鏡餅をいつからいつまで飾ればいいか、また正しい飾り方とその意味をご存知ですか?鏡餅は「飾ればいい」というものではなく、いつからいつまで飾る、正しい飾り方決まりがあります。一年を健やかに過ごせるように、鏡餅の飾り方の意味のポイントを知っておきましょう。
鏡餅はいつから飾る?
お正月に飾るものと言えば鏡餅ですね。鏡餅はいつから飾るのが正しいのでしょうか?実は、お正月に飾る鏡餅には、縁起がいい日と、悪い日があるので覚えておきましょう。
鏡餅を飾るのは早くても問題ない
鏡餅をいつから飾っていいのか悩む人が多いかもしれませんが、早い時期に飾るのは問題ありませんから、「早すぎる」という時期は無いそうです。ただ、一般的には28日から飾りはじめるという人が多いようです。
鏡餅をいつから飾るのが縁起がいい?
鏡餅をいつから飾れば縁起がいいのかというと、年が明ける前の28日か30日が良いとされています。28日は、末広がりの「八」が含まれているので縁起がいいとされます。また、30日でも問題ありません。
29日に鏡餅を飾るのは縁起が悪い
29日は苦しみを表す「九」が入っているので、鏡餅を飾るには縁起が悪いとされます。また、「九」の前に「二」がありますね。これは「二重苦」を連想させ、縁起が悪いのです。
お正月に間に合えばいつから飾ってもいい?
「お正月に間に合えばいい」と思って、31日に急ごしらえで鏡餅を飾るのは、お正月に家に来てくださる神様に失礼です。つまり、31日に鏡餅を飾るのは縁起が悪いので避けましょう。ただし、宗教の宗派によっては31日に鏡餅を飾っても問題ない場合がありますので、事前に確認しておくといいでしょう。
仏滅にお正月の飾りを飾るのは縁起が悪い?
お正月の飾りを飾るのに、「仏滅に飾るのは縁起が悪いのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、お正月の飾りを飾るときには、気にしなくても大丈夫です。なぜかというと、仏滅や大安などを、「六曜」と言いますが、これは中国から伝わったものなので、日本古来の神事とは関係ないからです。
自宅でお餅をつく場合はいつまでにつけばいい?
自宅でお餅をつくという人もいると思いますが、その場合も、29日は避けましょう。29日に餅をつくことは、「九(苦)もち」といって忌み嫌われます。ではいつまでにつけばいいのかというと、年内にお餅をつく場合は、28日までにすませておくといいでしょう。
鏡餅を飾るのはいつまで?
鏡餅をいつまで飾っておくのかというと、松の内が過ぎるまでです。お正月の間は鏡餅に年神様が宿るとされ、松の内が過ぎたら鏡餅を下げて食べ、神様をお送りします。
松の内の意味とは?
松の内とは、鏡餅や門松などの、お正月飾りを飾っておく期間のことです。とくに鏡餅は年神様が宿るといわれていて、それを食べることで一年の家族の健康をお祈りします。
松の内はいつからいつまで?
松の内のは、1月1日からです。そして、いつまでなのかというのは、地域によって異なります。一般に、関東では1月7日、関西では1月15日までが松の内とされています。しかし、昔は松の内の時期に地域差はなく、1月15日と決まっており、1月20日に鏡開きを行っていました。
鏡餅はいつから食べてもいいの?
鏡餅を食べることを、「鏡開き」と言いますが、鏡開きをするのは松の内を過ぎてから。松の内が過ぎるまでは、鏡餅は食べてはいけないことになっています。松の内の間は、家に神様がいらっしゃる時期。神様へのお供え物を、神様がいる間に食べるなんて失礼ですよね。
松の内が関東と関西で異なる意味は?
松の内が関東と関西で異なるのは、徳川家光の死に関係があります。徳川家光が亡くなったのは慶安4年4月20日。とまり、20日は月命日になります。徳川幕府に強い影響を受ける関東地方では、「徳川家光の月命日に鏡開きをするのはいけない」と、20日を避けるようになりました。
そこで、関東地方では松の内を1月7日までとし、1月11日に鏡開きを行うようになったのです。しかし、関西では徳川幕府の影響はさほど強く受けていませんから、松の内は現在でも1月15日のままの場所が多いのです。