迫力満点のトドが目の前を泳ぐ「海獣の王国」
アシカやアザラシの仲間を見ることができる、「海獣の王国」は、チリの海岸を忠実に再現した作りとなっています。この「海獣の王国」は1~3階のどのエリアからも見学ができ、2階と3階からは、水面に浮上したり、本物そっくりの岩の上でくつろいだりするアシカたちの様子が見られます。また、1階では実際に水中を泳ぐ姿が見られるとのことで、さっそく、筆者も向かってみました。
1階に到着してまずお出迎えをしてくれたのが、迫力満点のトドのはく製。角を曲がってすぐに現れるため、大変驚きました(笑)。
そして、メインの水槽前に到着。優雅に泳ぐアシカやアザラシたちを前に、ほっこりしていると……。
目の前を大きなトドが通過! これには筆者だけでなく、周りにいたお客さんもビックリ。こんなに間近で迫力満点の泳ぎが見られるのも、水槽にこだわりを持つ鳥羽水族館ならではの魅力です。
イグアナやカエル、ネコにも会える「奇跡の森」
さて、2階をくまなく散策したあとは、3階奥にある「奇跡の森」へと向かいましょう。
まるでジャングルに来たかのような雰囲気漂うこのエリアには、両生類や爬虫類をはじめ、水辺に暮らす生きものたちがたくさんいます。特に大勢の人たちの目をくぎづけにしていたのは、2015年に鳥羽水族館へとやってきたスナドリネコです。
フィッシングキャットと呼ばれるスナドリネコは、水辺で生活する珍しい猫。その器用な前足で魚を捕まえて食べます。日本の水族館で見られるのは鳥羽水族館だけです。
気持ちよさそうに熟睡しています。その姿は、私たちがよく知る猫そのもの。
筆者が個人的に大好きなグリーンイグアナ。凛々しい表情をされていますね。
リクガメやゾウガメもこんな至近距離で見ることができます。奥ではひとまわり小さなアカアシガメが日向ぼっこをしていました。
近づいた瞬間、カメラ目線をくれたフトアゴヒゲトカゲ。サービス精神旺盛です。
水族館といえば、やっぱりショー!
水族館に来たからには、必ず見ておきたいのが生きものたちのショー!鳥羽水族館では、3種類のショーが一日に数回開催されています。
ユーモアたっぷりの「セイウチふれあいタイム」
ショーの開始時刻ぴったりに大勢の観客の前へと現れたのは、トレーナーの男性とセイウチの男の子「ポウちゃん」。
現在11歳となるポウちゃんの体重は、なんと脅威の900キロ! そんなポウちゃんを間近で見られるということもあり、お客さんも大興奮です。
ショーの中では、トレーナーとポウちゃんの息ぴったりのやりとりが続きます。
お兄さんの「お腹見せてや」の一言に合わせ、広いお腹を見せてくれるポウちゃん。しかし、大勢の人に見られ、照れてしまったのか……。
「恥ずかし~」と顔を隠しちゃいました。
他にも「ブホホホホ」と低い声で笑ったり、ものまねを披露したりと、ユーモアたっぷりのパフォーマンスを披露してくれたポウちゃん。その場にいたお客さんも自然と笑みがこぼれていました。