山口県長門市(ながとし)にある青海島(おおみじま)は、日本海に浮かぶ小さな島。別名海上アルプスと呼ばれ、海の美しさに目を奪われる人も多いです。この記事では、青海島と島の対岸にある仙崎エリアでの楽しい過ごし方を5つに分けてご紹介しています。大自然を堪能できるのはもちろん、知的好奇心を満たしてくれるスポットも複数あります。

青海島・仙崎エリアの概要

どこにあるの?

青海島と書いて「おおみじま」と読みます。青海島は、山口県北部の日本海に面した町、長門市(ながとし)に位置しています。山口宇部空港から車で、約1時間半にてアクセス可能です。

青海島は離島ですが、港町の仙崎(せんざき)と橋(青海大橋)で繋がっています。そのため、車で簡単に行き来することができます。

>写真:菊地早秋 青海大橋

青海島の島内は、ほとんどが自然で覆われているため、宿泊施設や飲食店はほぼありません。ですので、青海大橋の先にある港町・仙崎と合わせて観光するのがおすすめです。仙崎には、ホテルや飲食店が多数あります。

何が見どころ?

青海島は、周囲約40キロメートルで、国の天然記念物に指定されています。大体の大きさを比較するため例を挙げると、神奈川県の離島で有名な「江ノ島」は周囲約4キロメートルです。

別名海上アルプスと称され、大自然が削り上げた洞門や断崖絶壁などが連なる風景がイチオシです。天気が良い日は、海水が驚くほど透き通ります。

写真:菊地早秋 青海島

青海島は、クジラとも関係の深い場所です。かつて捕鯨が盛んに行われていた地域で、クジラに関するスポットが複数あります。自然を満喫しつつ、クジラをテーマにした旅をするのもおすすめです。

【過ごし方1】青海島観光汽船に乗る

青海島で人気のアクティビティと言えば、観光船です。青海島周辺に広がる大海原を、小型の船で案内してくれます。大人から子供まで楽しめるツアー内容となっています。事前予約不要で、当日直接受付に行き、チケットを購入します。

写真:菊地早秋 青海島観光汽船

観光船はその日の天気によって、コースが決定します。コース内容については、公式ホームページや現地のパンフレットで確認できます。筆者が訪問した際は「観音洞コース(1,700円/大人)」で、約60分間の船旅となりました。

写真:菊地早秋 青海島観光汽船・チケット売り場

写真:菊地早秋
青海島観光汽船・船内の様子

出発場所は、道の駅センザキッチンの港です。出航すると、自動音声でガイドが始まります。青海島に沿って進行してくれるので、いろいろな角度から島を眺めることができます。途中、大きな洞窟に船の頭を入れるなど、スリリングな瞬間も。

写真:菊地早秋 青海島観光汽船・洞窟内

【過ごし方2】港町ならではの食材・アカモクを食べる

アカモクとは、ワカメやメカブなどと同種類の海藻のこと。寿命は約1年と短いですが、最大で10メートル近くまで成長するそうです。ミネラルや食物繊維を豊富に含み、特に近年、健康食材として注目されるようになりました。

道の駅センザキッチン内にあるパン屋「ララベーカリー」では、アカモクを使用したパンを販売しています。海藻の臭みもなく、すっかりパンに馴染んで、大変味わい深いです。ちなみに左下写真の黒い線のように見えるものが、アカモクです。

写真:菊地早秋 道の駅センザキッチン・ララベーカリー

写真:菊地早秋
ララベーカリー

仙崎で人気の和食処「㐂楽(きらく)」では、アカモクを使った海鮮料理を頂くことができます。筆者は、釜揚げしらすアカモク丼を注文しました。たっぷりのアカモクがのっていて、温かいご飯にぴったり。アカモクは粘りがあるので、メカブに似た食感です。

写真:菊地早秋 和食処・㐂楽(きらく)

写真:菊地早秋 和食処・㐂楽(きらく)