鏡餅を飾る場所は?
鏡餅を飾る場所ですが、一般的には神棚、床の間、仏壇の3か所が多いのではないでしょうか。ただ、「鏡餅はこの場所に飾らなければならない」という決まりはありません。家の中だけでなく、車の中などに鏡餅を飾るという人もいます。
鏡餅を飾る場所によって宿る神様が違う?
鏡餅は、飾る場所によって宿る神様が違うといわれています。それぞれの場所で鏡餅に宿る神様と、意味についてみていきましょう。
火を使う台所は神聖な場所
台所には、荒神さん、竈神が宿るとされています。台所などの、火を使う神聖な場所に鏡餅を供えて1年の家内安全を祈ります。
居間や寝室には主婦の守り神
居間・寝室・子供部屋には納戸神が宿るといわれています。納戸神は主婦の守り神として信仰があり、鏡餅をお供えすることで1年の家内安全を祈ります。
トイレの神様はお産の神様
「トイレをきれいにすると運気が上がる」という話は有名ですが、トイレには厠神と呼ばれるトイレの神様が宿ります。厠神は、女性のお産を守ってくれる神様です。
水害を防ぐ水回りに宿る神様
水回りや井戸には、水神さんが宿ります。この神様は、人間が生活していくうえで欠かせない水を守り、水害を防いでくれると言います。水回りと言えば台所を思い浮かべますが、台所以外に洗面所やお風呂場に鏡餅をお供えしても構いません。
場所によって鏡餅の飾り方は違う?
家の中の各場所に鏡餅を飾る際、鏡餅の飾り方は同じですが、鏡餅の大きさが違うのが一般的です。家の床の間に一番大きな鏡餅を、その他の場所には小さめの鏡餅を飾ります。
「家に床の間がない」という人も多いかもしれません。そういう場合は、家の一番奥にある場所に、一番大きな鏡餅を飾るといいでしょう。
鏡開きをする意味は?
お正月に鏡餅をお供えするのは、年神様の居場所を準備するという大事な行事です。しかし、鏡餅にはお供えすることだけでなく、鏡開きにも大切な意味があります。
鏡餅を食べる意味
神様が宿る鏡餅を食べることは、神さまのパワーを分けていただき、一年の無病息災を願うという意味があります。鏡餅を飾るという行事は、鏡餅を飾ったあと、訪れてくれた年神様に感謝して鏡餅を食べる、というところまでやってはじめてご利益を得ることができるのですね。
鏡開きにもマナーがある
鏡開きをするとき、やってしまいがちなのが、餅を包丁で切り分けること。これは、鏡開きではやってはいけないことなので注意しましょう。神様が宿った鏡餅に刃物を入れるという行為は、神さまに刃物を向けるのと同じことです。鏡餅は、木槌や金槌でたたいて割りましょう。
鏡餅が硬くて割れないの対処法
「鏡餅が硬すぎて割れない!」という時は、餅を半日ほど水に漬け、そのあと電子レンジにかけて餅を柔らかくしてから手でちぎるといいです。ただし、やけどには十分注意しましょう。