京都市の郊外にある大原三千院は、青苔や杉の木立ちが美しい庭園のあるお寺です。初夏の新緑やアジサイのほか、秋の紅葉もとてもきれいで人気があるんですよ。飲食店や土産物店が立ち並ぶ参道の散策も楽しい三千院を訪れてみませんか?

三千院とは

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(画像=ゆきたか、トリップノートより引用)

三千院(さんぜんいん)は、京都市左京区にある天台宗の寺院です。大原という静かな里にあるため、観光客などからは「大原三千院」と呼ばれて親しまれています。

三千院の歴史は、天台宗の開祖、最澄(さいちょう)が延暦年間(782~806年)、比叡山にある山梨の大木の下に一軒のお堂を構えたことに始まります。

その後、円仁に引き継がれ、平安後期以降は、皇族や公家が住職を務める門跡寺院となりました。時代の流れとともに、寺の場所も比叡山内や麓の近江坂本、洛中など幾度も移転し、その都度寺の名前も変わりましたが、明治4年からは三千院と称されるようになり、明治維新後は現在の大原の地に移りました。

三千院の境内には、客殿や宸殿、極楽往生院といった建造物のほか、聚碧園(しゅへきえん)、有清園という庭園もあり、季節ごとに異なる美しい景観を楽しめることから、年間を通して多くの観光客が訪れています。

境内を鑑賞しよう

御殿門(ごてんもん)

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(画像=ゆきたか、トリップノートより引用)

御殿門は、三千院の玄関口にある門です。周囲は高い石垣で囲まれているのが特徴で、これは滋賀県坂本の穴太衆(あのうしゅう)という有名な石材職人が積み上げたものとされています。門跡寺院らしい重厚な石垣を眺めてください。

聚碧園(しゅうへきえん)

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(画像=ゆきたか、トリップノートより引用)

聚碧園は、客殿の前にある池泉鑑賞式庭園です。東側は山すそを利用した上下二段式とし、南側には円形とひょうたん形の池が配されています。客殿では、お抹茶をいただくこともできます。緑あふれる美しい庭園を、くつろぎながら鑑賞するのも良いでしょう。

有清園

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(画像=ゆきたか、トリップノートより引用)

有清院は、青苔と杉やひのきの木立ちが美しい池泉回遊式の庭園です。有清園という名前は、中国の詩人「謝霊運(しゃれいうん)」により命名されたそうです。山すそには三段式の滝も配されており、池に注ぐように水が流されています。

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(画像=ゆきたか 有清園の紅葉。例年の見頃は11月上旬から。、トリップノートより引用)
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(画像=ゆきたか 有清園の美しい青苔、トリップノートより引用)

有清園は、春の山桜、シャクナゲ、初夏の新緑、秋の紅葉などが楽しめる、とても季節感のある庭園です。一度訪れた方も、違う季節に訪れるとまた違った印象を持たれるのではないでしょうか?

往生極楽院

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(画像=ゆきたか、トリップノートより引用)

往生極楽院は、有清園にあるお堂で、平安時代に天台浄土教の僧「源信」が父母の成仏のため、姉の安養尼(あんように)とともに建立したと伝えられています。

こちらには阿弥陀三尊像が祀られていますが、建物に対して大きいので、屋根を船底型にすることにより堂内に収めているそうです。その屋根には、天女や菩薩が極楽浄土に舞う姿が極彩色で描かれており、極楽浄土の世界をそのままに表しています。見た目は簡素ですが、三千院の歴史上、とても重要な建造物です。