Naoyaさん「僕自身は経験からしか語れませんが、無理して周囲に合わせるのは良くないのではと思います。特性が明らかに違うのに合わせ続けると、どこかで無理が生じて問題が表面化していきます。無理に合わせてやり過ごすよりも、環境を変えることを考えるほうがいいんじゃないかなと。僕の場合は高専に行くことでそれが叶いましたし、他にも海外を目指すとかも良いかもしれません」

Maiさん「浮きこぼれの問題は、なかなか難しいところですよね。私自身は浮きこぼれたことは大変でしたが、長い目で見ると「程良い挫折経験」を積めたことは人生のプラスにもなっていると思います。周りと合わなくて不登校になる経験も、自分自身で内省するきっかけになりましたし、両親やカウンセラーなど多くの方のサポートを通じて、糧にすることができました。

あとは、挫折を感じたときに、自分をわかってくれる人や場所があることは大きいのではと思います。私の場合は、5〜20歳まで合唱団に所属していました。合唱団は自分を取り繕わずにいられる場所だったので、学校生活で悩んでも安心できる場所として機能していました」

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「人と違う」ということは、一般論では良いことと見られる場面も多いです。しかしMaiさんとNaoyaさんの話からは、規格外であればあるほど、実生活では苦労が多いことがわかります。

 今回は、自分の子がギフテッドかどうかといった問題に限らず、子どもを育てる親として、子の特性を見ていくこと、寄り添うことの重要性を感じる話だったように思います。

【Mai】

ギフテッド特性ある子のためのフリースクール・個別指導塾「Lagoon」代表。自身もギフテッド特性を持ち、幼少期には不登校を経験。SNSでは当事者のリアルや役立つ情報を発信し、総フォロワー数は1.8万人。JAPAN MENSA会員。YouTube:@MAI_gifted