こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。

近年よく耳にする「ギフテッド」という言葉。ギフテッドとは一般的に、同世代と比べて知的能力が高かったり、特定分野に際立った才能を持っていたり、ギフテッドによく見られる特性を持つ子どものこと。

 ギフテッド特性を持つ人の多くは、成長過程で周りとの違いを覚え、”生きづらさ”を感じることがあると言います。また、中には生きづらさに飲まれ、社会に上手く馴染めずに大人になるケースもあるとか。

Naoyaさん・Maiさん夫妻
Naoyaさん・Maiさん夫妻(以下、写真は本人提供)
 ギフテッドであるMaiさん(29歳)のYouTubeチャンネルでは、同じくギフテッドの夫・Naoyaさん(28歳)とMaiさんの2人が、成長過程で苦労したエピソードも語られています。3本目となる今回は、子ども時代に体験した苦労を教えてもらいました。

◆不登校をきっかけに特性との付き合い方を身につける

 ここまで、お二人の特性や幼少の頃の性格を中心に、お話を聞きました。今回はその特性だからこそ苦労したお話を中心に聞いていきます。

Maiさん「私は中学2年のとき、不登校になりました。成長過程でだんだんとクラスメイトから浮いてしまい、いじめのターゲットになったのが大きな理由です。もともと小学生まではリーダーシップを発揮するのが好きで、その流れで中学でも、実行委員や合唱コンクールの指揮者、体育祭の応援団など、いろいろとやっていました。

でも中学になると、人間関係は複雑になっていきますよね。その中で、私の中の“ワンマンっぽさ”みたいな振る舞いが浮いてしまい、いじめに繋がっていきました。不登校になったのをキッカケに、私自身も少しずつ、自分の気質について考えたり、集団でどのように振る舞えば良いのかを考えるようになりました」

「自分のどこを出せばいいのか」を中学生が見直せることがすごいと感じますが、今現在の人間関係はどうでしょうか?