 | 総合証券口座800万口座を突破(SBIグループ全体) |
2021年6月 | 預かり資産20兆円突破 |
積立NISAの概要
コツコツと資産を増やしたい人におすすめの制度です。投資で得た利益には、通常では税金がかかります(約20%)。しかしつみたてNISAでは非課税になります。
主な特徴は、以下のとおりです。
利用できる人 | 日本に住む20歳以上の人 |
税制優遇 | 投資で得た分配金や譲渡益が非課税 (掛金の所得控除や受取時の優遇はなし) |
非課税投資枠 | 年間40万円×20年 (最大800万円) |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
最低投資金額 | 金融機関により異なる 例)楽天証券:100円~ |
非課税期間 | 2018年から2042年まで |
期間中のお金の引き出し | 可能 |
対象投資商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 |
つみたてNISAは、日本に住む20歳以上の人であれば誰でも始められます。例えば20歳以上の大学生や専業主婦(主夫)もOKです。自分自身に収入がない場合は、配偶者などから年間40万円の贈与を受け、贈与された金額を自分名義で運用することもできます。
なおもともと開設できるのは2037年まででしたが、2020年度の税制改正で5年延長され、2042年までになりました。
口座開設 可能期間
令和19年(2037年)まで ⇒ 令和24年(2042年)まで (5年間延長)
出典:金融庁「令和2年度税制改正について」
積立NISAのメリット
- 長期にわたって非課税で投資できる
- 手元資金が少なくても始めやすい
- 初心者でもリスクを抑えた投資をしやすい
- いつでもお金を引き出せる
「ゆっくり時間をかけて少しずつコツコツ」が、つみたてNISAの投資スタイルです。そのような投資をしたい人が使いやすいように、制度が設計されています。
運用で出た利益を非課税にできる期間は、最長20年です。投資はなるべく長期にわたって取り組んだほうが成果を出しやすいので、これは大きなメリットといえるでしょう。
月100~1,000円ほどの少額資金でも始められます。一度積み立てを設定すれば、自動的に決まった間隔で決まった金額が積み立てられていくので、売買のタイミングを見極めたり、相場を常に気にしたりする必要もありません。
しかも、投資先は金融庁の厳しい基準をクリアした投資信託に限定されています。投資信託(ファンド)は、自分で個別の国や企業の分析をしなくても、投資のプロ(ファンドマネージャー)が選んだ複数の投資先にまとめて投資できる金融商品です。
「投資信託(ファンド)」は、一言でいえば「投資家から集めたお金をまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
出典:一般社団法人投資信託協会
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています
出典:金融庁「つみたてNISAの概要」
このような特徴があるため投資初心者でも比較的取り組みやすく、人気があります。
積立NISAのデメリット
デメリットもチェックしましょう。
- 元本割れになる可能性もある
- 損益通算や繰越控除ができない
- 投資先として選べる商品が限定的
- 税制優遇効果はiDeCoほどではない
- 年間40万円までしか投資できない
リスクはゼロではありません。銀行預金などと違って増える可能性もある分、元本割れ(投資した金額より受け取れる金額のほうが少なくなる)もありえます。
また、通常は投資で損失が出た場合、「損益通算」や「繰越控除」という税金の負担を抑える仕組みを利用できます。しかしつみたてNISAでは利用できません。
損益通算(そんえきつうさん)
意味
譲渡益などの利益から、譲渡損などの損失を差し引くことができる制度。
解説
例えば、その年の譲渡益が10万円、譲渡損が4万円だった場合、10万円から4万円を差し引いた6万円が課税の対象になります。
出典:日本証券業協会
繰越控除(くりこしこうじょ)
意味
その年に控除しきれなかった損失を、最長3年間にわたって利益と通算できる制度。
解説
ただし、確定申告をする必要があります。
出典:日本証券業協会
なおつみたてNISAは投資先が「金融庁の基準をクリアした投資信託」に限られているため、初心者でも選びやすいというメリットがあります。しかし裏を返せば、株式投資をしたい人やもっと自由に投資信託を選びたい人にとってはデメリットになるでしょう。
投資に関する税制優遇制度には、他にも「一般NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」があります。また、一般NISAに比べると1年間に投資できる金額が少ない、iDeCoと比べると税制優遇効果が低いというデメリットがあります。
総合的にはSBI証券のほうがおすすめ
本記事で両社を10項目で比較したところSBI証券が5項目で優位となり、楽天証券の2項目を上回りました。
【SBI証券のほうが優位な項目】
・積立頻度の豊富さ
・貯められるポイントの種類
・ポイント還元率
・つみたてNISAに対応するアプリ
・積み立てに使えるクレジットカードの種類
【楽天証券のほうが優位な項目】
・つみたてNISAへのポイント投資
・銀行との連携
これらを踏まえると総合的にSBI証券のほうがおすすめといえます。
楽天証券とSBI証券の積立NISAに関するQ&A
しかし個別の事情によっては、楽天証券のほうが向いているケースもあります。例えば楽天ポイント以外のポイントを使わない人にとってはSBI証券は魅力的に映らないかもしれません。
また年の途中からでも「増額設定」を利用すれば特定の月に積立額が偏ることなく投資枠を使い切れるメリットもあります。
ただしサービスの改悪に伴い2022年9月買付分からポイント還元率が1%もしくは0.2%となったことや、つみたてNISAに対応するスマホアプリがないことはデメリットです。
またスマホアプリ「かんたん積立アプリ」は、つみたてNISAにも対応しています。ホーム画面から簡単にログインできるため、スマートフォンで気軽に管理できる点もメリットです。
ただし「つみたてNISAのポイント投資に対応していない」「枠を使い切る設定はボーナス設定しかないため、積立金額が特定の月に偏りやすい」といった点はデメリットです。
証券会社名 | 貯められるポイント |
---|---|
楽天証券 | ・楽天ポイント(楽天カード決済) |
SBI証券 | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・Vポイント(三井住友カード決済の場合) ・タカシマヤポイント(タカシマヤカード決済の場合) ・TOKYU POINT(東急カード決済の場合) ※上記のうちの一つを選択。 ただしタカシマヤポイントはメインポイントに設定できない。 メインポイントはTポイント、 Pontaポイント、dポイントから一つ選ぶ |
楽天ポイントは、クレカ積立を行った場合などに貯まります。
SBI証券の場合、クレカ積立で貯まるポイントは「Vポイント」「タカシマヤポイント」「TOKYU POINT」の3つです。「Tポイント」「Pontaポイント」「dポイント」「Vポイント(※)」「TOKYU POINT(※)」は、投資信託残高に対するポイント還元などで貯まります。
また「Tポイント」「Pontaポイント」「Vポイント」をメインポイントとして設定している場合は、ポイント投資も可能です。
※Vポイントは三井住友カード仲介口座、TOKYU POINTは東急カード仲介口座への変更が必要
【「楽天・資産づくりファンド」の5つのコース】
・のんびりコース(目標リスク:5%程度)
・じっくりコース(目標リスク:7%程度)
・なかなかコース(目標リスク:9%程度)
・しっかりコース(目標リスク:11%程度)
・がっちりコース(目標リスク:13%程度)
出典:楽天・資産づくりファンド 目論見書
ロボアドバイザーの助言を受けながらコースを選ぶことができる点はメリットです。購入後もポートフォリオの調整は、自動的に行われます。
低コストの運用でリターンが残りやすいため、おすすめです。なお「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、楽天証券には取り扱いがありません。
楽天証券のアプリ「iSPEED」のメニューには投資信託の項目がありますが、ブラウザへ飛ばされてしまう仕様のため、ネット検索などでブラウザからアクセスするのと同じような手間がかかります。
しかし証券会社の使い勝手は、スマホアプリの有無だけで決まるものではありません。そのため利用する人のタイプによっても使いやすさは異なります。もしどちらの証券会社にするか迷っている場合は、両社で口座開設してどちらが使いやすいか試してみるのも選択肢の一つです。
項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
口座数 | 約800万口座 (2022年6月) |
約845万3,000口座 (2022年3月)(※2) |
預かり資産 | 約17兆3,311億 7,100万円 (2022年7月)(※1) |
約23兆1,000億円 (2022年3月)(※3) |
また口座開設者は、日本経済新聞社が提供しているビジネスデータサービス「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で読むこともできます。質の高い情報に触れられるため、投資をしない人にとってもメリットは大きいでしょう。
日経テレコンは、iSPEEDを経由しスマホブラウザでも気軽に閲覧できるため、忙しい人にも向いています。
出典:SBI証券 今後の成長に期待!IPO取扱銘柄数No.1のSBI証券でチャンスを掴もう!
また9ヵ国(※)もの外国株式を取り扱っているため、国内だけでなく海外に幅広く投資したい人もSBI証券がおすすめです。
※2022年8月時点でロシア株式は、ウクライナ・ロシア情勢に伴い売買を停止しています。
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
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