その後、彼女から高野に、こんなLINEが届いたという。
「申し訳ないんだけどさ、昨日日雇いバイトに行った先に財布を忘れちゃってまじ手持ちない状態だからちょいとお金かしてほしいんよね」
高野はすぐに応じて、指定された口座に振り込んだ。だが、次第に金額も大きくなってくる。高野はサラ金に借金して金を渡していて、借金は250万円になったそうだ。
だが、そうして“稼いだ金”を彼女は、ボーイズバーで浪費していたという。
高野は彼女に対して「貸金等返還請求訴訟」を起こしているのだが、返済がないのに配信を続けていることに腹を立て、殺害を計画したようだ。
最上はシングルマザーだった。子供を託児所に預けたまま飲みに行ってしまい、託児所から店に電話が入ることもあったそうだ。
残された子どもが不憫だ。
ところで、高嶋ちさ子(56)というヴァイオリニストが人気だそうだ。歯に衣着せぬものいいで、テレビで見ない日はないくらいの売れっ子だという。
その高嶋が、暗号資産詐欺の広告塔になっていたと、文春が報じている。
高嶋は単なるタレントではない。テレビで彼女の威勢のいい舌鋒を見ていれば、あの人もこの話に投資しているのなら、安心だと思ってしまっても無理はないとまではいわないが、出資する動機付けにはなるだろう。
その上、その儲け話をやっているのが、元ラグビー日本代表の富岡剛が手掛けている会社となれば、なおさらである。
この会社は「ビットサンズグロ-バル(BG)」という、暗号資産と会員権を組み合わせて利益を上げるそうだが、オンラインカジノに投資する、元本保証というのだから、私ならこういう話には乗らないな。
40代の男性も「怪しいと思いつつも」、高嶋も投資しているのならと、なけなしのカネをつぎ込んでしまったというのだ。
そうしたケースはいくつもあるらしい。だが、現在は、元金保証どころか、1円も出金できなくなっているという。