生きづらいと感じる人の特徴
生きづらいと感じる人は、考え方に特徴があります。マイナス思考に陥りやすい、生きづらいと感じる人の特徴を見ていきましょう。
生きづらいと感じる人の特徴①いつも自分のせいにしてしまう
生きづらいと感じる人は、生きづらい原因そのものを自分のせいにしてしまいがち。現状で抱えている問題を、すべて自分がうまくできないことが原因だと考えています。
仕事で失敗したときは自身のせいということもあるかもしれませんが、結婚できないことや恋ができないことさえ「わたしが魅力的な女じゃないから悪いんだ」と自分を全否定。「どうせ私なんて」が、すべての考え方のベースになっているのですね。
生きづらいと感じる人の特徴②自分の感情を外に出さない
自分の感情を抑えて外に出さないようにしている人ほど、生きづらい毎日に悩みを抱えています。本音を言うことで周りの人たちに否定されたり場の空気が変になったり、状況がこじれることを恐れる傾向があるのです。
こういう人は、周りからの頼み事や相談を引き受けることが多いのですが、だんだんいい人を無理に演じているように思えてきて生きづらくなります。
生きづらいと感じる人の特徴③「〜しなきゃ」、「〜すべき」が多い
生きづらいと感じる原因は、あなたが「~しなきゃ」、「~すべき」と生き方や行動を縛っているからかもしれません。
「30歳になるまでに結婚相手を見つけなくちゃ」、「社会人になったら会社員として働くべき」など、世間から得た情報で作った根拠のないルールにこだわっていませんか?無意識のうちに完璧主義者になっていると、世の中が生きづらい世界に見えますよ。
生きづらい原因は性格のせいなのか
生きづらいと感じる人の特徴を見てみると、すべてネガティブな自分否定が考え方のベースにあることがわかります。
では、その考え方は性格によって生まれるものなのでしょうか?
生きづらい性格は存在しない
「もともとネガティブで落ち込みやすい性格だから生きづらいと思うのは仕方ない」と、あきらめないでくださいね。
生きづらい性格というものは世の中に存在しません。あなたが生きづらいと感じるのはあなたの考え方や行動が原因であり、もともと持っている人間性や性格によるものではないからです。生きづらい原因を作り出しているのは、あなたが周りの人や社会から得た情報を自分に当てはめようとしているから。
たとえば、同い年の人たちがしているからという理由で、婚活を始めたとします。自分が本当に結婚したい願望があって取り組むのならつらくはありませんが、ただ周りの人の流れについていこうとするだけでは、自分の気持ちがついていきません。良い男性を見つけても、「どうせ私にはこんな素敵な人は似合わない」と決めつけ、結局アプローチできずに終わってしまうのです。
また人の性格はさまざまなので、心配性な人や落ち込みやすい性格の人ももちろん存在します。しかしそれらの性格は決してネガティブな性格というわけではありません。
心配性な人はその分リスクを回避して慎重に物事を進められるし、落ち込みやすい性格人は他人が落ち込んでいるときにやさしく寄り添うことができます。どんな性格にもメリットとデメリットの両方があるので、ネガティブな部分しか持たない生きづらい性格というのは存在しないのです。
性格を否定するのは自尊心を傷つける
そもそも、生きづらい原因を自分の性格のせいにしてしまうとますます感情が沈んでいくので逆効果。自分が本来持っている性格に原因があると思い込むと、無意識だとしても自尊心を傷つけてしまいます。
自尊心を傷つけている原因は、自分の中に価値を見いだせないから。周りと比べたり理想の姿と程遠いと感じたりすると、どんどん自信がなくなって生きづらいと感じるのです。生きづらい日々を少しでも解消したいのなら、まずは自分の性格を否定せずにありのままを受け止めることから始めましょう。
生きづらいのは自己肯定感が低いことが原因
生きづらい原因は、正確ではなくて自己肯定感の低さにあります。自己肯定感とは、自己肯定感の第一人者である心理カウンセラーの中島輝氏によると、以下のような感覚のことを指します。
- 自分の価値を自分で認められること
- ありのままの自分を受け入れられること
自己肯定感が高い人というのは、決して何でも完璧にこなせて人生を楽しんでいる人というわけではありません。自分の長所も短所もすべて認めて、自信が持てない部分も含めて丸ごと自分自身を許せる人なのです。
実は自己肯定感が高い人と低い人の考え方には大きな差があり、生きづらい悩みを抱えているのは後者がほとんど。たとえば仕事でミスをして上司に怒られたとき、自己肯定感の高い人は自身の悪かった部分を反省するだけではなく、「悪気があったわけじゃないから仕方ない、次は気を付けよう」とパッと気持ちを切り替えられます。
それに対して自己肯定感の低い人は、なかなか気持ちの切り替えができません。「やっぱり私ってダメな人間なんだ」「上司からの信頼を失ったかもしれない」と、否定的な考えに陥ってしまいます。
自分を否定した結果、行動に自信が持てず我慢が増えたり、他人に対して恐怖心を持ったりして否定的な行動をとるのです。自己肯定感が低いと、ストレスが増えて生きづらくなってしまうわけですね。