子どもが誕生した時、「神様、こんなかわいい子を授けてくれてありがとう。」と本気で思ったのに、今は育児が辛く苦しい。誰か助けて…。
そんなママへ質問です。
あなたは、「○○せねばならない。」「□□でなければいけない。」そんなマインドに囚われていませんか?
育児を楽しむには、根本的な考え方を少しずつ変えることが必要です。
良い母や完璧主義は、時に「自分」や「愛する子ども」を苦しめることにも繋がります。
この記事を読めば、「○○せねば」のマインドを変えることができます。明るく前向きに、ゆったりした気分で子育てをしたい人は、是非続きをお読み下さい。
- ▼この記事で分かること
- ・【年齢別】子育てがしんどい理由
・子育てが辛いママ達の体験談
・「○○せねば」のマインドを変えて育児を楽にする方法。
・サボることの大切さ
1.子育てがつらい時期はいつ?
「子育てが辛過ぎる。一体いつまで続くんだろう。」
子育ては20年がかりの大仕事。その種類は違えど、困難や辛さは常に付きまといます。
今が一番大変と思っていても、その先もしんどいことが沢山あります。子どもの年齢ごとに、全く違う大変さがあるものですよ。
そこで次では、育児が辛いを感じる理由を【子どもの年齢別】にみていきましょう。
今後、どのようなことが待ち受けているのか?育児書を参考に詳しくご紹介していきます。
- 参考:0~3歳 能力を育てる 好奇心をひきだる 著者:汐見稔幸
- 参考:子どもを叱りつける親は失格ですか? 著者:アベナオミ 監修:小川大介
2.【年齢別】幼児の子育てがつらい理由
(1)0歳の子育てが辛い理由
0歳児を育てるのは、「気力」はもちろん「体力」も削られる大仕事。
- ・数時間おきの授乳で寝不足
・夜泣きが酷くイライラが限界に
・産後の体調不良でめまいがする
・赤ちゃんが動けるようになると片時も目が離せない
・後追いでトイレもろくに行けない日々
・頑張って作った離乳食なのに全く食べてくれない
など、0歳育児の大変さはハンパではありません。
自分一人では動くことも喋ることも、ご飯を食べることもできない赤ちゃんを育てていくのは、並大抵のことではないのです。
しかも、産後ママのホルモンバランスは不安定。
イライラが止まらず、そのほこ先がパートナーに向かう人も少なくありません。
特に、完全母乳育児をしている人は、授乳をやめるまでホルモンバランスが安定しないとも言われています。
【体力もメンタルも万全ではない中、24時間体制で育児をする。】
0歳児ママは、全員偉大です!
(2)1~2歳の子育てが辛い理由
可愛い盛りの1~2歳児ですが、動けるようになった分大変なことも増えてきます。
- ・話せるようでも、まだ会話は成立しにくい
・1歳を過ぎ歩けるようになると益々目が離せない
・自我が芽生えイヤイヤ期が到来
・物事の分別がなく危険なこともしてしまう
・保育園が始まると病気のオンパレード
・ママは職場復帰で疲労困
など、1~2歳児は幼児なのに赤ちゃんの要素もあるため、目を離すことができません。
そしてちょうどこの時期は【ママの職場復帰】とも重なります。
- 昼間は仕事
- 帰宅後は赤ちゃんの世話&家事
- きょうだい児がいる場合はより大変
このような状況に追い込まれたワーママの心身は、まさに疲労困憊。
子どもとの時間を確保するために、育休明けの「退職」や「転職」を考える人も少なくありません。
育休明けのワーママは、幼い子どもと自分のキャリアの両方を天秤にかけ、取捨選択する必要に迫られることもあるのです。
(3)3~4歳の子育てが辛い理由
3~4歳児は、脳が発達して様々なことができるようになる時期です。
- ・認知能力が発達し「誤魔化し」がきかなくなる
・言葉が上手になった分「言い訳」や「嘘」が始まる
・男子は体力がつき攻撃的になることも
・思い通りにならないと泣き叫ぶ
・これらの行動が「反抗期」のように思えることもある
など、この頃になると「子育て」や「躾」の悩みが増えてくるでしょう。
特に、3~4歳の頃は癇癪や急な気持ちの変化にうんざりするママも多いはず。
さっきまで「やりたい!」と言っていたことを、次の瞬間にも「もうヤダー!」と泣いたり、物凄い我儘に「いい加減にして!」と怒鳴りたくなることもあるでしょう。
3~4歳のこのような変化は、実は【精神の成長】が原因です。
大脳の発達が進むことで、子どもの意識は自分➡他者へと大きく広がります。その過程で、人の気持ちを敏感に察知したり、納得できないことに癇癪を起こしたりするようになるのです。
嘘をついたり、誤魔化したりする行動は、精神面が立派に成長している証とも言えるのです。
(4)5~6歳の子育てが辛い理由
小学校入学を控えた5~6歳の時期は、一人でできることが随分増える頃です。
- ・コミュニケーション能力が発達した分、友達とのトラブルが増える
・自分でやりたい!という意志が一層強くなり我を通す
・口が達者になり憎たらしく思うことが増える
・まだまだ甘えん坊で困ることもある
・入学を見据えた習い事など、人と比較して落ち込むことが多くなる
など、乳幼児期とは違う悩みが出現します。
特に、小学校入学までに6割以上の子が習い事をしている今、どうしても人と比較するシーンが増えてきます。
- ○○ちゃんの方がピアノが上手
- 公文の進度が△△くんより遅い
など、我が子と他の子を比較して落ち込む親も少なくありません。
専業主婦の人と比べて、「自分が働いているせいで、うちの子だけできないのかも…。」と自分を責めるワーママもいるでしょう。
また、小学校入学を控え「平仮名」や「計算」を教える機会も増えてきます。
しかし、すぐにマスターできる子なんて稀です。なかなか覚えてくれない現状にイライラし、「もっと早くから教えればよかった。」と、これまでの子育てを悔いるママもいるようです。
(5)小学生の子育てが辛い理由
小学生になると最初に待ち受けているのが「小1の壁」ですが、その他にも6年間で様々な困難が待ち受けています。
- ・「小1の壁」で仕事を続けるのが大変になる
・友達同士のトラブルが増える
・小学校中学年頃になると親への反抗が強くなる
・スマホやゲームがらみのトラブルが増える
・生活リズムが乱れ不登校になるケースもある
など、親の手が離れる分【子ども同士のトラブル】が増加します。
- 友達仲間外れにされた
- 暴言を吐かれた
- SNSがらみのトラブル
- ゲームによる昼夜逆転
などは、小学校の懇談会でもよく議題にあがり、多くの保護者が頭を悩ませているようです。
学校生活がゆらいでしまうと、親子関係や兄弟関係、習い事や勉強面にも多大な影響がでてきます。
親は、手を離しつつもしっかり見守る子育てをしなければならず、幼児期とはまた違う悩みが増えるのです。
(6)中学生の子育てが辛い理由
思春期に入った中学生は、反抗期真っただ中。中学生ならではの親の苦悩が始まります。
- ・会話が「あー。」、「うん。」で終了
・「うるせーババア!」など暴言がある
・交友関係に問題が生じ非行に走る
・いわゆる「中二病」
・娘が父親を毛嫌いする
など、思春期の問題を挙げればきりがありません。
また、侮れないのが教育費。中学生になると、部活や塾など公立でも何かと出費がかさみます。
高校・大学に向けての貯金も必要なため、「ぶっちゃけ、思春期より金銭面が大変。」というママも少なくありません。
いかがでしょうか?
子育ての大変さは、子どもの発達に応じでどんどん変化していきます。子育てをしている限り、つらさやしんどさは付き物なのです。