いくつかの産業をアメリカに戻す。半導体、造船業などを考えているという。

 齋藤はトランプは「マッド」ではないと見ている。

「私はトランプがマッドのフリをすることで、関税を交渉材料にし、他国に行動変容を迫っているのだと見ています。USMCA(アメリカ、メキシコ、カナダの自由貿易協定)にかかわる関税を見てみるとカナダとメキシコに二五%の関税をかけると公表したものの、協定に準拠した自動車は一カ月課税免除するとするなど、現実的な対応をしています。
『トランプはマッドなので、まともに喧嘩するのは危険だ』、そう相手に信じ込ませるのが狙いであれば、今がその時です。大統領就任から百日が経過すれば、結果を求められるようになります。年央になれば、債務上限問題、その後はトランプ減税の継続・延長と一つ一つ重要な政策の処理をしなければいけません。来年には中間選挙もあります。
 トランプの言動の影響を受けて下落した日本の株価も、今が最悪期で、今後は安定していくと思います」

 これを楽観的過ぎる見るのか、案外、トランプは日本とうまくやっていこうとしているのではないかと見るのか。

 どちらにしても、ここしばらくは、“マッド”のようなトランプの一言一言に、日本も含めて世界がゆさぶられるのは間違いない。

 私もトランプはマッドではないと思うが、クレイジーな人間だとは思っている。

 お次は、女性占い師が二人の男が入水自殺するのを「教唆」したとして、大阪府警に逮捕された事件だが、何とも難解な、よくわからない事件である。

 実は、逮捕される少し前に、私の古い友人で医療ジャーナリストの女性が電話をかけてきて、「私の昔の夫が宗教団体の教祖に殺されたが、和歌山県警はそれを見過ごしてしまった。大阪府警は和歌山県警の不祥事を隠すために、教祖を『自殺教唆』ということで逮捕するそうだが、本当は、教祖たちに殺されたのだ」というのだ。

 そして、和歌山県警の不祥事を含めて、この事件を追いかけてくれる事件ジャーナリストはいないだろうかという相談だった。