元タレント・中居正広の女性トラブル問題を受け、フジ・メディア・ホールディングスが第三者委員会による調査報告書をPDFで公開。ここで明らかとなった中居の行動から、過去の“中絶スキャンダル”を「嫌でも思い出した」という人も少なくなかったようだ。

中居正広、調査報告書で思い出す中絶スキャンダル

 第三者委員会は3月31日、フジテレビ社員の関与が報じられた件について午後5時からの会見を実施。午後7時25分からはフジテレビおよびフジ・メディア・ホールディングスの会見が行われ、約5時間半後の午後10時26分に終了した。会見でのフジの印象を、元テレビ朝日プロデューサー・鎮目博道氏が語る。

「これまで2回の会見が『大失敗』だったので、『今回はなんとか無難に乗り切ろう』と必死だったのだな、というのがとても印象的でした。記者の質問を厳密に一つに制限するとか、質問が終わるとすぐマイクを取り上げて不規則発言が出ないようにするなど、『会見場が荒れないように』という思いだけが目立ちました。会社会見で登壇したのが清水(賢治)社長だけだったのも、『ああした受け答えが上手で、変なことを言って突っ込まれない清水さんだけにする』ことで、乗り切ろうとする思いが透けて見えるようでした」

「セクハラを許容する体質」はフジテレビだけの問題ではない

 この会見はフジテレビの地上波で中継されていたが、午後9時をもって中断。以降は予定どおり月9ドラマ『119エマージェンシーコール』の最終回などを放送し、その間はネット配信で中継された。前出の鎮目が言う。

「前回の会見は最後までフジテレビで生中継されましたが、今回は『ドラマの最終回だから』ということで地上波では途中で打ち切ったのも、『なんとかできるだけ無難に乗り切りたい』という思いの表れのような気がします。ただ、その必死さの裏側に『問題が注目を集めている今さえ乗り切ればなんとかなる』というのが透けて見えるようで、本当にこれから真摯にフジテレビが改革をしていく気持ちがあるのだろうか、と少し疑いたくなる部分もあります。