つみたてNISAの金融機関にネット証券大手の「SBI証券」を検討中ですか? SBI証券のつみたてNISAでおすすめの3銘柄をご紹介します。またつみたてNISAの銘柄選びのコツや、SBI証券の便利なツールについてもご紹介します。SBI証券のつみたてNISAが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
SBI証券のつみたてNISA(積立NISA)「3つのおすすめポイント」

まずはSBI証券のつみたてNISAのおすすめポイントをご紹介します。そもそもつみたてNISAの口座を開設する証券会社をSBI証券にするか、まだ迷っている方もいるかもしれませんね。そんな方は参考にしてみてください。
SBI証券のつみたてNISAの買い方が知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
- おすすめポイント①: 170本以上の豊富な取り扱い
- おすすめポイント②: 100円から積立できる
- おすすめポイント③: Tポイントが貯まる、使える
おすすめポイントその① 170本以上の豊富な取り扱い
SBI証券のつみたてNISAは、投資できる銘柄の数が175本(2021年7月29日時点)あり、 豊富な選択肢から銘柄を選ぶことができます。 選択できる銘柄の数が多いというのは証券会社を選ぶ上で重要なポイントです。
おすすめポイントその② 100円から積立できる
SBI証券は100円以上1円単位で積立金額を設定 することができます。100円からできるので、まとまったお金がなくても気軽に始められますね。
おすすめポイントその③ Tポイントが貯まる、使える
積み立てた投資信託は残高に応じて「Tポイント」が付きます。持っているだけでTポイントがもらえ、貯まったTポイントは投資信託の買い付け代金に使うことができます。
つみたてNISAでTポイントを貯める方法を詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

「三井住友カード」との提携をきっかけに、2021年6月から「Vポイント」サービスが始まりました。投資信託の残高に応じたポイント還元率は同じですが、株式取引ではVポイントのほうが高い還元率となっています(Tポイント:1.1% Vポイント:3.0%)。株式取引も行う方はVポイントへ切り替えるといいでしょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
\NISA口座開設数 No.1/
SBI証券のつみたてNISA(積立NISA) 「4つの特徴」

SBI証券のつみたてNISAのその他の特徴も紹介します。
- 特徴①:「毎月」積立以外に「毎日」「毎週」からも選べる
- 特徴②:「NISA枠ぎりぎり注文」でNISAを使いきれる
- 特徴③:「カートつみたて」機能で設定がまとめてできる
- 特徴④:「かんたん積立アプリ」で気軽に管理
特徴① 「毎月」積立以外に「毎日」「毎週」からも選べる
SBI証券のつみたてNISAは、積立コースを「毎月」「毎週」「毎日」から選ぶことができます。つみたて頻度が多ければその分、購入価格の標準化ができますのでリスクの分散につながります。
特徴② 「NISA枠ぎりぎり注文」でNISAを使いきれる
「NISA枠ぎりぎり注文」を併用すれば、つみたてNISAの年40万円までの利用枠を1円まで使い切ることができます。

SBI証券は40万円の利用枠を使い切れますが、そうでないケースもあります。40万円を単純に12ヵ月で割り、積み立てられる金額の上限を月3万3,333円としている金融機関です。これでは年39万9,996円までしか積み立てられないため、利用枠を4円余らせてしまいます。
特につみたてNISAを始める年は注意が必要です。例えば8月から始めた場合は5ヵ月しか積み立てられず、23万円以上も利用枠が余ります。
つみたてNISAをフル活用したい方は、SBI証券のように利用枠をすべて使い切れる工夫のある金融機関を選びましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
特徴③ 「カートつみたて」機能で設定がまとめてできる
つみたてNISAでは複数の銘柄に同時に積立ができますが、銘柄ごとに積立設定するのは少し手間ですよね。SBI証券の「カートつみたて」機能なら、専用画面で一度にまとめて設定することができます。
特徴④ 「かんたん積立アプリ」で気軽に管理
SBI証券にはつみたてNISAを簡単に管理することができる「かんたん積立アプリ」があります。管理できるだけでなく保有状況やファンド情報をこまめにチェックできるので非常におすすめです。
\NISA口座開設数 No.1/
SBI証券のつみたてNISA(積立NISA)は、ズバリこの3銘柄がおすすめ!

SBI証券のつみたてNISAは対象銘柄が170本以上あります。その中から「リターン」「リスク」「コスト」を基準におすすめの銘柄を厳選しました。
何を選んだらいいか分からないという方にはズバリ、この3銘柄をおすすめします!
- コスト重視の方へ:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 低リスク重視の方へ:たわらノーロード最適化バランス(保守型)
- リターン重視の方へ:EXE-iグローバル中小型株式ファンド
3つの銘柄はどんな特徴があるのか、どこがおすすめポイントなのか、詳しく解説していきます。
【コスト重視】の方へ:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
できるだけ低コストで運用したい方には「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」をおすすめします。アメリカの株式指標「S&P500指数」に連動するインデックスファンドです。
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、インデックスファンドの中でも信託報酬が安く、わずか0.0938%程度です。SBI証券のつみたてNISAラインアップの中で最低クラスなので、低コスト重視の方にはぴったりの銘柄ですね。
あくまで「S&P指数」に連動する運用を行うので、運用成績を向上させるようなファンド独自の工夫はありません。リターンやリスクに関してはアメリカ株式次第です。
【低リスク重視】の方へ:たわらノーロード最適化バランス(保守型)
低リスクで運用したい方には「たわらノーロード最適化バランス(保守型)」をおすすめします。さまざまな資産を組み入れる「バランス型」の1つです。直近1年間のリスクがSBI証券のつみたてNISAラインアップの中で最低クラスになりました。
この投資信託の約95%は債券で運用されています(2021年6月末時点)。一般に債券はリスクの低い資産であり、ほとんど債券で運用されるこのファンドもリスクが低くなります。
債券のみで運用されるファンドもあるのですが、つみたてNISA対象銘柄には含まれていません(2021年6月18日時点)。したがって、つみたてNISAで低リスク重視の運用を行いたい場合、バランス型の中から債券比率が高い銘柄を選ぶといいでしょう。
出典:金融庁「つみたてNISA対象商品届出一覧」
投資信託の運用比率については後述します。
【リターン重視】の方へ:EXE-iグローバル中小型株式ファンド
リターンを追求したい方には「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」がおすすめです。直近1年間で56.41%ものリターンを残しました(2021年6月末時点)。
世界の中小型株式(大企業ではなく、小規模・中規模企業の株式)で運用される投資信託です。上述の「たわらノーロード最適化バランス(保守型)」と反対に、すべて株式だけで運用されています。
上述した「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」も株式だけで運用されていますが、「S&P500指数」は大型株の割合が高いです。一般に大型株より中小型株のほうが期待リターンが高くなります。リターン重視の方に向いているでしょう。
もう1つの特徴は信託報酬の低さです。0.327%程度と、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」ほどではありませんが、比較的低く設定されています。

若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
\NISA口座開設数 No.1/
SBIのつみたてNISA(積立NISA) 3ファンド比較

それぞれの特徴を押さえた上で、3つを比較して見てみましょう。3つのうちどれを選んだらいいか迷ってしまうという方は、比較することで自分のニーズに合う銘柄はどれなのか明確になるかもしれません。
以下におすすめ3ファンドの情報をまとめました。表中の「リターン」と「リスク」は直近1年間の実績値を、コストは「信託報酬」を表記しています(2021年6月末時点)。
リターン (直近1年) |
リスク (直近1年) |
信託報酬 |
|
---|---|---|---|
【コスト重視】 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
45.77% | 14.29% | 0.0938%程度 |
【低リスク重視】 たわらノーロード最適化バランス(保守型) |
0.43% | 1.97% | 0.55% |
【リターン重視】 EXE-iグローバル中小型株式ファンド |
56.41% | 14.86% | 0.327%程度 |
表中項目の「リターン」はどれくらいの利益があったのかという数値で、理解しやすいかと思います。SBI証券のつみたてNISA銘柄の中では【リターン重視】の方におすすめした「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」がトップクラスでした。
「リスク」は大まかな値動きの範囲を示しています。たとえば「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」のリスクは14.29%となっていますが、これは概ね平均値から±14.29%の範囲でリターンが変動することを意味しています。
リスクはSBI証券HPに記載されていますが、あくまで実績値なので難しく考えず、“数値が小さいほど値動きが小さい”と覚えておきましょう。SBI証券のつみたてNISA銘柄の中では【低リスク重視】の方におすすめの「たわらノーロード最適化バランス(保守型)」が最小クラスでした。
「信託報酬」は投資信託の間接的なコストで、お金を代わりに運用してもらう手数料です。信託報酬は年率で表示されていますが、日割りで投資信託から引かれています。
信託報酬が低いほど低コストで運用できるので、コストを重視する方は信託報酬が低い銘柄をチェックしましょう。SBI証券のつみたてNISA銘柄の中では【コスト重視】の方におすすめの「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」が最低クラスでした。
おすすめ3ファンド 1年間の値動きをチェック!
上記のおすすめ3ファンドの2020年7月27日~2021年7月27日までの 値動きを確認してみましょう。

2020年に引き続きコロナショックの影響が大きい時期でしたが低リスク重視の方におすすめの「たわらノーロード最適化バランス(保守型)」はほとんど横ばいでした。コロナショックでも比較的安定した運用ができたようです。
その他2ファンドは、コロナショックの影響を受けているとはいえ、いずれも40%以上のリターンとなっています。上記の期間では、3銘柄ともプラスのリターンを確保できました。
SBI証券の「つみたてNISA(積立NISA)シミュレーション」もおすすめ
ここまでSBI 証券のおすすめ銘柄を紹介してきました。「それでもよく分からない」という方は、SBI証券の「つみたてNISAシミュレーション」ツールを利用してみてはいかがでしょうか。
運用目標からおすすめ銘柄を教えてくれるサービス
SBI証券の「つみたてNISAシミュレーション」は、つみたてNISAで運用する銘柄選びをサポートしてくれるツールです。
備えたいライフイベントやリターンなどから運用プランを選択すると、希望に沿う具体的な銘柄を教えてくれます。
利用は無料 口座が無くても利用できる
「つみたてNISAシミュレーション」ツールはSBI証券HPからどなたでも利用できます。口座の開設もいりませんので、銘柄選びの参考にしてみてはいかがでしょう。
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SBI証券のつみたてNISA(積立NISA)の口コミは?
実際にSBI証券でつみたてNISAを使っている方はどう思っているのか、少し気になりますよね。SBI証券でつみたてNISAをしている「Tさん」の口コミを紹介します。

SBI証券でつみたてNISAを開設したきっかけ
TさんがSBI証券でつみたてNISAを開設したのは「オリコン顧客ランキング」でSBI証券が上位だったことがきっかけだったようです。
ほかに、SBI証券のつみたてNISAの取り扱いが豊富だった点、またSBI証券のアプリの使い勝手が良さそうだった点も、選んだ理由になったそうですよ。
- オリコン顧客ランキングで上位だった
- 取り扱い銘柄が豊富でお得に感じた
- スマホやタブレットアプリの使い勝手がよさそうだった
SBI証券を使っていて良かったこと
Tさんはパソコンメインで利用しているようですが、画面が見やすく、経済ニュースもポイントをおさえていて分かりやすいと感じているそうです。
オンラインセミナーが頻繁にある点も、Tさんには嬉しいポイントでした。スマホ1つで旬な話題を閲覧でき、街のセミナーだと「勧誘されるかも」と不安だったTさんにとってメリットが大きいようです。
SBIグループの「住信SBIネット銀行」との連携サービス、「即時決済サービス」も便利に感じているそうです。即時決済サービスは、住信SBIネット銀行の口座からすぐに入金できるサービスです。
- 経済ニュースが見やすい
- オンラインセミナーが頻繁で嬉しい
- 住信SBIネット銀行との「即時決済サービス」が便利
\NISA口座開設数 No.1/
SBI証券の少し残念なところ
SBI証券はTポイントが貯まるサービスがありますが、あまりTポイントを使わないTさんの場合、SBI証券のポイントサービスはそれほど嬉しくないようでした。
- Tポイントが貯まるが、あまり使わない
つみたてNISA(積立NISA)銘柄の基本的な選び方

本記事では、冒頭SBI証券のつみたてNISAでおすすめの3ファンドを紹介しましたが、そもそも投資信託はどのように選べばよいのでしょうか。ここでは一般的な銘柄の選び方の「基本」を紹介したいと思います。
自分の運用方針に応じて、銘柄カテゴリーを選別
つみたてNISAに限らず、投資信託は自分の運用方針に基づいて銘柄を選びましょう。運用方針は「リターン」と「リスク」について考えると把握しやすいかもしれません。
リターンを重視したい場合、株式比率の高い銘柄を選ぶ
「せっかく運用するのだから、リスクを取ってでもリターンを重視したい」という方は、株式の比率が高い投資信託を選びましょう。
リスクを重視したい場合、債券比率の高い銘柄を選ぶ
「高いリターンより、安定した運用をしたい」という方は債券の比率が高い投資信託を選びましょう。
ただしすべての投資信託は元本保証ではありません。どの銘柄を選んでもある程度のリスクはあります。「損するのは絶対にいやだ」という場合は投資信託ではなく、銀行預金など元本保証の商品を選びましょう。

若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
おすすめ3銘柄の運用比率(2021年6月末時点)
株式 | 債券 | |||
---|---|---|---|---|
国内 | 海外 | 国内 | 海外 | |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド ※右とは別に約0.6%の現金を保有 |
0 | 99% | 0 | 0 |
たわらノーロード最適化バランス(保守型) ※右とは別に約0.5%の現金を保有 |
5% | 5% | 59% | 35% |
EXE-iグローバル中小型株式ファンド ※右とは別に約0.9%の現金を保有 |
5% | 94% | 0 | 0 |
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」は株式の比率が高く、ある程度高いリターンが期待できます。
一方「たわらノーロード最適化バランス(保守型)」は債券の比率が高く、リスクの低い運用が期待できます。
同じカテゴリーの中でも信託報酬が安い銘柄を選ぶ
株式や債券の運用比率で投資信託を大まかにカテゴリー分けしたら、その中でも信託報酬が安い銘柄を選びましょう。

投資信託をひとつずつ確認するのは非効率です。SBI証券HPで利用できる「投資信託パワーサーチ」を活用しましょう。指定の条件で絞り込みや並べ替えことができるため、銘柄選びの助けになるでしょう。
投資信託パワーサーチは、SBI証券に口座を持っていない方を含め、誰でも無料で使えます。過去のリターンやリスクも一覧で確認できるため、つみたてNISAに興味がある方は一度利用してみましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
基本的にはインデックスファンドがおすすめ
つみたてNISAでは長期投資が前提です。長期投資では信託報酬の違いが大きな差になってしまいます。できるだけ信託報酬が安い銘柄を選びましょう。
信託報酬は「アクティブファンド」より「インデックスファンド」の方が安くなります。より高いリターンを追及する場合にはアクティブファンドでもいいですが、基本的にはインデックスファンドから選びましょう。

アクティブファンドは信託報酬が高い傾向がありますが、インデックスファンドにない運用が魅力です。
例えばつみたてNISAの場合、ヨーロッパの株式だけで運用するインデックスファンドはありませんが、アクティブファンドなら「フィデリティ欧州株ファンド」があります。同じく中小型株式だけに投資するインデックスファンドもありませんが、アクティブファンドなら上述の「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」があります。
運用を工夫して行いたい方はアクティブファンドも選択肢に入れるといいでしょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
つみたてNISA(積立NISA)は「リターン」「リスク」「コスト」で銘柄を選びましょう
SBI証券のつみたてNISAは選択肢が豊富に用意されています。選択肢が多いことはいいことですが、選ぶのが少し大変かもしれませんね。
つみたてNISAの銘柄選びは、まず「リターン」「リスク」から投資信託を大まかなカテゴリーに分け、その中で「コスト」が安い銘柄を選びましょう。記事でご紹介した3銘柄や、SBI証券の「つみたてNISAシミュレーション」を参考にしてもよいかもしれません。
つみたてNISAは長期の資産形成に有効な優遇制度です。しっかり銘柄を選び、上手に活用しましょう。
SBI証券のつみたてNISA おすすめの銘柄は?Q&Aでもチェック!

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