「オートミールで激痩せした」「1週間で5kgの減量に成功」などオートミールで激痩せした人の口コミが散見されます。 本当に激痩せできるのか気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、オートミールダイエットだけでは激痩せできません。

しかし、工夫して取り組めばダイエット効果が期待できるので、オートミールダイエットで痩せる理由や正しいやり方について解説します。

オートミールダイエットで激痩せするの?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

結論から言うと、オートミールダイエットを実践するだけでは激痩せしません。

オートミールは「食べるだけで痩せる」といった魔法の薬ではないからです。

しかし、体脂肪を燃やしやすくしたり、カロリーを抑えられるためダイエット効果が見込めます。

残念ながら「食べるだけで激やせする」ことはありませんが、ダイエッターは取り入れるべき食材の1つです。

激痩せはしない!オートミールでダイエット効果が期待できる理由

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

激痩せほどではないものの、オートミールにはダイエット効果が見込めます。

ここでは、オートミールにダイエット効果が期待できる理由についてまとめました。

「今まで挑戦したダイエットは失敗ばかり」「食欲を抑えられない」という方は、ぜひオートミールダイエットへの理解を深めて実践してみてくださいね。

1.便秘を解消

オートミールは食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の解消効果が見込めます。

一口に「食物繊維」と言っても不溶性と水溶性の2種類に分けられますが、オートミールにはバランスよく含まれているのです。

2種類の食物繊維が持つ働きをご覧ください。

食物繊維の種類 働き
不溶性食物繊維 便と一緒に老廃物を排出させる
水溶性食物繊維 血中のコレストロール値を下げる

食物繊維がバランス良く含まれている食材を食べることで、体内の老廃物や毒素がスムーズに排出されます。

そのため身体の巡りが良くなり、代謝アップに繋がるのです。

便通が良くなるうえに、痩せやすい体質に改善できることがメリットと言えるでしょう。

2.痩せやすい体質に改善

オートミールは筋肉を構成する「たんぱく質」が豊富に含まれています。

そのためオートミールを食べることで筋肉が成長し、代謝アップに繋がるのです。

代謝が上がると1日に消費するカロリー量が増えるため、ダイエット効果が見込めます。

ダイエットは「いかに代謝を高めるか」が鍵を握るので、オートミールを積極的に取り入れて代謝アップを目指しましょう。

3.脂肪の蓄積を抑える

オートミールは「低GI食品」ですので、脂肪の蓄積を抑えることができます。

低GI食品とは、食べ物や飲み物を口にした際の血糖値の上昇度合が低い食品のことです。

食後に血糖値が急上昇すると「肥満ホルモン」と呼ばれるインスリンが分泌されます。

インスリンは身体に脂肪を蓄積する特性を持っているので肥満の原因に。

オートミールはGI値数が低いため、このインスリンが分泌されにくく脂肪の蓄積を抑えられるのです。

他の主食とGI値数を比べてみると、オートミールのGI値数の低さかがひと目で分かります。

食品名 GI値
オートミール 51
白米 76
白いパン 79
スパゲッティ 58
参考:シドニー大学「GIデータベース」

普段の主食に白米やパンを選んでいる人がオートミールに置き換えると、優れたダイエット効果が期待できるのです。

4.疲れやすい身体を改善

オートミールには豊富な鉄分が含まれているため、疲労感が軽減するケースも。

疲れにくくなると活動量が増えるので、消費カロリーが高くなりダイエットに繋がります。

厚生労働省のデータによると、日本人成人が1日の食事から鉄を摂取する量は成人男性では7.5mg、月経のある女性では10.5mg(月経のない女性:6.5mg)が推奨されています。

しかし、上記の推奨量は3食バランスの良い食事をとらなければ補うことができません。

現在の日本人成人は鉄分不足になっている人が多いことが分かっています。

鉄が不足すると赤血球の中のヘモグロビンが減って赤血球の数が減るため、酸素の供給が十分にできない状態となります。

これを「鉄欠乏性貧血」といい、集中力の低下や頭痛、食欲不振などの症状の原因になります。

また、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状も起こるのです。

オートミールは100gあたり3.9mgと豊富に含まれているので、1日に不足分をカバーできるでしょう。

5.摂取カロリーをカット

主食をオートミールに置き換えることで、摂取カロリーが抑えられます。

オートミールが低カロリーではありませんが、1食あたり30gで満足感があるのでカロリーカットに繋がるのです。

例えば、白米は茶碗一膳150g程度食べるかと思います。

白米150gのカロリーは252kcalです。

一方オートミールは、1食あたり30gで114kcalになります。

普段白米を主食として食べている人がオートミールに置き換えると138kcalもカットできるのです。

下記のカロリー比較表をご覧ください。

食品 100gあたりのカロリー 1食あたりのカロリー
オートミール 380kcal 114kcal(30g)
白米 168kcal 252kcal(一膳150g)
玄米 165kcal 248kcal(一膳150g)
食パン 260kcal 156kcal(60g=6枚切1枚)
参考:文部科学省「食品成分データベース」

上記の表から「オートミールはカロリーカットができる主食」だと言えるでしょう。